1.はじめに
モバイル用のノートパソコンとしてASUSのTransBook T101HAを購入予定だったが,最近価格が3万円くらい上昇したので,そこまで出すならもうちょっと頑張って,東芝のDynabook S29/TGを購入することにして予算を工面してきたのだが,ようやく目処がついたので購入することにした
2.Dynabook S29/TGの購入に関して
ちなみにDynabook S29/TGには,型番が「PS29TGP-NYA」と「PS29TGP-NYB」の2つがある,この辺の詳細は別記事にまとめてある,(詳細は→こちら),発表日が新しい「PS29TGP-NYB」の方を探すが,価格.comで扱ってるショップは1店舗,発表が2015年の機種だからそういうものだろう
その扱ってるショップ,支払い方法が銀行振り込みと代引きだけで,カードは使えない,先月末に見たとき残り5台だったのが,最近見たら残り4台になってた,ショップの評価は悪くなかったし,6年前から価格.comに情報出してるようなので,やや不安はあったが購入することにした
3.Dynabook S29/TG(PS29TGP-NYB)を購入
銀行振り込みしたら入金確認当日に素早く発送されて,対応は早かった,私が買ったんで残り3台になった,まあこの手の数字は消費者の購買意欲を刺激するための数字だったりするわけで,残り0になったら,新規入荷しましたって,また残り5台になったり,な〜んてこともあるんだけど
もともとの発表が2015年の機種だから,これはマジで後が無いのかもしれない,アマゾンとかヨドバシとかの大手通販ショップは,ほとんどが「在庫無し」である,ただネットで探せば多少価格は高くなったりするが,在庫があって販売してるショップが何店かヒットする
※:2018.2.22に見たら上記の「価格.com」のショップは在庫が0になってた
4.Dynabook S29/TG(PS29TGP-NYB)のセットアップ
発送から2日後に到着したんで,さっそくセットアップである,説明書には最初電源を入れると「使用許諾」に関する画面が出てくるって記載されてるんだが,私が購入した製品はなんとBIOS画面が立ち上がった,一瞬なんだこれ? 状態になってしまった,BIOS画面とか久しぶりである
PS29TGP-NYBは2015年12月発表の製品なので,2年ちょっとの間にBIOS情報を保持するバッテリーまで消耗してしまったんだろうか,とりあえず言語を日本語に切り替えようとしたら,選択肢が英語とフランス語しか無い,なんじゃそりゃ,まあ英語なら何とかなるので「English」を選択
これまで自作PCを何台か組んできたから,BIOSの設定も特に難しくは感じなかったが,素人の人はかなりあせるかもしれない,とりあえずこの機種の場合は年月日と時間を設定すれば,ほかの項目を設定したり変更する必要はない,BIOSパスワードとか設定して忘れたりしたら面倒なことになる
5.Dynabook S29/TG(PS29TGP-NYB)の初期設定
この機種はいわゆる2-in-1タイプで,タブレットだけどキーボードも使えますよ,というスタンスの製品である,だから購入時の各設定はタブレットモード優先になっている,私はタブレットとして使う予定は無いし,普通のWindowsノートとして使いたいので,タブレットモードは全てOffにした
その後Classic Shellを入れて,Windows7風の画面に切り替えた(下の写真),アイコンをデスクトップに出す方法は,設定 → 個人用設定 → テーマ → デスクトップアイコンの設定から行う,その設定を行ってもタブレットモード優先状態では,アイコンが表示されないので注意が必要である
6.Dynabook S29/TG(PS29TGP-NYB)の電源ボタン
タブレット側の右側面の上の方に電源ボタンがあるが,こいつはちょっと反応が鈍く感じた,またこの電源ボタン充電コードをつないだままで,ちょんと押すと充電状況が表示されるだけで,Windowsが起動しない,充電状態のままでWindowsを起動するときは電源スイッチの長押しが必要である
7.Dynabook S29/TG(PS29TGP-NYB)のストレージ容量
記憶領域としては32GBのフラッシュメモリーが実装されてる,仕様上はユーザーが使える容量は28GBだが,初期状態ではこの28GBのうち,13GBがOSや付属ソフト等で使用されている,残りの15GBが空き容量である,15GBあればソフト入れたりソコソコ使えるじゃないかと考えてはいけない
なぜかというと,この機種は2015年の発表と書いたが,その後Windows10は,何度も更新プログラムを発表してて,これがかなりな容量を食うのである,それをやらないと安心して使えないので更新作業をやるが,「更新プログラムを構成しています」と表示された状態が数時間続く
で,更新作業が終わってCドライブを見ると,残量がほとんど無く自前のソフト等をインストールする余裕は無い,そこで不要なおまけソフト等を削除しまくる,「筆ぐるめ」なんか1.26GBも占領してるんだが,なんでこんなソフト入ってんだろ,そのほかのアクセサリーソフトも徹底削除!
これで,ようやく2GBほどの空きが確保できた,一太郎とかの日常使うソフトは手元にあった16GBのMicroSDカードをカードスロットに挿して,ここにセットアップした,データ保存用のフォルダーもこちらに作成した,実際使ってみたが速度的にも特に違和感なく使用できた
8.Dynabook S29/TG(PS29TGP-NYB)のデザイン
デザインは色が黒やシルバーではなく,サテンゴールドという色で高級感がある,ゴールドから連想されるような派手さはなく,落ち着いた色合いである,大きさ的には8.9インチの液晶で本体が小さくモバイル用途には最適だが,重さが989gと1kg近くあるため,見た目よりずっしり感がある
ただ非常に薄いので携帯性はいい,出張等で持ち運ぶ時や出し入れするとき,これまでの経験から厚みがあると利便性が落ちると感じてるんだが,その点この機種はキーボードドック装着時でも19.9mmと2cm以下に収まっていて,携帯性とかの面では優れていると思う
9.Dynabook S29/TG(PS29TGP-NYB)のキーボード
小さい機種にもかかわらず,英数キーはソコソコの大きさが確保されている,ただちょっと手の大きい人はタッチタイプは苦しいかもしれない,独立したファンクションキーが無いとか1つのキーにいろいろな機能を負わしているのはしょうがないが,1つ気になる点があった
それは漢字,半角/全角の切り替え機能とESCの機能が左上の同じキーに割り当てられてるんである(下の写真),これは普通に日本語入力してて,途中で半角英数に切り替えようと,左小指でこのキーをちょんと押すとエスケープ機能が働く,タッチタイプに慣れてる人ほど苛つくかもしれない
10.Dynabook S29/TG(PS29TGP-NYB)の処理速度
この手の製品の利用場面を考えれば,特に速度とかを求めてもしょうがないというか,ある程度の割り切りが必要だと思う,CPUがAtom Z3735F 1.33GHzで,メモリが2GBの仕様からすれば,結構頑張ってる方だと思う,ちなみにGyaoやYoutube等の動画も全画面表示で特にストレス無く再生できる
11.Dynabook S29/TG(PS29TGP-NYB)の拡張性
タブレット側にMicroSDカード,MicroUSB2.0,MicroHDMIのスロットが,キーボードドック側にはSDカード,USB2.0のスロットがある,特にキーボード側にあるUSB2.0は一般的なType-Aなので,手持ちのプリンターとかDVDドライブなどを変換アダプタ等を介さずにそのまま活用できて便利である
なおメモリは2GBだが,増設用のスロットは無いのでメモリの増量はできない,その2GBメモリを外して,4GBとかのメモリに交換するというのもできないようである,中を見てないから詳細は不明だが,小型化のためスロットにメモリ挿す方式じゃなくて,マザーボード直付けなのかもしれない
12.Dynabook S29/TG(PS29TGP-NYB)のバッテリー
仕様表ではタブレット側単体で6時間,キーボードドック接続時で12時間利用可能とのことだが,実際100%充電状態から,どれくらいの速度で減っていくか見たのが下の写真である,左の100%充電が完了した段階で電源ケーブル抜いて,2時間放置したのが右の写真である
設定はパフォーマンス最優先,液晶輝度50%,無線LANはON,スクリーンセーバーや省電力モードはOFF,ソフトは何も動かない状態で2時間放置後の容量は78%(残り7時間23分)となった,CPUの使用率が1%程度なので参考程度だが,バッテリーの節約モードを併用すればかなり持つと思われる
13.Dynabook S29/TG(PS29TGP-NYB)の着脱について
タブレットモードで使う予定は無いのだが,キーボードドックとの着脱に関しても書いておこう,こういう2-in-1マシンはタブレット部分を外す時ちょっとこじったり,合体するときコツが必要だったりすることが多いんだが,この機種は外す時は中央のボタンを押すとポンと外れる
逆にタブレットをキーボードドックに合体する時は,左右の突起に装着穴を合わせて押し込めば,カチッと小気味よくはまり込む,また画面の角度調節もヒンジの作りがしっかりしてるからだろう,どの角度でもしっかり止まる,なかなかデキのいいヒンジだと思う
14.おわりに
総合的に見て完成度の高いモデルだと言っていい,さすが東芝の製品である,小さな容積に各機能をうまくまとめてある,願わくばこの仕様をちょっと拡張して,ストレージが64GB,メモリ4GBの後継機を出したら,ミニノートマニアにバカ売れだと思うが,後継機の予定は無いのだろうか
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