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2017年06月07日

クサントロエアの育て方(栽培法)

クサントロエア.jpg
<種まきから13年目に花が上がった株>

1.はじめに
 クサントロエアを育て始めてから20年ほどになる,初めて植物園で見たとき変わった植物だなぁと興味を持ったのがきっかけなのだが,優雅に拡がった非常に細い葉がとても造形的で,なんとか自分でも育てて見たいと思ったのが始まりである

 苗とかは販売してなかったのでなんとか種を入手して育ててきたんだが,13年目くらいからは花も咲くようになってきた,私が育てているのはクサントロエア・プレイシーという種類だが,これまで育ててきた経験をちょっとまとめてみた,ほかのクサントロエアも大体似たような環境に自生してるんで,似たような管理方法で大丈夫だと思う


2.クサントロエアの種類や来歴
 クサントロエアはススキノキ科ススキノキ属の多年草である,和名はススキノキ,英名はグラスツリーとかブラックボーイと呼ばれてる,ただ近年はブラックボーイの呼称は問題が有るとかであまり使用されなくなったようである,種レベルでは32種ほどあり,ほとんどがオーストラリア原産である

 成長は非常に遅く,画像検索で出てくる人間の高さを超えるような大きな株は,生育期間100年とか200年というレベルの株である,姿や形がおもしろくて珍しいので乱獲されたんだろう,現在はオーストラリア政府が保護しており,自由な流通はできなくなってる,ワシントン条約でも規制がかかってるという非常に希少な植物である


3.クサントロエアの種まき
 移動禁止植物にも関わらず日本でもそこそこ大きな幹立ちの株が売ってるけど,なんらかの流通ルートが有るのだろうか,ただネットなんかで販売されてるそういう株は非常に高価で一般の人が買えるような価格じゃ無い,育ててみたかったら,通常は種を購入して種から育てるということになる

 種自体の価格はそれほど高くないしネットで簡単に入手できる,種を手に入れたら市販の種まき用土に蒔いて苗を作ればよい,種をとった時期やその後の保管方法次第だが,発芽率はあまり良くないと思った方がいい,芽が出てもその後の成長がとても遅いから,その後の管理は非常に気の長い話になる


4.クサントロエアの植え付け用土
 芽が出て葉が15〜20cm程度に伸びたら最初は3〜4号程度の鉢に植えてあげる,植え付ける用土は透水性のいい用土を使用する,私は市販の観葉植物用の用土にボラ土の中粒と細粒を混ぜた用土を使用している,もともとが乾燥地帯の植物なので,鉢土内に水が滞留するような状況は絶対に避けたほうがいい,逆に保水性のいい用土は梅雨期などに,根が呼吸困難で腐れてしまったりして最悪な状態になるので注意が必要である


5.クサントロエアの肥料
 どれくらいやればいいのか未だに試行錯誤の状況であるが,今現在は春から秋の成長期の間に2回,玉状の置肥を6号鉢で5〜6粒程度与えている,本質的にはどちらかといえばこういう野生植物は,化学肥料に頼るんじゃなくて,堆肥や腐葉土なんかを中心にした用土でじっくり育てるべき植物だと思う


6.クサントロエアの環境
 育てる環境は一日中太陽があたる場所がいい,強烈な日射でもへっちゃらである,そのために水分が奪われないように,細い葉になってるんだろうけど,また,水を求めてだろうが,根が深く伸びていく性質があるので,ある程度株が大きくなったら,トールタイプの鉢に植えてあげよう

 屋内で管理すると冬の寒気に直接当たらないので,屋外管理より成育も多少早いし,その点はいいんだが,やはり屋外管理に比べれば日照量が絶対的に不足するため葉がナヨナヨと徒長してしまう,屋内管理の場合でも可能な限り陽に当てるように心がけよう


7.クサントロエアの水管理
 基本的に乾燥には強いのだが,乾燥地帯の原産にもかかわらず,ストレリチアみたいな太い根に水を溜めておくような機能は無い,このため幹立ちしてない小さい株は水切れにはソコソコ気をつけた方がいい,頻繁に水切れ起こすと葉の先端から茶色く枯れ込んで見た目が悪くなる

 基本的には水切れのいい用土に植え付けておいて,必要な水分は切らさないように人間の方で管理してやる必要がある,鉢土が乾燥するまで水はひかえておいて,水をあげるときは鉢底から流れ出るくらいたっぷりあげるようにする


8.クサントロエアの植え替え
 株が大きくなったら順次大きな鉢に植え替えしていく,植え替えの判断基準として,鉢底からヒゲ根が見えてるような状態では,さほど気にしなくていいが,鉢底から3〜5ミリくらいの太い根が飛び出してくるようになったら,大きめの鉢に鉢増しした方がいい

 最初から大きな鉢に植えればいいと思われるだろうが,地上部と地下部の成育バランスの観点から最初から大きな鉢に植えるのはお薦めできない,面倒ではあるが成長に応じてだんだん鉢増ししてあげよう,この辺,野生植物の割には結構ナイーブなトコがあるから注意したほうがいい


9.クサントロエアの花茎の抽台と開花
 早い株は13年目くらいから花茎が上がって花が咲くようになった,ほかの株もだいたい15年くらいで,開花するようになった,花は小さな白い花で,あんまり鑑賞価値は無い,昆虫をおびき寄せるためだろうか,花穂は蜜でべとべとである,衣類に付いたりしないように注意が必要である

クサントロエアの花.JPG
<クサントロエアの開花状態>
花が上がった時の状況は別記事でまとめてある (詳細は→こちら)

10.クサントロエアの病気
 芽が出て細い葉が1〜2本というような時は根腐れや株腐れに注意した方がいい,株が小さい時の用土は使い回しの用土などは厳禁である,根腐れ防止剤等が入った市販用土など綺麗なものを使用した方がいい,5年ほどして株が大きくなったら,特に病気等は気にしなくてもよい

 ある程度の大きさになれば環境耐性が高くなるのだろう,大きくなった株が病気にやられて株が枯れたとかの経験は無い,また,となりのストレリチアがカイガラムシにやられたときも,こいつはなんにもやられなかった,日本では害虫の心配はほとんど無いと言ってよい


11.おわりに
 私は,こういう植物園なんかで見かけた珍しい花や植物を育てるのが大好きである,以前はそういう植物を育てようと思っても,なかなか種や苗が入手できなかったのだが,最近はネットが発達したおかげで簡単に種子とか手に入れることができる,直接海外のナーセリーから購入することも可能ないい時代である,なお,輸入種子購入時の注意点を別記事にまとめたので参考までに(詳細は→こちら)


12.関連記事
 クサントロエアの育て方-種まきから鉢上げまでのまとめ-(詳細は→こちら)



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