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2017年04月22日

私の田舎暮らし体験談と田舎へ移住する時の注意点

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1.はじめに
 最近,若い人の間で田舎暮らしにあこがれて移住する人が多いらしい,定年退職後は都会から田舎に移住しようと考えて居る人もいるだろう,私が住んでるのは,合併して人口4万人くらいになった田舎の市だが,温泉地ということもあり,都会から移り住んで来てる人も,けっこう多い

 ただ,みんながみんな安定して生活してるかというとそうでもない,ここでは,私が経験した田舎暮らしのエピソードをいくつか紹介し,また,移住する際の注意点についてまとめてみた


2.私の田舎暮らし体験パート1
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 田舎暮らししてたとき借りた家が上の画像にあるピンクの部分で,隣は大家さん,両親が離れに使ってたけど二人とも亡くなったんで格安で貸家に提供という訳,確かに安かった,相場の半額以下だった,建物はかなり古いけど,特に不便を感じるような点も無く大家さんも人当たりがいいんで即決したんだが,入居してしばらくして,う〜んこりゃなんというか,ハズレだなと思ったんだが(以下その理由)

 日曜日とかに駐車場に車停めて借家に向かうと決まって大家さんの旦那さんか奥さんが,どこ行って来たの?と聞くわけだ,逆に出かける時は,どこ行くの?って聞くわけ,平日でも,なんか買い物袋下げてると,何買ってきたの?って聞くし,本とか雑誌でも持ってると,何の本なの? 勉強用?とか聞いてくる,まあ,単なる挨拶というか,田舎じゃ普通のことなんでしょうけど,毎度答えるのが面倒というかなんというか,閉口である

 とにかく出入りする場合,借家と駐車場を行き来することになるけど,位置関係からして牛の世話や畑の管理してるご夫婦と遭遇しちゃう訳,で,上記のような質問攻めになる,女性でも連れてたらどうなることやら,たぶん隣町まで噂が拡がっちゃうだろう,そういうウワサ話が娯楽なんだからさ

 あと,畑の野菜とかが収穫時期になると,これをくれるんだけど,でかい大根2本とか3本とか,白菜とかカボチャとかも,まるごと1個もらっても一人じゃ食いきれないんだってば,捨てるわけにもイカンしさ,お米の時期になるとお米くれるんだけど新米の方じゃなくて古い方のお米くれるの,なんじゃそりゃ〜

 親切の押し売りみたいなもんだけど,相手に悪意が有る訳じゃないからこれには困った,でもこういう濃密コミュニケーションをこなせないと,田舎暮らしはできません


3.私の田舎暮らし体験パート2
 上記とは別の人口5000人くらいの,小さな町で田舎暮らしをしたこともある,町と言っても役場のそばに郵便局や消防署があって,そのまわりに銀行の出張所やちょっとしたスーパーやパチンコ店があるくらいで,まとまった商店街なんてものは無いような町,産業は農業がメインで船持ってる人もいくらか居て漁業も多少営まれてる,若い人はほとんど出て行ってるか,隣町に仕事に行ってるような,小さな町ですね

 ここにしばらく暮らした時のことだが,最初にビックリしたのは,越して10日位した時にガソリンスタンドでガソリン入れたんだけど,そこの親父さんが私の名前を知ってたんだよ,ええっ?なんで?って思ったよ,私の仕事が学校の先生とかなら,そういうのも有りだろうけど,ただの勤め人なのにさ,こんなの序の口でその町よりちょっと大きい隣町の旅行代理店に航空券買いに行ったら,そこのおねえちゃんが,私の勤め先知ってんのよ,なんでぇ?ありえないと思うでしょ,でもこれが田舎の日常,プライバシーなんて無い,全く無い!皆無!

 さらに信じられないようなお話なんだが,地元のちょとした有力者と飲んでる時に,学校の運動施設充実のため,これこれしかじかの金額を寄付して欲しいって頼まれたんで,いやー,若いから給料安くて苦しいんですよって断ったら,そんなこと無いでしょ,毎月◇◇円ずつ積み立ててるでしょ,って言われたのには失禁寸前,ことほど左様にプライバシーは無い,皆無!

 まあ,ホントの田舎に暮らすって,こんなことが起こっても平然として,居られる強靱な神経が必要である


4.私の田舎暮らし体験パート3
 町長選挙の時にこんなこともあった,午前中は雨で午後から晴れるってんで,午後に投票に行く予定だったが,午後になってすっきり晴れたから,洗濯やら部屋の掃除やらやってたら午後3時を過ぎてしまった,ま〜だ,時間あるし大丈夫だよねって,おやつ食べながらちょっと休憩したら,電話である

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 ん?って電話に出たら相手は名乗らず,投票まだされてないですよね,早めに投票してくださいね,っていう投票督促の電話なのである, ええ〜っ,なんで私がまだ投票してないって解るわけよ?,そりゃ,投票所に居る関係者なら解るけど電話かけてくるなんてさ,そんなのありかよって思うでしょ,でも,有りなんですなぁ,これが田舎の日常・平常なのである,みんな友達・兄弟感覚


5.田舎暮らしを始める(移住する)際の注意点
 よくテレビ番組なんかで都会から移住してきて古民家を再生しながら暮らしてる人たちを紹介したりしてるが,紹介されるのは比較的うまくいってる例であろうから,あんまりうのみにしない方がいい,都会生活に疲れて田舎ののんびりした生活にあこがれるのは別にいいと思うけど,やはりイロイロ状況を見極めてから移住した方がいい

 もっとも気をつけなければいけないのが,住む場所である,まわりがほとんど昔からそこに代々暮らしてたような人々ばかりで構成されてるような集落に,ポンっと引っ越したら悲惨なことになる,そういう場所には絶対に移住してはいけない,昔々からその地区にある伝統や慣習なんかになじめないことが多いし,それに偏見と言われそうだがそういうトコは基本的に,よそ者に対しては排他的な場合が多い,悪意はないのだが異質な物を基本受け入れない

 いちばん無難なのは県庁所在地じゃない,その県で3〜4番目くらいの中くらいの市か町の郊外の新興住宅地に住むのがいい,郊外だからそこそこ田舎の雰囲気あるし,新興住宅地で若い人が多いから,地域のルールは,新しく住み始めた人達で決めていけばいいわけだからね,それにみんなが他の場所から来たよそ者だから,お互い様で仲良くできる

 農業とかやりたかったら,いまは農地は耕作放棄地であふれかえってるから,各自治体の農業委員会って組織に相談すればなんとかなるし,技術的な面も自治体がいろいろサポートしてくれるシステムがある

 とにかく住む場所を最優先で考えた方がいい,私の住んでる市ではすぐ家が建てられるようなインフラ整った新興住宅地でも,土地代は1区画80〜100坪が500万円くらいで手に入る,余裕のある人は2区画購入して平屋の家で優雅に暮らしてる

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 結婚してる人は移住に奥さんが乗り気で無い場合は辞めた方がいい,私の近所にも都会から自分達の意志で引っ越して来た家族がいたが,奥さんがなじめずにゴタゴタした末に,最後は離婚してしまった,仕事に出かけてしまう男性と地域コミュニティと密な関係が必要な女性とでは,状況がかなり違う,その辺をうまく切り盛りできないと,地区内で浮いてしまったり,ママ友の輪に入れず自滅する

 田舎に移り住むときは,よ〜く考えて,よ〜く調べてから行動すべし

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