スコットランドの首都であるエジンバラ。その中心地に、火山活動が作り上げた峻厳な岩山の上に立つエジンバラ城があります。
旧市街の最も高いところにあるこの城の歴史は非常に古く、紀元前9世紀ころこの地に要塞が建てられたことを起源としています
その後、破壊と再建を繰り返しながら政治、軍事の中心地でありました。
昔も今もエディンバラのシンボルです。
正面エスプラナード広場から見る、堂々たる門構えもさることながら、城の周囲から見上げると、「キャッスル・ロック」と呼ばれる岩と一体化しているかのような威容。
ぐるっと周囲を回ってみてみてください。その「守りの固さ」をありありと感じることができるでしょう。
城内に入ると、スコットランド王室の歴史を感じさせる見どころが多数。
場内で最も古い建造物がセント・マーガレット教会堂。石を積み上げた厚い壁、アーチ状の入り口が特徴のノルマン様式の教会です。12世紀に、デイヴィッド1世が母マーガレットを偲び建てたといわれています。
城内博物館に収蔵されている「戴冠用宝器 スコティッシュ・クラウン・ジュエル」は1543年にメアリ女王の戴冠式から用いられた冠・剣・笏(しゃく)の宝物。現在も城に正式に駐留するスコットランド駐留部隊は宝物の警護が大きな任務の一つなのだとか。
ジェームス2世の命により14世紀に設置された巨大な大砲「モンス・メグ」も迫力満点。
モンスメグは役目を終えた後、イングランドのロンドン塔に保管されていましたが、スコットランドの国民的詩人、小説家であるウォルター・スコットらの尽力により城内に戻されたそうです。
エスプラナード広場では毎年8月、スコットランド駐留部隊のパレード「ミリタリー・タトゥー」が開催されることでも知られています。
街全体が歴史遺産であるエジンバラ。最高の観光は旧市街、新市街を、どこからともなく聞こえるバグパイプの音を聴きながら、ひたすら散歩することですが、坂が多く体力勝負でもあります。切り立つ坂をがんばって登り切り、広場から、また城の中から、街を一望すると、なかなかの達成感。ぜひ思い思いの「城攻め」を楽しんでみてください。
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