東京の西の西、青梅街道をずんずん車で進んでいくと、広がるのは都内とは思えない深い緑と、きれいで豊かな水。
そう、奥多摩です
多摩川に沿って進むと、マイナスイオンがたっぷり含まれた(って常套句だけど)清涼な空気を感じることができます。胸いっぱいに吸い、体内の酸素を入れ替えただけで、何かリフレッシュした感覚。
そして奥多摩温泉。
日帰りで利用できるところはそれほど多くはないのですが、お気に入りの2施設。
まず定番は「奥多摩温泉 もえぎの湯」。
東京都西多摩郡奥多摩町氷川119−1
奥多摩温泉の源泉を使った大きな露天ぶろ、内風呂がある総合温泉施設です。大きな窓からは、緑がたっぷり臨めます。
ただ、人気施設のためいつも込み合っているということもあり、もうひとつゆっくりできないことも多い。また、小規模でもいいので、ひなびた「温泉宿」的な雰囲気も味わいたくなります。
そこで、もえぎの湯から、車であれば数分の近くにあるのが「蛇の湯温泉 たから荘」です
東京都西多摩郡檜原村数馬2465
道路から少し低いところにあり、分厚いかやぶき屋根だけが頭を出しています。堂々たる破風は、思わず吸い寄せられる引力を持っているようです。
この屋根は「兜づくり」といわれ、この地に古くから伝わる工法。今はこの様式で建てられた建物は数件しか残っておらず、たから荘の建物はなんと500年の歴史があります
蛇の湯という温泉名は、その昔大蛇がこの温泉で傷をいやしたとの言い伝えから。
いかにも「秘湯」の雰囲気ですね。「日本秘湯の会」(そんな会があるのか)の会員となっている温泉の一つだそうです
旅館のため基本は泊りのお客様のためのお風呂ですが、日帰りにも対応しています
日帰りで入れるお風呂は小さめの内風呂。特別さは感じないかもですが、窓から見える深い緑と川のせせらぎに心が休まり、じっくり落ち着いて入れます。
そして、これはもちろん保証の限りではないけれども、あまり込むことがなく、貸し切り状態で入れることが多いのも特徴。
私は、午後3時ころにふらりと入ることが多いのですが、先客があることのほうが少ない。
なお、昼食時には地元の山菜などをつかったお食事も楽しめます。時間が限られますので事前に確認を。ちなみに、周りにお食事処は多くないので注意してください
2つの温泉は、基本的に青梅街道をまっすぐいけばついてしまうので、はしごするのはとても楽。そして、さらに進んでいくと、奥多摩湖が眼前に広がり、旅はクライマックスへ。
奥多摩湖の湖面はどこかメタリックな輝き。写真が下手でうまく伝わらないけれども
風景や空気、音、そして湧出する温泉で、土地が持つパワーを体いっぱい感じることができる奥多摩。都心から半日でも楽しめるパワースポットです。
おすすめします。
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