2023年11月18日と19日、東京台東区、浅草近くの一角で、毎年恒例のイベントが行われています
それは台東区清川の玉姫稲荷神社で開催されている
「靴のめぐみ祭り市」(靴まつり)です
会場はの玉姫神社は、奥浅草ともいわれる下町にあります。別名では、労務者の町として知られるいわゆる「山谷」の中心。
浅草寺、雷門など浅草の中心地からは徒歩で20分程度離れた場所です。
あしたのジョーで知られる「泪橋」が近く、同作にもこの神社が度々登場していたりもします。
さて、山野の地域一帯は、昔から皮革工場、またその加工品である靴やバッグの製造工場があります。現在は工場は減少傾向にあるものの、革靴の生産ではいまだ国内随一です。
そのため玉姫稲荷神社は、氏子に多くの靴業者がいる「靴の神様」として知られています
昭和49年(1974年)からは、神社の境内と周囲一帯で、毎年11月の土日、日本最大級の靴の市といわれる同イベントが催されているのです
ここでは二日間で10万足を超える靴が出品され、靴のほかバッグやベルト、財布など革製品を中心とした多彩な出店でにぎわいます。
「お祭り」の出店というと、あまり出所がわからないもの、品質がよろしくないものというイメージがありませんか?
お祭りはそれもまた一興というところもあるように思えますが、この靴のめぐみ祭り市は、ほかとは明確に一線を画しています。
何しろ靴の業界団体が主催に名を連ね、露店もしっかりと屋号を出して出店しているところがほとんど。そのため品質が高く、そして安い。市場価格の6〜8割引の特別価格で購入できるといわれています
また、3000円から5000円の本革ビジネスシューズや長財布、名刺・定期入れなどがあり、また数百円の皮手袋、ベルトなどなど、安いものはしっかり安い。
買い物客も掘り出し物を狙って買う気満々で回遊し、ディスプレイされている商品の回転は非常に速く、どんどん売れていきます。
とくに狙いはノーブランドでもしっかりしたつくりの本革製の靴や財布、小物など
「クラフトマンシップ」が感じられる高品質の掘り出し物をみつけるチャンス!
店員さんにお聞きすると、発注を受けたもののサイズや部品などを間違えて作ってしまって売り物にならなかったものなどを出品することが多いようです
それだけ聞くとハンパモノ、みたいに聞こえますが、それは発注と異なるだけであって、決して作りが悪いわけではありません。
この高級感で1万円以下?と驚くようなものも多く、むしろ、ここでしか買えないレアな品とも言えます
そういうわけで、商品は本当にどんどん売れていき、最終日二日目の夕方には、かなり商品が少なくなってしまう。そういう、ガチ感のあるマーケットになっているわけです
また、出店のほか、神社では使い終わった靴のお焚き上げを行う「靴供養」、男女の靴をあしらった二基の「靴神輿」の練り歩きなども行われます。
明日19日が最終日、17時までになりますので、お時間がありましたら、ぜひのぞいてみてください。
第49回 靴のめぐみ祭り市
2023年11月18日(土)〜11月19日(日)
時間:9:00〜17:00
場所:玉姫稲荷神社
住所:東京都台東区清川2-13-20
アクセス
JR常磐線「南千住駅」徒歩10分
東京メトロ日比谷線「南千住駅」徒歩10分
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