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2019年08月13日
オキシトシンは愛情ホルモン、癒しホルモン
『タクティールケア』、『タッチケア』ご存知ですか?
未熟児ICUの看護婦さんによって考案されました。
タクティールケアとは
タクティールケアは福祉大国である
スウェーデン発祥のタッチケアです。
1960年代に未熟児のケア
を担当していた
看護師によって考案されました。
その語源はラテン語の
「タクティリス(Taktilis)」
に由来し、『触れる』
という意味を持ちます。
未熟児に毎日タッチケアを行うことで、
乳児の体温が安定し体重の増加
が見られたという経験に基づいています。
これは背中や手足に
優しく触れ体温を感じさせることで、
乳児に安心感を与え、
母親からの愛情と同様
の効用をもたらす為です。
タクティールの考え方の根底にはタッチセラピーがあり、
優しく触れられたいという人間が本来持つ願望があるのです。
それらが満たされることにより、
<乳児はもちろん、大人や高齢者にも下記の効用があります。
・精神的不安の解消
・痛覚を抑制することによる痛みの軽減
信頼を育てる癒やしホルモン「オキシトシン」
オキシトシンは愛情ホルモン、癒しホルモンとも呼ばれ、
脳の視床下部で産出され、下垂体後葉から分泌されます。
古くから出産時に陣痛を促す、
また母乳分泌も促すとされていましたが、
最近ではストレスや不安を軽減する
ことが研究によって明らかにされています。
具体的には肌に触れられることで、
触覚が刺激を受け、オキシトシンが血液中にも分泌されます。
それが体内に広がることでストレスや不安を和らげるのです。
また、脊髄にある痛みを脳に
伝えるゲートを閉じる働き
もあり、痛みを感じにくく
させることも分かっています。
(子供の頃、お腹が痛くて
泣いていたのに、お母さんに
お腹や背中をさすって
もらっているとお腹の中の
痛みが和らいだ経験
ありませんか?
湿布剤が、直接浸透していく
薬理作用よりもスーッとした
感覚を皮膚にもたらすことで、
強い痛みに対する感覚を
抑制してくれるなどが
ゲートコントロール
の一部です)。
さらに、タクティールケアを施す側にも
オキシトシンは分泌され、
相手との相互の信頼感が生まれるという事例もあります。
導入している介護現場では
「受け手の不安な気持ちや表情が
少しずつ和らいでいくのがわかると同時に、
自分の気持ちもとても穏やかになる」
といった声が出ています。
中核症状(認知機能低下、短期記名力低下)、
周辺症状ー陽性症状(暴言、暴力、徘徊など)と
陰性症状(無気力、無感動、無反応)を和らげる
実際に、
患者さんが楽な姿勢で手や足、背中などに、
5分〜20分程度のタクティールケア
を行った結果データには一定の効果が見られます。
タクティールケアを受けた人は、
身体がポカポカし、深い呼吸に変わり、
気分が落ち着き、かつ心地よい入眠に入ります。
タクティールケアにより体温があがることで、
脳の活性化に働きかけることができ中核症状にも一定の効果を表します。
また、認知症の周辺症状に関しても、
「オキシトシン」による不安感の減少により、
気持ちが安定し非言語的コミュニケーションをもたらすのです。
まずは小さくタクティールケアを取り入れてみる
タクティールケアをどう取り入れたらいいのか
と悩む方もおられるでしょう。
そこで、まずは何か会話をするときに
相手の背中に優しく手を触れる、
話を聞きながら背中をさする
という所から始めましょう。
大切なのは触れるという行為のみではなく、
相手の気持ちに寄り添うことです。
そこで、相手の辛さやもどかしさを
感じ取ろうとする気持ちをもって
行うことが何より大切です。
相手との距離感を図りながら、
足や手に血流を上げてくという一環で、
入浴介護の中に取り入れていくといいでしょう。
※参考:株式会社日本スウェーデン福祉研究所、日本における「タクティールケア」に関する文献
未熟児ICUの看護婦さんによって考案されました。
タクティールケアとは
タクティールケアは福祉大国である
スウェーデン発祥のタッチケアです。
1960年代に未熟児のケア
を担当していた
看護師によって考案されました。
その語源はラテン語の
「タクティリス(Taktilis)」
に由来し、『触れる』
という意味を持ちます。
未熟児に毎日タッチケアを行うことで、
乳児の体温が安定し体重の増加
が見られたという経験に基づいています。
これは背中や手足に
優しく触れ体温を感じさせることで、
乳児に安心感を与え、
母親からの愛情と同様
の効用をもたらす為です。
タクティールの考え方の根底にはタッチセラピーがあり、
優しく触れられたいという人間が本来持つ願望があるのです。
それらが満たされることにより、
<乳児はもちろん、大人や高齢者にも下記の効用があります。
・精神的不安の解消
・痛覚を抑制することによる痛みの軽減
信頼を育てる癒やしホルモン「オキシトシン」
オキシトシンは愛情ホルモン、癒しホルモンとも呼ばれ、
脳の視床下部で産出され、下垂体後葉から分泌されます。
古くから出産時に陣痛を促す、
また母乳分泌も促すとされていましたが、
最近ではストレスや不安を軽減する
ことが研究によって明らかにされています。
具体的には肌に触れられることで、
触覚が刺激を受け、オキシトシンが血液中にも分泌されます。
それが体内に広がることでストレスや不安を和らげるのです。
また、脊髄にある痛みを脳に
伝えるゲートを閉じる働き
もあり、痛みを感じにくく
させることも分かっています。
(子供の頃、お腹が痛くて
泣いていたのに、お母さんに
お腹や背中をさすって
もらっているとお腹の中の
痛みが和らいだ経験
ありませんか?
湿布剤が、直接浸透していく
薬理作用よりもスーッとした
感覚を皮膚にもたらすことで、
強い痛みに対する感覚を
抑制してくれるなどが
ゲートコントロール
の一部です)。
さらに、タクティールケアを施す側にも
オキシトシンは分泌され、
相手との相互の信頼感が生まれるという事例もあります。
導入している介護現場では
「受け手の不安な気持ちや表情が
少しずつ和らいでいくのがわかると同時に、
自分の気持ちもとても穏やかになる」
といった声が出ています。
中核症状(認知機能低下、短期記名力低下)、
周辺症状ー陽性症状(暴言、暴力、徘徊など)と
陰性症状(無気力、無感動、無反応)を和らげる
実際に、
患者さんが楽な姿勢で手や足、背中などに、
5分〜20分程度のタクティールケア
を行った結果データには一定の効果が見られます。
タクティールケアを受けた人は、
身体がポカポカし、深い呼吸に変わり、
気分が落ち着き、かつ心地よい入眠に入ります。
タクティールケアにより体温があがることで、
脳の活性化に働きかけることができ中核症状にも一定の効果を表します。
また、認知症の周辺症状に関しても、
「オキシトシン」による不安感の減少により、
気持ちが安定し非言語的コミュニケーションをもたらすのです。
まずは小さくタクティールケアを取り入れてみる
タクティールケアをどう取り入れたらいいのか
と悩む方もおられるでしょう。
そこで、まずは何か会話をするときに
相手の背中に優しく手を触れる、
話を聞きながら背中をさする
という所から始めましょう。
大切なのは触れるという行為のみではなく、
相手の気持ちに寄り添うことです。
そこで、相手の辛さやもどかしさを
感じ取ろうとする気持ちをもって
行うことが何より大切です。
相手との距離感を図りながら、
足や手に血流を上げてくという一環で、
入浴介護の中に取り入れていくといいでしょう。
※参考:株式会社日本スウェーデン福祉研究所、日本における「タクティールケア」に関する文献