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2019年08月08日

幸せホルモン『セロトニン』を上手に分泌させるためには

幸せホルモン『セロトニン』を上手に分泌させるためには

私たちのからだの中には、
はっきりと確認されているだけで
25種類の神経伝達物質があります。

安心感ややすらぎなどの安心感を
もたらしてくれる神経伝達物質の一つに
”セロトニン”
があります。

別名『幸せホルモン』と呼ばれています。

セロトニンは、
朝の自然光を網膜が感じると
分泌されます。

セロトニンが分泌され始めた
15時間後
サーカディアンリズム(体内時計)を
整える『メラトニン』
が分泌されます。

早朝は低く、夕方に高くなる体温
1日の体温リズム.png

体温は、熱が出る病気にかかっていなくても、
運動、時間、気温、食事、睡眠、
女性の生理周期、
感情の変化などにより変動しています。

また、ヒトには朝・昼・夜と、24時間単位の体温リズムがあります。

これも「サーカディアンリズム」です。

普通は1日のうちで早朝が最も低く、
しだいに上がり、夕方が最も高くなります。

1日の体温の差はほぼ1℃以内です。

メラトニンは、
良質な睡眠を作り出すとともに、

体の中の活性酸素を分解し、
抗ウイルス作用を強めるなど、

体を守り、
老化を防止するのにも役立つ
重要なホルモンです。

このメラトニンは、
脳の松果体で、
セロトニンから作られます。まぐろ(赤身).png
チーズ盛り合わせ.png
セロトニンがしっかり分泌されていないと、
メラトニンも作られません。

セロトニンとメラトニンを
十分に分泌させるためには、
もともと体に備わっている
”サーカディアンリズム”に
のっとった生活をすること、

つまり、朝は早めに起きて、
朝日をしっかりと浴び、
夜は早めに就寝することが
大事なのです。

セロトニンは
「トリプトファン」
という必須アミノ酸から
できています。

必須アミノ酸とは、
体内で作られない、
食事から摂る必要がある
アミノ酸です。

トリプトファンは、
赤身の魚や、肉類、乳製品
などに含まれています。

セロトニンの合成にはビタミンB6も必要なのですが、
赤身の魚、肉類、乳製品に多く含まれています。
食事以外では腸内細菌
によって合成され、
供給されています。
野菜では、にんにく、とうがらし、ごまなどに多いので、
旨味をますために一緒に調理されるといいでしょう。

また、セロトニンは
お風呂に入っているときなど
リラックスした状態のときに
分泌されることもわかっています。

さらに、セロトニンが作られるためには
適度な運動も必要です。

つまり、早寝早起きをして、
適度な運動をする、
ゆっくりお風呂に入って
リラックスする。

ある意味オーソドックスな
規則正しい生活が、
セロトニンの分泌を促すのです。


【引用文献】
科学がつきとめた
「運のいい人」
脳科学者 中野 信子 サンマーク出版

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タナカマツヘイ
総合診療科 医学博士 元外科学会専門医指導医、元消化器外科学会専門医指導医、元消化器外科化学療法認定医、元消化器内視鏡学会専門医、日本医師会産業医、病理学会剖検医
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