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2019年05月23日

少し復習

最終的には、心の働きの脳内メカニズムについて述べていきます。

少し復習

脳の3層構造

深層(古皮質)は生きている「生存」のための脳幹・脊髄、
中間層(旧皮質)は逞しく生きる「感情」を支える大脳辺縁系、
そして表層(新皮質)は旨く生きていくための思考や創造などの「理性」を支える大脳皮質である。

古皮質は「爬虫類脳」:本能的欲求、基本的生命機能
旧皮質は「旧哺乳類脳」:情動、感情
新皮質は「新哺乳類脳」:創造、理性大脳基底核図.jpg
大脳基底核.jpg


進化とともに発達した。

爬虫類の古線条皮質(大脳基底核の原型)と視葉(中脳、上丘に相当する)は眼球運動に関与する(脳神経V、W;動眼、滑車神経)、
これらは視野に入る像がどこにあるのかを認知するシステムであり、
動くもの=餌という認知機能は爬虫類において既に存在しており、
古線条皮質の出力は脳幹を経由して眼球運動や捕食行動を発現させる。

ヒトやサルなど高等な霊長類では大脳皮質が高度に発達し、
その過程で大脳基底核は辺縁系や大脳皮質とも密な線維連絡を持つようになった。

精神機能や高次脳機能の制御にはこれらの線維連絡が重要な役割を持つ。

すなわち脳の進化に伴い、
大脳基底核は脳幹に加えて辺縁系や大脳皮質の活動をも調節するようになり、
情動や繊細な運動機能、そして高次脳機能を制御するようになった。

このことは大脳基底核疾患において運動障害のみならず、
精神障害や高次脳機能障害が誘発されることに反映される。

大脳皮質から送られた情報は基底核を通り、ここで選ばれた情報だけが大脳皮質へ戻る。
大脳基底核は大脳皮質に比べ、進化的に古い脳で、爬虫類脳=古皮質に含まれる。

私たちは無意識に、危険や利益を計算しながら次の取るべき行動を決めている。
この働きを担うのが尾状核で、本能的で素早い反応を司る。

私たちは普段、日々の出来事(エピソード記憶)や、一般的な知識(意味記憶)といった情報を長期で保存するときには大脳皮質に保存する。

一方で、運動の仕方や習慣といった、無意識に行うこと(手続き記憶)については、基底核に保存する。

楽器演奏、運動の仕方といった、”身体で覚える”技術と言われるものは、エピソード記憶や意味記憶とは異なり、無意識のうちに記憶して思い出される「手続き記憶」になる。

無意識の習慣もこの記憶に入る。

楽器演奏、運動の記憶は、大脳皮質の運動野から送られてきて、基底核の『被殻』に保存される。

習慣の記憶は大脳皮質の前頭前野から送られてきて、基底核の『尾状核』に保存される。
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タナカマツヘイ
総合診療科 医学博士 元外科学会専門医指導医、元消化器外科学会専門医指導医、元消化器外科化学療法認定医、元消化器内視鏡学会専門医、日本医師会産業医、病理学会剖検医
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