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2019年01月17日
Toronto Public Health (トロント公衆衛生局)からの手紙
Toronto Public Health (トロント公衆衛生局)から二通の手紙が来ました。
開けてみると..."can be suspended from school" (「登校禁止になり得ます」)の文句が目に入りました。
以前にも書きましたようにTDSB (Toronto District School Board)が運営するpublic schoolsに入学する際には予防接種証明書が必要です(⇒こちら)。
日本で受けた予防接種の証明書を出して無事に学校生活を始めたのですが...
オンタリオ州の法定予防接種は下の図のように日本のそれと少し異なっています。
生後2ヶ月と4ヶ月でPneumococcal conjugate (肺炎球菌ワクチン)を必ず接種し、またインフルエンザ桿菌(Hib)ワクチンはDTap-IPVとセットになっています。そして1歳になるとMeningococcal conjugate C (髄膜炎[球]菌ワクチン)を打つことになっています。
これらはいずれも髄膜炎の原因となる細菌に対するワクチンです。
日本に比べ乳児・幼児の髄膜炎に対する予防意識が高いようです。
日本にいた頃、わが家の子供たちには肺炎球菌ワクチン、Hibワクチンは打つようにしていたのですが、髄膜炎[球]菌ワクチンは日本では殆ど知られていないように思います。
(専門的になりますが、メナクトラという髄膜炎[球]菌ワクチンが2015年に日本で承認されましたが、eclizumabという薬を使用する方にのみ保険適応ということになっています。)
また日本では11歳頃に予定されているDTaP-IPVの5回目は4-6歳に打つことになっています。
(また乳児にはロタウイルスのワクチンを打つことになっています。就学年齢の子供には関係ないですが。)
と言うわけで、Toronto Public Healthの担当官はきちんとわが家の子供たちの予防接種証明書に目を通して、"Meningococcal conjugate CとDTap-IPVが足りないですよ"と教えてくれたのです。
ただしこの勧告は法的な強制力を伴っています。
"Immunization of School Pupils Act"に基づいて、通知を受けた子供は一定の期間内に予防接種を受けないと停学処分になってしまいます。
このあたりの公衆衛生に対する考え方は日本よりもずっと厳しいですね。
昨今の日本では、風疹や麻疹の予防接種をきちんと受けていなかった方が大人になってからこれらの感染症に罹患して重症化したり、妊婦さんへのリスクとなっていることがしょっちゅうニュースになっています。
予防接種に関しては日本は「後進国」だったようですね。
ちなみにこれらの予防接種は全て公費で賄われます。
秋に受けたインフルエンザワクチンも無料でした。
日本でHibワクチンや肺炎球菌ワクチンを打った時には公費補助がなく、健康は何事にも代えられないから、とそれぞれ1万円ほどもかけて出して打ったのですが・・・。
日本で今年本当に消費税が10%に引き上げられるのでしたら、こうしたところに使って欲しいですよね。
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開けてみると..."can be suspended from school" (「登校禁止になり得ます」)の文句が目に入りました。
Toronto Public Health (トロント公衆衛生局)からの手紙。「停学になることも」("can be suspended from school")との警告が目に入りました。 |
以前にも書きましたようにTDSB (Toronto District School Board)が運営するpublic schoolsに入学する際には予防接種証明書が必要です(⇒こちら)。
日本で受けた予防接種の証明書を出して無事に学校生活を始めたのですが...
オンタリオ州の法定予防接種は下の図のように日本のそれと少し異なっています。
生後2ヶ月と4ヶ月でPneumococcal conjugate (肺炎球菌ワクチン)を必ず接種し、またインフルエンザ桿菌(Hib)ワクチンはDTap-IPVとセットになっています。そして1歳になるとMeningococcal conjugate C (髄膜炎[球]菌ワクチン)を打つことになっています。
オンタリオ州の予防接種スケジュール。 日本に比べて髄膜炎の起炎菌(肺炎球菌, Hib, 髄膜炎[球]菌)に対するワクチンが手厚いのが特徴です。 |
これらはいずれも髄膜炎の原因となる細菌に対するワクチンです。
日本に比べ乳児・幼児の髄膜炎に対する予防意識が高いようです。
日本にいた頃、わが家の子供たちには肺炎球菌ワクチン、Hibワクチンは打つようにしていたのですが、髄膜炎[球]菌ワクチンは日本では殆ど知られていないように思います。
(専門的になりますが、メナクトラという髄膜炎[球]菌ワクチンが2015年に日本で承認されましたが、eclizumabという薬を使用する方にのみ保険適応ということになっています。)
また日本では11歳頃に予定されているDTaP-IPVの5回目は4-6歳に打つことになっています。
(また乳児にはロタウイルスのワクチンを打つことになっています。就学年齢の子供には関係ないですが。)
と言うわけで、Toronto Public Healthの担当官はきちんとわが家の子供たちの予防接種証明書に目を通して、"Meningococcal conjugate CとDTap-IPVが足りないですよ"と教えてくれたのです。
ただしこの勧告は法的な強制力を伴っています。
"Immunization of School Pupils Act"に基づいて、通知を受けた子供は一定の期間内に予防接種を受けないと停学処分になってしまいます。
このあたりの公衆衛生に対する考え方は日本よりもずっと厳しいですね。
昨今の日本では、風疹や麻疹の予防接種をきちんと受けていなかった方が大人になってからこれらの感染症に罹患して重症化したり、妊婦さんへのリスクとなっていることがしょっちゅうニュースになっています。
予防接種に関しては日本は「後進国」だったようですね。
ちなみにこれらの予防接種は全て公費で賄われます。
秋に受けたインフルエンザワクチンも無料でした。
日本でHibワクチンや肺炎球菌ワクチンを打った時には公費補助がなく、健康は何事にも代えられないから、とそれぞれ1万円ほどもかけて出して打ったのですが・・・。
日本で今年本当に消費税が10%に引き上げられるのでしたら、こうしたところに使って欲しいですよね。
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