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2018年09月16日

プチDIY - シャワーヘッドの交換

今日はプチDIYをしました。

わが家には2つバスルームがあるのですが、2つともシャワーヘッドがこんな感じだったんですよね・・・。
ホースなしで角度がちょっと変えられるだけのタイプ。

Shower-Pre.jpgカナダのcondo/appartmentにありがちなタイプのシャワーヘッド。ホースがなく、かゆいところに手が届かないシャワーです。


カナダにはありがちのシャワーですが、これだと下の子の髪の毛を上手く流せないし、上の子もシャワーヘッドの角度を変えられなくて、手伝いが必要です。また大人の足を洗う時もすっきりと洗えずストレスが溜まっていました。

前々からシャワーヘッドを長いホースつきの水流を調節できるタイプに交換したい、交換したいと思っていろいろ見ていました。

まず職場に近い、Dundas駅脇のCanadian Tireを除いてみたのですが、イマイチしっくりくるものがありませんでした・・・。それにあそこは不明朗会計が多々あるんですよね。棚の表示価格とレジでの価格が違って文句を言ったら50ドルも値引きしてくれた、ということもありました。

あちこち見に行くのも時間を浪費することになりますし、amazon.caでこれを買ってみました。
もともとの壁から出ている水道管を利用してシャワーヘッドのフックとホースを付けられるタイプです。
壁に新しくシャワーホールダーをつけたりするような工事はしたくなかったので、簡便に取り付けられるものを探していました。



DIYといってもスパナでネジを一つ緩めてそこに新しいシャワーヘッドを取り付けるだけ。接続部の水漏れ防止のためのネジの内部に巻くビニールテープも付いていて、心配していた水漏れもありません。ステンレスの質感も良く、快適に使えています。
まだ暖かいうちにシャワーの問題が解決し、ホッとしています。

Shower-Post.jpgシャワーヘッド交換後。
もともとの水道管を利用してホースとともにシャワーヘッド・ホールダーもとりつけられて気に入っています。
もう一つのシャワーも同様に交換する予定です。




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posted by 霧ヶ峰 at 12:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住宅

2018年09月02日

トロントでの家探し体験記〜その4 契約

 今回は実際の賃貸住宅契約について書いてみたいと思います。

 我が家は最初個人が直接募集している物件を見に行ったのですが、1日に見学できる物件数が限られてしまうため、realtor.caに掲載中の物件の窓口となっていた不動産業者にその他の物件の内見を併せてお願いしました。日本で見ていたカナダの情報サイトには「カナダの不動産業者は、主にビジネスの賃貸・家の販売を行っているため、 日本のように不動産業者が個人賃貸を紹介してくれることはほとんどありません。」と書かれていたのですが、(少なくともトロントについては)そんなことは全くありません。特にトロントは住宅価格が年々上がっており、投資目的で住宅を購入する人も少なからずおり、そうした人々が購入した物件については殆どが不動産業者が窓口となって賃貸市場に出ているようです。

 内見して気に入った物件があったらなるべく早く入居申し込みを入れましょう。以前書いたように(⇒ こちら)トロントの賃貸住宅の空室率は1%前後と完全に売り手市場です。内見中にも既に申し込み(offer)が入っていると言われることも多々ありますし、内見する予定だった物件が契約済となって内見できなくなることもありました。

LeaseAgreement.jpg実際の賃貸借契約書。
トロントの賃貸借契約は多くの場合1年契約です。


 ただし申し込みを入れる前に、住居からTTCの駅・停留所までのアクセス、近隣のスーパー、そしてお子さんが通うことになる学校については再確認しておくことをお勧めします。学校についてはFraser Instituteというところがランキングを公開しています(⇒ こちら)ので参考になります。ただし、実際に見てわかることも多いので(校舎・校庭の状況、周辺の雰囲気など)、契約前に実際に通うことになる学校を見ておくとよいと思います。

 わが家は物件の内見の前後に周辺のpublic schoolsを4校ほど見学しました。そのうち1校はFraser Instituteのランキングは悪くなかったのですが、校庭が狭く、学校のすぐ横で大規模な工事が行われていて、校庭のすぐ横に大きなミキサー車が止まっているようなところでした。物件自体は魅力的だったのですが、学校を基準に考えて候補から外しました。ちなみにトロントの公立小学校は授業時間以外は校庭に自由に出入りして公園のように遊ぶことができるので、わが家の子供には「新しい公園を見に行こうよ」と言い聞かせて連れ出したのでした。

FraserInstitute.jpgFraser institutedのサイト (https://www.fraserinstitute.org/school-performance).
Torontoの学校についてはOntario州を選んで検索できます。


 入居申し込みは"Offer letter"という申込書を出すことで行います。書式は不動産業者や大家さんが持っています。この際、強気の賃料設定をしてきている物件については少し値引きした価格でofferを出してもよいかもしれません。売り手市場のトロントの賃貸住宅市場ですが、やはり比較的安い物件から決まっていっており、高めの物件は動きが遅いようです。やや高めだけれど周辺環境や駐車場などの付帯条件が良い物件に少し値引きをお願いしてofferを出すのが良いように思いました。なんとわが家は月100ドル(!)の値引きに成功しました。

 Offer letterと一緒に提出を求められた書類は下記の通りです。
 ・パスポート (夫婦とも)
 ・Work permit (夫婦とも)
 ・Letter of employment (年収記載つき)
 ・(一般には必要ないようですが、不動産業者の勧めにより)学位記、資格証などカナダ移民局の言う"skilled worker"であることを裏付ける書類
 ・契約時に4ヶ月分の家賃を前払いする旨の手紙(Credit historyがないので、その分家賃の先払いを求められることが多いようです。)

 大家さんから承諾の解答があったら実際の契約に移ります。カナダの賃貸借契約は1年契約であることが殆どです。前払い分の家賃はbank draftで用意します。(4ヶ月分は最初の月と最後の3ヶ月分の家賃に充当されます。)私自身bank draftを発行してもらうのは初めてでしたが、RBCの窓口でお願いしたところすぐ発行してもらえました。この際、受取人の名前が正確に記載されているか確認しましょう。発行手数料は6.50ドルでした。

 日本の賃貸借契約と異なって良い点は敷金(家賃前払い分がこれに相当するのかもしれませんが)・礼金がないこと、借り手側からは不動産業者に仲介手数料を支払わなくてもよいことです。特に礼金・仲介手数料は日本ではそれぞれ家賃の1ヶ月分前後かかることが多いですよね。高い家賃に悩まされた分、とてもありがたかったです。

 契約から実際の入居までに求められたのは下記の3つです。しかし・・・別の機会に書きますが、私が小切手帳の発行を申し込んだ銀行の支店でその小切手帳がなんと行方不明になってしまい、入居日までに用意できませんでした。幸い、大家さんと不動産業者が理解がある人で予定通り入居できましたが・・・(汗。

 ・家賃8ヶ月分(1年分から先払いの4ヶ月分を引いた残り)のpost-dated cheques
 ・テナント保険の加入 (保険会社はどこがよいかわからなかったので不動産業者さんのお勧めのところにしました)
 ・Toronto Hydro (電力会社)の手続き

 またこの他にインターネットの申し込みを入居日に合わせて行いました。そして入居日には鍵を受け取り、引換えにkey depositとして250ドルほどを支払いました。

 これでようやく長かったトロントでの家探しが一段落したのでした。



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posted by 霧ヶ峰 at 15:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住宅

2018年08月27日

トロントでの家探し体験記〜その3

 不動産情報サイトの物件を実際に内見するには電話での問い合わせが不可欠だとわかったので、急いで携帯電話を契約することにしました。職場で同僚に聞いてみると、「私たちの職場はRogersの割引が受けられるよ」「Fidoが安いよ」「FreedomがGig (データ量のことをこちらでは"Gig"と言っています)をたくさん使えて地下鉄の中でも使えるよ」などと口々にいろいろな意見が出てきました。ありがたいのですが、私の使い方に合う携帯電話会社をすぐに決められなかったので、とりあえず銀行口座開設の際にもらったSIMカード(⇒ こちら)を使用してプリペイド契約をすることにしました。

 職場の同僚がネットで探してくれた"reasonable"なところはどこに電話をかけても"No vacancies. Would you like to register to be on the waiting list?"との返事でした。そこで価格帯を上げて"Realtor.ca" (⇒ こちら)や"Padmapper" (⇒ こちら)のサイトで探してみると、いくつかよさそうな物件がありました。その問合せ先として載っていたのはメールを出しても返事が来なかった不動産会社だったのですが、電話をかけるとすぐ受付につながりました。

賃貸住宅サイト"Padmapper"の検索画面。
物件が地図上に表示されわかりやすい。
画面右側で条件を絞り込む。
Padmapper.jpg


 しばらくして担当者から折り返し電話があり、次の週末の内見の約束をとりつけることができました。この際、1つの物件だけでなく、近隣の3−4ヶ所の内見も併せてお願いしておきました。物件の住所を伝えると「あの物件ね」とすぐわかってもらえました。

 あとで知ったのですが、トロントでは入居者が退去予定を伝えるとすぐ次の入居者の募集を進めることが多く、入居者がいる中で内見をさせてくれます。日本では賃借人が住んでいると内見はほぼ絶対に無理なので、これには驚かされました。しかし入居者が家にいるとやはり隅々までは見られないですよね。いちいち"Can I take a look?"と聞くのもだんだん億劫になります。

 内見前に入居者に通知するのは「24時間前まで」と決まっているようです。ですので、物件の見学は2日前までに申し込んでおく必要があります。やはり早め早めの計画的な行動が必要ですね。

 不動産屋さんとは最初の物件の玄関前で落ち合いました。挨拶の後、少し世間話をしてすぐに案内してもらいました。こちらは家族連れで出かけたこともあり、特に身分証明書などは必要ありませんでした。内見の際には玄関で靴を脱ぐよう言われる家も多かったです。やはり入居中の家をみせてもらう、ということでこちらでも気配りをするのですね。

 次に不動産屋さんからもらう資料の見方についてです。日本の賃貸募集のチラシと似ていますが、下記の点には注意が必要です。

1. 物件の広さ
  平方フィート(Sqft)で記載されていることが多いです。0.093をかけるとお馴染みの平方メートル(u)となります。たとえば1,000 Sqftの物件ですと93平方メートルとなります。ベッドルーム、バスルームの数も基本情報になりますので、あらかじめ希望に合致した物件か見ておくとよいでしょう。

2. 入居可能時期
  "Possesion"と書いてあります。明確に日付が記されているものだけでなく、"Tba" (to be advised/arranged)となっているものもあります。

3. Furnished/Unfurnished
以前イギリスに住んでいた時には賃貸住宅の殆どに家具がついていたように記憶しているのですが、トロントでは圧倒的にUnfurnished (家具なし)が多いようです。Furnished (家具付き)ですとその分家賃が高くなります。Unfurnishedでも冷蔵庫、オーブン、電子レンジ、食洗器といった台所家電、およびcondoだと洗濯機・乾燥機は付属していることが殆どです。

4. 窓の向き
  アパート/condoでは"Exposure"としてSE (southeast), N (north)などと記されています。

5. 電気・水道などが家賃に含まれるか
  "Hydro not included, water included"などと書いてあります。私は最初これを見て「???」だったのですが、トロントでは電気のことを"Hydro"と言うのですね。水力発電で電気を作っていた名残りです。

6. 駐車場の有無
  当たり前ですが自動車が必要な方には重要な情報ですね。特に路上駐車ができない地域では確認が必要です。また逆に駐車場が足りない地域で駐車場付きの物件を借りるとparking spaceを貸し出すことで実質賃料を軽減することができます。(これも日本の常識では考えにくいのですが、こういう「又貸し」にトロントは寛容です。)

Toronto Hydroの古いビル。
"TORONTO HYDRO-ELECTRIC SYSTEM"の文字に電力会社の名前の由来を知ることができる。
TorontoHydro.jpg


 次回は賃貸借契約について書いてみます。(続く



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posted by 霧ヶ峰 at 22:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住宅

2018年08月26日

トロントでの家探し体験記〜その2

 前回(⇒ こちら)最後に書いた上司の提案には本当に助かりました。実は日本を出る直前、

"When you arrive, it is possible for you and your family to stay in my home. My house is empty right now and will be until April 27. It has three bedrooms, a kitchen and is fully furnished. This would probably be easiest for you and your family."

というメールが来ていました。あまりに直前だったので、「とりあえず5日間ホテルを予約してしまっているから...」と返事をしただけでトロントに出発してしまったのでした。(上司もメールをたまにしかcheckしない方です。。。)

 長期契約の賃貸住宅に住むことは子供を学校に通わせるために不可欠です。小学校・幼稚園の入学申し込みの記事(⇒ こちら)でも書きましたが、トロントのpublic schoolに通うためには、その学校の校区に住んでいることが必要で、入学手続きに家の賃貸借契約書(lease agreement)やHydro bill (電気の請求書)など住所を証明する書類の提出を求められます。4週間だけの入居でしたが、上司は学校に提出する賃貸借契約書は契約開始日だけ記載したものを出せばいいと言ってくれました。

 寛大な上司のお陰で我が家の子供たちはトロントに到着した翌々週から学校に通うことができました! が、やはり就学年齢のお子さんを抱える方は家が決まってからご家族を呼び寄せた方がいいと思います。下手をすると賃貸住宅に入居するまでの1−2ヶ月間、学校に通うことができずに家でブラブラしていることになりかねません。

 その後も仕事の空き時間や夕方以降に住宅検索サイトで家賃・エリア・広さ(一家四人が寝ることができればそれでよしですが)が希望にあう物件を探してはメールで問合せを出す、ということを続けました。ところがなかなか返事が来ません。

賃貸住宅サイトの一つ"Viewit.ca"に登録されている住宅。このように家の前庭に看板が出ていることも多い。viewit.jpg


 5−6件問い合わせをしてやっと返事が来たと思ったら、"Please leave your phone # to arrange a viewing."とのことでした。どうやらこちらでは、どれだけ本気で物件に問合せをしているのか、相手は信頼できる人なのか、を測るために、電話でまず話すことが必要なようです。前回(⇒ こちら)初めてhouse showing (物件の内見)に行ったお話を書きましたが、メールだけでアレンジができたのは例外中の例外だったようです。(続く



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posted by 霧ヶ峰 at 23:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住宅

2018年08月25日

トロントでの家探し体験記〜その1

日本での家探し経験ですと、週末の半日を使って不動産屋さんに行き、希望の条件を伝えて5−6件内見し、気に入った物件があれば申込書を書いて終了、でした。無知な私はトロントでもそんなものだと思い込んだまま現地に到着してしまいました。家はすぐ見つかるだろうとたかをくくっていたので、現地についてからのホテルは5日分しか用意していませんでした。ところが・・・

事前に日本で住宅検索サイトを見て問合せを何件か入れていたのですが、メールで返事をくれたのは1件だけ。その1件はCraiglist (⇒ こちら)に個人で広告を出していた方でした。いきなり海外に行ったばかりで個人契約というのはあまりにも不安です。でもトロントの賃貸住宅はどんな感じなのかとの好奇心が勝り、到着翌日の日曜日に" We would be happy to schedule a showing."と言われていたので早速出かけてみました。

問い合わせはこんな感じの文面で送りました。
I am looking for a house/ a condo for a family of four, including two children. I would like to schedule a time to view your listing. Please let me know when the best time would be. Thank you!
ちなみに内見は"showing"と言います。
HouseShowing.jpg

物件の説明には
★ Newly Renovated 3 Bdrm Professional Landscaped Family Home W/ Private Driveway 2 Car Parking.
★ 2 Minute Walk To Subway, Park, Library, Grocery Store.
★ Top Ranked Schools
とあり、なかなかよさそうです。

物件価格は月3,400ドル(!)と当初想定していた家賃の2倍でしたが・・・。

約束の時間に到着すると、ご主人が玄関で出迎えてくれました。ご夫婦と幼稚園のお子さんとの三人暮らしで、なんと新しい家を買ったのでこの家を賃貸に出すのだそうです。気さくな方で家の隅々までみせてくださり、庭まで案内してくれました。お子さんの遊び道具で溢れていました!

トロントの"house"というとmain floorにLDK, 2nd floorに寝室とbathroom, それに地下室(地面すれすれに窓がある半地下)という構造が多いようです。この家は地下室が完全に分離して庭側から入るようになっていて、独立した1 Bedroomのユニットとして大学院生に貸し出しているとのことでした。その後も何軒か内見したのですが、Torontoの"house" (必ずしも一戸建てではなくsemidetached houseも多いです)の所有者は地下室をアパートとして貸し出したり、Air bnbで貸し出したりして資産運用をしている人が多いようです。

「オーナーが現在も住んでいる家」という安心感もあり、賃料以外は良さそうでしたが・・・入居時期が問題でした。

そもそも入居可能日が"July 1st"とかなり先に提示されて、
"We are looking for a house to live immediately available. If your house is not available until that date, please let us cancel the showing."と伝えていました。

それに対し、
"Ideally our house is not available until July 1 but if you were going to sign a longer term lease 2 years + we might be more flexible."
とのお返事だったので出かけたのでした。

しかし、契約の話になって聞いたところ、入居をいくら早めたとしても2週間くらい、とのことでした。3ヶ月近くもホテル暮らしを続けるわけにはいきません。残念でしたがお断りしました。


翌日の月曜日に初出勤して、オリエンテーションを終えて現地の上司に家探しの件を相談したところ、「銀行口座もまだ開設していないのに家の契約などできるわけがない。」と言われました。すぐ後にわかるのですが、全くその通りです。

上司は「私の古い家が4週間空いているからその間に探すようにしなよ。」と言ってくれました。上司は「不動産賃貸業」もやっていて、次の入居者が入るまでの期間、私たち一家にその家を貸してくれたのです。もちろん家賃はがっつり請求されましたが・・・。(続く



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posted by 霧ヶ峰 at 12:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住宅

2018年08月22日

家探し 〜 トロントの賃貸住宅事情

 人口が減り始めた日本とは対照的にトロントは毎年人口が増えています。カナダ統計局の調査によると2011年から2016年の間に人口は4.3%増え、年率0.86%の増加となっています。これに伴ってトロントの住宅不足は慢性化しており、家賃も年々高騰しています。

 Toronto Real Estate Board (⇒ こちら)の資料によると、2018年第2四半期(4-6月)のコンドミニアムの平均家賃は1ベッドルームで月1,968ドルと前年同時期と比較して11.3%(!)も上昇、また2ベッドルーム物件(子供がいると少なくともこのサイズが必要になります)では月2,640ドルと前年同時期比で10.2%上昇しています。3ベッドルーム以上のサイズですとなんと平均月3,511ドル(7%の上昇)もします。

トロントのコンドミニアム平均家賃
(2017年2Qと2018年2Qの比較)

データはToronto Real Estate Boardによる。
前年同時期と比較して大きく上昇している。
TorontoRentIncreasebyUrbanizationJP.jpg


 また賃貸住宅情報サイトのPadmapper (⇒ こちら)によると、2018年8月に同サイトに掲載されたトロントの家賃の中央値(一部の豪邸に引きずられやすい「平均値」ではありません!)は1 bedroomのアパートメントで月2,200ドル(前月から0.46%上昇)、2 bedroomで月2,850ドル(前月から1.79%の上昇)となっています。日本の地方都市はおろか、横浜や千葉などの首都圏から見ても信じがたい家賃ですね! トロントはヴァンクーヴァーと並んで家賃が高い都市です。

 このような凄まじい家賃の高騰は低い空室率の裏返しでもあります。トロントの賃貸住宅の空室率は1%前後とほとんど空きがない状態が続いております。実際に私も街中やネットで見て"reasonable"だと感じた物件の管理会社に電話してみたのですが、10件以上連続して"no vacancy"と言われてしまいました。

 トロント市当局は家賃の高騰に手を打とうと、家賃の上昇幅に規制を設けています。以前は古い物件のみに適用されていた家賃上昇幅の上限規制を全ての物件に適用するよう規制を強化しています。家賃上昇幅の上限は物価上昇幅に応じて変動し、2018年と2019年は「1.8%まで」となっています。ただ空室率が低い状態が続いている売り手市場では焼け石に水のようです。

 私もトロントの住まいを探し始めて家賃の高さに愕然とさせられました。。。

 次回は実際の家探しについて書いてみたいと思います。(続く)




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posted by 霧ヶ峰 at 20:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 住宅




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2018年春カナダ東部トロントに移住しました。現地企業の直接採用で夫婦と子供二人で何もわからないところからのスタートでした。同じような経験をする方に少しでもお役に立てれば幸いです。
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