なぜ来た?危なくない?
大阪の淀川河口付近で突然、姿を現した体長約8メートルのクジラ。時折、潮を吹きながら海面を泳ぐ様子も確認され、現場にはクジラを一目見ようと多くの人が詰め掛けました。
大阪湾に突如、現れたクジラ。空からも、その巨大さが分かります。
「クジラじゃないか」と通報が入ったのは9日午前7時40分ごろ。クジラの場所は淀川河口付近。USJから約2キロの距離。大阪の繁華街の梅田や難波から8キロ程度しか離れていません。
日本鯨類研究所・松岡耕二参事:「映像を見る限りマッコウクジラで、何らかの原因で迷い込んできて、また出ていくかもしれません」
マッコウクジラの一般的な体長は約12メートルから18メートル。体重は約40トンに上り、主に集団で行動すると言われています。
河口にはクジラを一目見ようと多くの人が詰め掛けています。
大阪湾は平均水深30メートルですが、沿岸に近付くと水深10メートル、河口付近になるとさらに浅くなり、クジラがいる場所は水深2メートル程度といいます。
日本鯨類研究所・松岡耕二参事:「(Q.水深2メートルは?)ギリギリですよね。漂着の可能性も、海岸に乗り上げたりする可能性も。船を出す人は注意した方がいいと思います。衝突ですよね。夜とか気が付かないで船がぶつかっちゃったり」
専門家によれば、マッコウクジラは通常400メートルの深い海に生息し、深海にいるイカや魚を餌(えさ)としているといいます。
ではなぜ、そしてどうやって、この大阪湾にクジラは現れたのでしょうか。
午前7時40分ごろ、クジラがいるとの通報が入って以降ほとんど移動していないとみられています。
すでに8時間が過ぎようとしているころ、30分ほどとどまっていたクジラが動き始めました。ゆっくりと前島南の方向へと向かっているように見え、阪神高速の湾岸線から遠ざかっているように見えます。
目撃者によれば、午前2時には大阪湾にクジラがいたといいます。
クジラの目撃者:「プシューと潮を吹いたので『クジラかな』と」
その時も今もいる河口付近でクジラを見たといいます。
普段は深海にいるというクジラが迷い込んだ想定されるルート。淡路島の東を通るルート、西側を回るルート、もしくは瀬戸内海を通り、たどり着く3つのルートがあるとみられています。
日本鯨類研究所・松岡耕二参事:「(マッコウクジラは)深い所に潜ってイカを食べるので、浅い所にいるのは滅多に見ない。騒がないで、そっとしておくのがいい」
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