わずか40分で“危険レベル”到達
停電のなか、暖を求めて車に入った27歳の女性が一酸化炭素中毒の疑いで死亡しました。さらに、75歳の男性も車の中で死亡しているのが見つかっています。
記録的な雪でまた1人、亡くなりました。新潟県長岡市で75歳の男性が駐車場に置かれていた車の車内で、ぐったりしているのを近所の人が発見、通報しました。相次ぐ雪の事故…。
近所の人:「急に一気に降ったから…。お手上げです」
除雪車が通った後なのか、21日も高い雪の壁ができている柏崎市。20日午後4時ごろ、自宅前に止まった軽乗用車の中で荒川紗夜嘉さんが亡くなっているのを近所の人が見付けました。一酸化炭素中毒とみられます。
近所の人:「びっくりして…。遊んでもらった孫は、声が出ない。そういう状況でしたね。足跡もないし隣の人が『俺が見てくる』って言って」「車は全然見えなかった」「(Q.積もっていて)うん。車の中で温まっていたんじゃないかな」
停電のため車内でスマートフォンを充電しながら暖を取っていたという荒川さん…。外は、最低気温が0℃。冷え込んでいました。発見された当時、コートは着ておらず、厚着ではなかったということです。
柏崎市では、20日は最大でおよそ7500戸が停電。現在もおよそ1700戸で停電が続いています。
地元の人:「もー震えていた。電気のありがたさ、しみじみ感じたわ」
18日から19日にかけての柏崎市の様子…。車はすっぽり雪の中に埋まってしまいます。この後も雪は降り続き、20日の積雪は91センチ。この時期としては38年ぶりの積雪の多さとなりました。
荒川さんの車のマフラーは雪で埋まっていて、エンジンが止まっていました。警察は荒川さんがそのまま寝てしまい、ガスが充満…。一酸化炭素中毒で死亡したとみています。
JAF新潟支部長岡基地主任・小林勝也さん:「マフラーから排ガスが出ます。あっという間に雪が積もってきたなということであれば、本当に頻繁に見てもらわないと」
最悪の場合、死に至る一酸化炭素中毒。2013年には、北海道中標津町で車が立ち往生、一酸化炭素中毒とみられる症状で、親子4人が死亡しました。今回、荒川さんの車は、窓がしまった状態だったといいます。
市民防災研究所・坂口隆夫理事:「窓を開けて、中の換気をする。空気中の一酸化素濃度が1%を超えてしまうと1分から3分で死亡してしまう」
ただ、一酸化炭素は、においもなく、色もありません。
埼玉慈恵病院・藤永剛副院長:「軽い症状だと頭痛、吐き気がする。そこらへんで、気が付けばいいが、やがて判断力、集中力がなくなり最悪、死に至る病気」
一酸化炭素が体内に入りヘモグロビンと結び付くと、酸素を体内に取り込むのを阻害してしまい、低酸素状態になるそうです。
埼玉慈恵病院・藤永剛副院長:「自分が危険な環境にいるかを認識したほうがいい」
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