首にコード...自殺を偽装か
今から4年前の5月。
男はFNNのインタビューに答え、閑散とした街をアートで活性化させたいと意気込んでいた。
許田盛哉容疑者「町が変わる手っ取り早い方法といえば、視覚から入るアートと思って、ギャラリーを始めました」
この男が6日朝、妻とともに殺人の容疑で逮捕された。
カメラに気が付き、鋭い目つきでにらみつける男。
沖縄・宜野湾市に住む許田盛哉容疑者(34)。
さらに、ニット帽をかぶり自宅マンションの階段を下りる妻の許田美香容疑者(34)。
2人が殺害した疑いを持たれているのが、美香容疑者の母親。
沖縄県警・幸喜一史刑事部長「被疑者許田美香は、被害者長濱美也子さんの実の娘という関係にあります」
カメラに向かって笑顔を見せる女性。
沖縄・那覇市で創業およそ70年の老舗飲食店「おでん東大」を切り盛りしていた長濱美也子さん。
長濱さんは2022年8月、店で心肺停止の状態で見つかり、その後、死亡が確認された。
関係者によると、長濱さんは首にコードのようなものが巻きつけられた状態で見つかり、現場には、自殺を偽装したような痕跡があったという。
警察は、そうした不審な点があったことから、事件と事故の両面で捜査にあたり、殺人事件と断定。
そして、6日朝、娘の美香容疑者夫婦の自宅を家宅捜索し、2人の逮捕に踏み切った。
長濱さんが切り盛りしていた「おでん東大」は、地元客や観光客でにぎわう人気店だったが、長濱さんが死亡した翌月に閉店。
長濱さんを知る人はその人柄について「人の倍働いていた。働き者で一生懸命」、「とても温かい人でしたよ。孫ができて『こんなにかわいい』と言っていた。急にお店閉めたから何でかなと」と話した。
警察は、2人が自殺に見せかけて殺害したとみて、動機の解明などを急いでいる。
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