この記事にあるように、オミクロン株が発症後10日間は人にうつす可能性があるということを知らない人がほとんどだと思われる。
Yahoo!より、
新型コロナはいつまで人にうつる?オミクロン株に感染し療養解除になった人から感染する心配はない?
忽那賢志
感染症専門医
9/10(土) 16:48
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20220910-00314424
記事より、
9月7日からの療養期間は以下のようになります。
有症状者:発症日を「0日」として、7日間経過し、かつ、症状軽快後 24 時間経過した場合には8日目から療養解除
無症状者:検体採取日を「0日」として、7日間を経過した場合に8日目に療養解除(これまでと変わらず)。ただし、5日目の検査キットによる検査で陰性だった場合は、5日間経過後(6日目)に療養解除
これまで新型コロナの感染者は発症3日前から発症10日目くらいまで感染性がある(周りの人に感染させうる)と考えられてきました。
10日以降では感染性は低くなることから、軽症から中等症の人では発症から10日が経過すれば療養は解除となっていました。
またこれまでは特に感染性が強いのは発症前後くらいと考えられてきました。
つまり発症する前の元気な人、症状が出たばかりでまだ活動性の高い方が周囲に感染を広げやすい状態だと考えられてきました。
しかし、オミクロン株が世界に広がって以降、感染性のピークの時期が変わってきています。
オミクロン株の感染者は、発症前よりも発症後の方がウイルスを多く排出しているというデータが複数出ています。
日本におけるオミクロン株感染者の発症からのウイルス量の推移について解析した研究では、ウイルス量のピークは発症後3〜6日の時期であったとされています。
同様に、川崎市の調査でも発症前に新型コロナウイルスが検出される症例は少なく、発症後になってから検出される症例が多いことが報告されています。
つまり、オミクロン株ではこれまでよりも「症状が出ている人からの感染」が多くなっていると考えられます。
感染性のある期間の推定には、生きたウイルスが分離される期間が用いられることが多いですが、デルタ株の感染者と比較してオミクロン株の感染者は特に感染性のある期間に差はないという報告が複数出ており、基本的には発症から10日目くらいまでは周りに感染させうるということになります。
国立感染症研究所の解析では、オミクロン株の感染者のうち16%は発症から8日目の時点でもまだ感染性があると推計しており、療養解除された方の中にも一定の割合でまだ感染性のある人がいることになります。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image