そもそも抗体とは新型ウイルスにかかったことがあるかどうかを調べる検査だ。
現在かかっているかどうかについての検査ではない。
うつされる可能性が高いか低いかという免疫の高さをみるものだ。
したがって、今、本人が大丈夫かということを確認するために抗体検査もほとんど意味がない。
また、抗体検査の精度自体が高くないという問題がある。
Yahoo!より、
抗体検査の誤用相次ぐ 「陰性証明」にならず「陽性」でも再感染否定できず
7/18(土) 16:55配信毎日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee4427de228873143abb519468c5f353ab109ca1
記事より、
新型コロナウイルス感染症を巡り、抗体検査の「誤用」が相次いでいる。感染歴を調べる抗体検査は「今感染しているかどうか」の診断に使えないが、「陰性証明」のような誤った活用が目立つ。感染症対策を検討する厚生労働省の「アドバイザリーボード」(座長=脇田隆字・国立感染症研究所長)は「適切とは言えない検査が実施されている」と
抗体は、体内に侵入したウイルスなどから体を守るために作られる物質。検出可能になるには感染後2週間程度必要なため、検査時点の感染の有無は確認できない。抗体がどの程度の防御機能を持つかや持続期間も未解明で、検査で陽性になっても再感染しない保証はない。
だが、抗体検査を「陰性証明」に使う例が相次いでいる。集団感染が発生した東京都新宿区の劇場では、体調不良を訴えた出演者1人が抗体検査で「陰性だった」ことなどを理由に出演を継続し、その後陽性が判明。こうしたケースを踏まえ文化庁は15日、今年度第2次補正予算の文化芸術活動の継続支援事業のうち、抗体検査の費用補助の取りやめを決めた。同庁は「PCR検査と同様、現在の感染の有無を診断できる検査であるとの誤認を与えるおそれがあったため」と
一方、大阪市の松井一郎市長も14日、政府の観光支援事業「Go Toトラベル」を利用する旅行者らを対象に、抗体検査を公費で実施する方向で調整していると記者団に明らかにした。「陰性の人が動ける形をとれば感染拡大につながらないし、安心して旅行できる。陰性はほぼPCR(検査)と同程度の精度だと聞いてます」と
これに対し、感染症に詳しい太融寺町谷口医院(大阪市北区)の谷口恭院長は「抗体検査は検査時点での感染の有無を調べるものではない。旅行者に実施するのは理解に苦しむ」と
厚労省幹部も「検査をしたので何をしても大丈夫と安易な行動を取ると、自分を守る観点でも、他者に感染させない観点でも誤った行動につながる」と
タグ:抗体検査
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