確かに、図面を書くだけというのではその成果は図面だけで、それは素人が見てもいまいちわからないものだ。
ありがたみ、という点ではアピールしにくい。
これからは設計事務所+施工という体制で行くことや、賃貸なども自ら取り組む、相続問題も取り扱うということまで幅を広げないとなかなか自立して建築士ですといっても食ってはいけないだろう。
好きなことは建築設計、ということと、建築士として食べていく、稼ぐということは別。
見方を変えれば、建築士であれば不動産についても勉強しやすいし、実務にもすぐに繋がる。
不動産鑑定という道もある。これは基本的に税金から費用が出るもので食いっぱぐれはない。
都市計画コンサルという世界もあるだろう。
しかし、一級建築士の試験はそれなりに難しい。仕事で勉強ができないといのは、おそらく建築基準法や都市計画法といった実務では大切な法律がわかっていない人の言葉だろう。
建築士というのは建築基準法、都市計画法など様々な法律を理解しているから、士として業務独占を得ているのだ。一級建築士ならば法律に適合した建物が設計できるはず、なのだが、このハズではない一級建築士が多すぎるのも事実だ。
姉歯事件でも明らかになった構造のことはわかりません、私は意匠設計担当ですから・・・みたいな仕分けは勝手に自分で決めているだけで、建築士の世界では最低限の構造の知識はある、というのが建築士というものの定義なのだから。
建築基準法という法律が理解できて初めて一級建築士(二級も同じ)の仕事ができるのだ。
単に意匠設計が好きだからという態度では何も変わらない。
Yahoo!より、
残業200時間超、ブラック過ぎる「建築士」の今
8/15(水) 6:00配信 東洋経済オンライン
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180815-00233189-toyo-bus_all
記事より、
・「今の(建築設計)事務所で働き始めて2年ほどになるが、月の残業時間は200時間以上」――。関東に住む20代男性はそうこぼす
・「時間をかけるほど良いものになるので、どうしても残業時間が長くなる」(男性)
・男性も二級建築士の資格を持っているが、「好きでこの仕事をやっているので、辞めたいとは思わない。ただ土曜出勤はもちろん日曜も自宅で仕事をすることもあり、試験勉強は通勤時間くらいしかできない」と嘆く
・一級建築士の試験は司法試験や公認会計士試験ほどではないものの、決して生易しいものではない。学科試験の合格率は約2割。加えて2005年に明るみになった耐震偽装事件を受け、建築基準法だけでなく試験制度を規定する建築士法も大きく改正された。信頼回復のために新しい試験制度では法規や構造についての設問が増えたほか、新たに「環境・設備」の設問が追加
・学科試験を突破しても今度は製図試験が待ち受け、最終的な合格率は1割強に留まっている
・資格試験の受験者数を増やしても、建築士が増える保証はない。建築士資格を取っても設計事務所に勤めるとは限らず、工事を手掛けるゼネコンはもちろん、工事を依頼する側の不動産会社や果ては自治体の職員に至るまで、建築の知識を得るために資格を取得する人は多い
・一般的な戸建て住宅の場合、国土交通省告示による報酬基準はあるものの、およそ建築費の1割が設計料の相場感として存在する。ところが実際には「1割ももらえることはほとんどない。せいぜい6%くらい」(ある一級建築士)
・「一級建築士は足の裏の米粒。取らないと気持ち悪いが、取っても食えない」(建設業関係者)。
タグ:一級建築士
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