では、それが庶民の足とまでなっているかというと、そこまでではなく、あくまでオフィスがあっても観光需要があるところでなら成り立つ、程度のことだ。
実際、通勤電車で通うサラリーマンはスーツということもあってなかなか自転車に乗る機会が少ない。
もっとも営業職で都内を回るという人たちは自転車で回るという人もいる。
なぜだろうと思うのだが、問題はやはりコストだろう。
例えば、通勤定期に+500円で通勤定期の区間の駅であれば自転車シェアサービスを何度でも利用できるということであれば、手間も少なく普及するかもしれない。
日常的に使うには、そうしたよく使う通勤時などに実用的なサービスにすることが必要だ。
しかし、仮に通勤時に対応するとなると、ほとんど自転車は出払っていて、必要な時に使えないなんてことにもなりかねない。
やはり、現実的には観光需要に対応するということではないか。
そもそも中国などで自転車シェアサービスが伸びたのは、もともと、自転車で通勤していた人が、自分の自転車を盗られるのが嫌だからシェアにしたということなので、もともとの需要がはっきりしており、盗まれないための対策という要素が強いという特殊事情がある。
日本にはそもそもベースがないので、工夫が必用だ。
Yahoo!より、
中国「モバイク」日本上陸 「自転車シェア」定着へ始動
8/24(木) 7:55配信 産経新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170824-00000081-san-bus_all
記事より、
自転車シェアサービスを手掛ける中国の「Mobike(モバイク)」の日本法人は23日、札幌市でサービスを始めたと発表した。同社の日本での事業展開は初めてで、料金は30分50円に設定した。ライバルの中国「ofo(オッフォ)」もソフトバンクグループの傘下企業と組んで、9月以降に東京と大阪で同様のサービスを開始する。中国で人気の自転車シェアサービスが日本でも根付くか注目される。・・・
中国企業が日本で口火を切った新たな自転車シェアサービスだが、中国では利用後の放置自転車が社会問題にもなっている。シェアサービス事業者の過当競争により、累計1600万台が中国国内で投入されるなど、シェア自転車が増えすぎたためだ・・・
なぜ、中国で自転車シェアサービスがそんなに盛んなのかという前提は、もともと自転車の利用が日常的であり、大量で、誰もが自転車を通勤、通学などなどに使うからだ。
前提が違う中で技術面だけの話をしても空虚だ。
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