日銀が買い捲った500兆円もの国債。
これを処分せざるを得ないが、うまく売ることができるか?それが問題だ。
アゴラより、
日銀の「財政ファイナンス」はフリーランチか
2017年08月14日 14:30 池田 信夫
http://agora-web.jp/archives/2027763.html
記事から、
リフレは失敗したが財政ファイナンスは(今のところ)成功したことを示す。財政ファイナンスとは政府債務を無制限に中央銀行がファイナンスすることで、財政節度を失わせるため禁忌とされる・・・
日銀の保有する500兆円の資産がなかったら、国債もETFもREITも大幅に供給過剰になり、金利が上がって政府の資金調達も困難になるだろう。つまり財政ファイナンスは、政府に代わって金利リスクを日銀が負担する財政政策なのだ。その影響は株価や不動産などの資産価格に出ている。
これは政府がリスクなしで資金を調達できる「フリーランチ」のようにみえるが、統合政府会計でみると、政府の得は日銀の損である。「イールドカーブ・コントロール」で長期金利をコントロールできるというのは幻想で、日銀の含み損は拡大している・・・
といういことで、フリーランチはないということ。
問題はこの500兆円の日銀の国債を市場に売却していくときに生じる。
国債が供給過剰になるということは、政府の発行する国債は売れなくなるということだ。
金利2%なら日銀は赤字になるというシミュレーションを見ると年度ごとに見れば最大10兆円のマイナス。平均的には4兆円前後だろう。
こうしたリスクを避けるためには国が日銀に借金を返すしかない。
その額は数兆円の増税をすることで賄われるということになる。
いずれにしても安倍政権では消費税を上げて、結果的に日銀を国がファイナンスするということをする必要があるだろう。
そのことは国が日銀の国債引き受けを期待せずに資金を調達する必要があるということだ。
参考)三井住友信託銀行 調査月報 より、
日銀の出口戦略のシナリオと直面する困難
http://www.smtb.jp/others/report/economy/63_0.pdf
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