お悩み相談 精神科医のつぶやき アドバイス

こんばんは。雨ですね。。。
ヒロです。

今日はうつ病について。

外来をやっているとうつ病の方も多いですね。
昔を知らないまだ若手の精神科医ですが、最近は職場でもストレスチェックなどをするようになっており、職場で行くように勧められたといってくる人も増えているみたいです。

電通の社員の問題などが取り上げられ、会社もいろいろと対策をしないといけないということもあるんでしょうか、会社の理解もだいぶ良くなっており、うつ状態で仕事を休みやすく（休んで治療後復帰もできるということです。患者さんは休んでる間もつらい思いをしているので好きで休んでるわけではないですよ。）もなっているみたいです。
昔だったら上司から心無い言葉を浴びせられさらに症状が悪化しているんだろうなと思うこともあります。

もちろん原因は人それぞれですが、うつ病の方の大きな症状としては、
・不眠　　眠れない
・食欲低下　食べる気も失せている
・意欲減退　なにもする気が失せて好きなことですらしようとも思わない。
・不安、恐怖　いろんなことが不安になり、それが不眠にもつながったりします。

などありますが人によって症状も様々です。

とにかく何とか少しでもつらいことを改善できるようにするのですが、薬も万能ではありません。
いわゆる、うつっぽいというのが抑うつ状態というのですが、それに対しては
抗うつ薬

不眠症状に対しては
睡眠薬

不安症状に対し
抗不安薬

医療の発達により、薬で改善することも多くなっていますが、良くならない人もいますし、昔からずっと薬を飲んでいる人が状態が悪くなると、薬を変えたり、量を増やしてもなかなか効かない人も結構います。

薬にもやはり問題はあります。
効かなくなるのが、耐性。依存性と副作用も問題になりますね。


薬は容易にやめることはできないし、主治医と相談の上でないと、患者さんが自己判断でやめたり中止したりすることは危険です。

しかし耐性、依存性、副作用のどれも、薬をやめないと改善しません。
それは患者さんにとってとても大変なことです。

ですがそれを知っているからこそ、僕はまず、薬！ではなく、考え方を変えたり、根本の原因をできるだけ改善しようと試みます。それでも難しければ薬という方針です。

そのためには患者さんに、患者さんの家族さんに病気のことをしっかりと知ってもらうことが必要です。

そのために、診察ではしっかりと、毎回ではないですが、理解できるまで、症状、薬、副作用について説明しています。

もし、うつ病でお困りの患者さん、ご家族さんでまだよくわかっていないという人はぜひ、病気について知ってください。

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では、これくらいで。
みなさんが少しでも今の暮らしより楽になれるように願っています。

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