工場勤務地獄編に移る前に、今回は最近読んだ本がおもしろかったのでシェアしたいと思います。
実は1か月近く前に購入していて読み終わっていたのですが記事にするタイミングがつかめなかったのですがキリがいいのでここで紹介したいと思います。これを見た後で地獄編を見ると危機感が増すような気がするので・・
当然30代ともなれば一般の人はまじめに働いて家庭を持っての生活をしているわけですが、月収8万円、貯金5万円ないなんて言っている私にはそのような生活ができるとは思っていないのでなんとか色々な方法で収入を作れないか考えて実践している所です。
当然世間一般の生き方ではないので模範にできる人がすぐそばにいるわけではないので基本は孤独の中で独学でしているわけですがやはりモチベーションを維持するのが大変なわけで、そのようなときに時々本を通して経済観念や必要な知識を自分に植え付けることで原動力にしています。
今回私が手に取ったのは、まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」・・・
まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」 (まんがでわかるシリーズ) 新品価格 |
私は近所にあった唯一の本屋がつぶれてしまって本を買いに行くだけで1駅出ないと行けないのと本屋で探す時間がもったいないのでほとんどAmazonで購入しています(汗)
なぜアニメ風な本を選んでいるかというと勉強法のところで書いたかもしれませんが、頭の悪い私が難しい参考書や経済書を読んだところで結局理解できず時間だけが無駄になってしまうので、最初から自分にとって理解できる教本を探すことを意識しているからです。
まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」の原作はフランス語版で970ページ、日本語版でも730ページに及ぶ大著なので普通に見てもわからないと思ったからです。
原作を書いたのはフランスの経済学者トマ・ピケティ。ここからは私の解釈も入りますが内容を見ていきたいと思います。
まず、表紙に移っている新人OLと鳥(文鳥)が中心の物語なわけですが、新人OLが働く会社は中小企業で給料の支払いも先延ばしにされる程のつぶれかけブラック企業。
そこで文鳥を購入したペットショップの店主の紹介で文鳥のオフ会に参加して色々な人と知り合ったところから物語がスタートします。
知り合った人というのが簡単にまとめると・・・
☆持っている人たち
・代々の名家のスーパーお嬢様
・税理士事務所の若手経営者
・ラーメンチェーン店の社長(店長ではない)
・若手個人投資家
・アパートなどの不動産経営をしているおばちゃん
・印税生活で暮らす人気絵本作家のおじいちゃん
☆持っていない人たち
・中小企業のサラリーマン(資格マニアの意識高い系)
・大学講師
・新人女性イラストレーター
持っているというのは資本的なものだったりビジネススキルのことをいいます。
結局主人公はブラック企業を退職して、持っている人たちと一人ずつ関わって時にはアルバイトも頼まれながら自分の進む道を模索していくのですが本書で特に面白いと思ったのが資本を持っている人たちとの個人間の歴然な格差を描きながら、ちゃんと国や世界経済とマクロな視点も絡めながら話を進めている所でした。
上記のお金持ちの話は皆さん何となく想像がつくと思うのでここでは割愛してピケティはマクロ的な視点でどのような危機感を警鐘しているのか・・・
r(資本収益率)>g(経済成長率)
簡単に言えば過去に蓄積された富は労働で得られる富より成長が早いということです。要は富裕層がますます栄えるということでいままで経済学者はこの命題をぼやかしながら言っていましたが、ピケティは歴史的事実に基づきズバッと定義したことで名が知られたということです。
ただ、ピケティはそれを容認しているわけではなく人の成長も大事であることを説いています。
r>gは特に先進国で顕著に表れていてその理由が
@人口減少:人口が多い国では子供が財産を分け合って相続するが、少子化のご時世では財産は代々そのまま受け継がれるため。教育も偏るため(東大生の子は東大生という言葉が示す通り)
A資本の蓄積増加:これは個人ではなく国のレベル。国の資本=国を支える企業や富裕層の資本。人口増加による人的資源の増大が大前提の経済成長が期待できない分蓄えが重要になってくるため。
Bスーパー経営者の出現:労働所得の間でさえ格差拡大。世界レベルで説明不可能な高額報酬を得る所得上位10%の中でも1%、その中でも0.1%の中で所得の奪い合いが起きている。スポーツ選手ではなくほとんどが事業経営者。
ピケティの提唱する解決策としては
・10年、20年先世代を超えるのを見据えて人的スキルを磨き続けることで公式はひっくり返らないにせよ差を縮める努力をする
・労働所得税や不動産の固定資産税に限らず、株式・債券なども一律で毎年課税するシステムを作ること、税率の安い国に口座を作ればいいという抜け道を作らないために国際的に金融システムを共有するなどがある。
本書では最終的に主人公は持っている人の上から3人の協力を得て文鳥カフェというものを個人経営で開業。ハッピーエンドかと思いきやそこに客で来た就活女子大学生(第2の主人公?)に焦点が移り、就活に失敗、派遣社員で働くもすぐに退職してニートというなんとも意外なパターンで終わる最後まで飽きない本でした。
今回は私の頭の整理で記事を書かせていただいたので読む人によっては解釈が変わるかもしれません。個人的にはそう何代も経済成長も待ってられないですし、r>gの重要性を知った以上、今自分たちが生きている世界を生きていかなければいけないので、既に動いていますが持っている人たちの内容も参考にしていかなければいけないと思いました。
実は今度はこんな本も読んでみたいと思っています・・・個人的にヤングジャンプで毎週見ていて面白いとおもっているので少しでも知識を得られればなと思っています。
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次回は本編に戻りますお楽しみに・・・
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