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2015年10月09日

『ニュータウンは黄昏れて』はマンション購入検討中の人にも読んでほしい小説です!

不動産好きの中で話題の小説

『ニュータウンは黄昏れて』作者 垣谷美雨

まとめもできてます↓

不動産クラスタの課題図書?小説「ニュータウンは黄昏れて」が超面白いと話題


こちらの本はこれからマンションを購入する方にもとても参考になる内容です。


Twitter内ではプロの方も読んでおり、『ドラマ化してほしい!』なんて声も多くあるくらいです。


内容はバブル期に買った多摩ニュータウンのマンションに住む家族の日々を描いていくもの。けして暗い内容だけじゃないのがまた面白い!笑ってしまう箇所も多数あります!

マンマニが印象に残った箇所はこちら↓

『5200万円もした』
『それも都心からこんなに離れているニュータウン』
『そのうえ中古の団地。笑っちゃう』
『駅に近いならまだしも、なんと、駅からバス』

バブル崩壊で現在の価値は1500万円あるかないか。そんな状況にため息をついているシーンです。


『新宿まで30分というのは昼間の特急のことだ』
『駅までほんの5分とはいうものの、バスは予定通り来ない』
『だから・・・遠い。あまりに遠かった』

当時の新築時の謳い文句は新宿まで30分。しかし実際には1時間以上はかかった。当時の広告に怒りを覚えるシーンです。


『借り換えは無理です』

6.9%というバブル時の金利は家計への負担が大きく現状の低金利ローンに借り換えたいが銀行に断られてしまうシーン。


『住宅双六か・・・』

当時はマンションや団地で一生を送ろうと考える人は少なく五年ほど住んだら買った当初の5割増しで売却して一戸建てに買い替える。一戸建てが双六の上がりだったことを思い出すシーン。

『あぁ・・なんでこんな団地を買ってしまったんだろう。』
『引っ越したい』
『もっと都心に住みたい』
『でもローンが残っている』
『売れない』

つ、つ、つらい。。。


『恋愛でも結婚でも相手が別れたいと言ってきたらどんなにつらくても去っていくのがルールでしょう。そのルールを守れない人が増えてきてますよね。だからストーカー事件が後を絶たないんだなと思います。』

このように恋愛についても描かれています。ここ最近は執着心のある男が多くて困りますね。ですが女の子も断り方を知らない人が増えているのも事実。


『川口市って埼玉県の?』
『それは大変ですね。』

多摩ニュータウンから川口市に引っ越した人に対して言ったセリフ。

その後川口から東京までは30分かからないことを聞いて驚くのです。


そして最後に印象的なシーンが

ー今売っても借金が残るー

買うときはローン額が大きいことをさほど気にしなかった。いざとなれば売ればいいと考えていた。


住宅を購入するときは基本的に永住を考えますね。それはいいことです。
ですが万が一のときに売れない物件を買うのはいかがなものでしょうか?

現在販売中の物件でもあきらかにババ物件があります。ババを持っているだけならいいのですが、ババですから容易に手放すことができません。

○○物件はババだ!とは記事にできませんが、マンマニブログを読んでいただければある程度察しがつくのではないでしょうか。

銀行によってですが世帯年収800万円でも7000万円以上借りることもできてしまいます。
価値のあるものであれば無理して借りても最悪売ればいいので問題ありませんが、価値が下がるものにMax借りてしまうと・・・。

この本はこれから住宅を購入する人が読んでも役に立ちます。
暗い話だけでなく明るい話も含まれていますからサクサクと読めますよ!




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