2016年04月26日
自閉症児の育児で手話を使っている理由
我が家の自閉症の子供達。
少し早産だった子もおり、揃って病弱だった。
何しろ体調を崩して寝込んでいることが多く、
発達の遅れなのか、健康状態の問題なのか
私には、よくわかりにくい状況でもあった。
例えば、「指さしをしない」こと。
病院では、よく 一方の腕に板を添えられた状態で
点滴針をつけられていた。動くと危ないからだろう。
こちら側の指で「指さし」するのは、難しそうに思えた。
しかし、他方の側の指は、指しゃぶりに忙しい。
そして、体調がよくないせいなのか
我が子達は、起きていても、よく目を閉じていた。
「指差し無し。 できないのか、しないのかは、不明」
母子手帳には、当時、そんな風に私が記録している。
しかし、新版K式発達検査での我が子を観察し、
幾つかの点が明らかになった。
まず、検査官を見ない。
呼びかけられても見ない。
そして、検査官の指示する先を見ない。
見ないというより、むしろ、
検査官の存在に気づかないかのようだった。
「緊張」や「人見知り」とは違う、異質な感じがした。
cf.「我が子が初めて発達検査を受けた時のこと」
新版K式発達検査の後。
同年齢らしき子供を見かけるたびに観察してみると
我が子との違いは明白だった。
我が子は、「共同注意(脳科学辞典へ)」に問題があるのだ。
この「共同注意」が知的・社会的な学習をする上で重要であることは、
多くの研究で言われている。
「共同注意」が困難なら、言語発達も難しいのは当然だ。
そもそも、学習できないのだから。
では、どうすればよいのか。
我が子が注意を払った物に、私が注意を合わせ、
「共同注意状況を作る」ことは可能だろう。
特に、初期の段階では、仕方がない。
しかしながら、長期的な目標としては、
やはり、我が子の共同注意能力を促進させたい。
いろいろ調べるうちに、関連する論文をみつけた。
「手話を用いることで、共同注意の場面が増える」
というものだった。
また、ベビーサインの使用に関しては、
話し言葉の発達や、視覚的認知力及び空間スキルの向上など
知的発達を促すとする記載もいくつか見られた。(リンクは一部のみ)
言葉の発達が遅い我が子は、
今後も、言葉に問題を抱え続ける可能性がある。
そこで、ユニバーサル手話の本とカテゴリ別の手話じてんを購入した。
臨床心理士から新版K式発達検査の所見をもらった晩から
「食べる」「飲む」など、簡単な手話から使い始めたところ、
子供達全員、多少なりとも理解できるようになった。
cf.「新版K式発達検査の診断後における夫とのやりとり」
その結果、我が家の日常生活は、かなり楽になった。
少しでも「ことば」が通じるというのは、凄いことだった。
また、自宅用や各子供用の絵カードの作成など、
面倒なことは、なるべく避けたい私にとって、
絵カードを減らすための救世主となった。
因みに、一人蚊帳の外となった夫は、
最近、遅ればせながら、手話を勉強し始めたらしい。
・・・がんばってね〜。
少し早産だった子もおり、揃って病弱だった。
何しろ体調を崩して寝込んでいることが多く、
発達の遅れなのか、健康状態の問題なのか
私には、よくわかりにくい状況でもあった。
例えば、「指さしをしない」こと。
病院では、よく 一方の腕に板を添えられた状態で
点滴針をつけられていた。動くと危ないからだろう。
こちら側の指で「指さし」するのは、難しそうに思えた。
しかし、他方の側の指は、指しゃぶりに忙しい。
そして、体調がよくないせいなのか
我が子達は、起きていても、よく目を閉じていた。
「指差し無し。 できないのか、しないのかは、不明」
母子手帳には、当時、そんな風に私が記録している。
しかし、新版K式発達検査での我が子を観察し、
幾つかの点が明らかになった。
まず、検査官を見ない。
呼びかけられても見ない。
そして、検査官の指示する先を見ない。
見ないというより、むしろ、
検査官の存在に気づかないかのようだった。
「緊張」や「人見知り」とは違う、異質な感じがした。
cf.「我が子が初めて発達検査を受けた時のこと」
新版K式発達検査の後。
同年齢らしき子供を見かけるたびに観察してみると
我が子との違いは明白だった。
我が子は、「共同注意(脳科学辞典へ)」に問題があるのだ。
この「共同注意」が知的・社会的な学習をする上で重要であることは、
多くの研究で言われている。
「共同注意」が困難なら、言語発達も難しいのは当然だ。
そもそも、学習できないのだから。
では、どうすればよいのか。
我が子が注意を払った物に、私が注意を合わせ、
「共同注意状況を作る」ことは可能だろう。
特に、初期の段階では、仕方がない。
しかしながら、長期的な目標としては、
やはり、我が子の共同注意能力を促進させたい。
いろいろ調べるうちに、関連する論文をみつけた。
「手話を用いることで、共同注意の場面が増える」
というものだった。
また、ベビーサインの使用に関しては、
話し言葉の発達や、視覚的認知力及び空間スキルの向上など
知的発達を促すとする記載もいくつか見られた。(リンクは一部のみ)
言葉の発達が遅い我が子は、
今後も、言葉に問題を抱え続ける可能性がある。
そこで、ユニバーサル手話の本とカテゴリ別の手話じてんを購入した。
臨床心理士から新版K式発達検査の所見をもらった晩から
「食べる」「飲む」など、簡単な手話から使い始めたところ、
子供達全員、多少なりとも理解できるようになった。
cf.「新版K式発達検査の診断後における夫とのやりとり」
その結果、我が家の日常生活は、かなり楽になった。
少しでも「ことば」が通じるというのは、凄いことだった。
また、自宅用や各子供用の絵カードの作成など、
面倒なことは、なるべく避けたい私にとって、
絵カードを減らすための救世主となった。
因みに、一人蚊帳の外となった夫は、
最近、遅ればせながら、手話を勉強し始めたらしい。
・・・がんばってね〜。
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