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2019年08月31日
家族の木 THE FOURTH STORY 真と梨央 <11 修羅場>
修羅場
あの事件以来私の家族はみんなで私を守ってくれたの。父は私のために家を改築したの。外から見るとまるで要塞でしょ?母は私のために仕事を辞めたわ。姉は父の片腕として働いたの。そのころ付き合っていた恋人と別れたわ。
私一人のために家族に大きな負担をかけたのよ。でもあなたと結婚して、料理や掃除も頑張っていい奥さんになろうと思ってたのよ。それに私の体があなたを喜ばせることができるってわかったの。疲れ切った顔で帰ってきた日はあなたはとっても激しくして、そのあとホントに優しい声でおやすみっていうの。私の体はあなたを癒すことができるって、とてもうれしかったのよ。初めて人を癒すことができたの。
それなのに何?突然女の人が来て、あなたはベッドで、とても熱心に愛してくれた。とても大事にしてくれた。愛しているって言ってくれたっていうのよ。わかってたわよ。そんな人が居ても可笑しくないってことぐらい。でも、なにも目の前に現れて事細かにいうことないじゃない。それでも、別れてくださいって頼んだの。そしたら500万円っていわれたわ。」
「彼女には相応のものは渡した。君がそんなことを気にする必要はない。」
「その場で払ったわ。2度と来ないでって言って、その場で払ったわよ。」
「そんな金家においてたのか?」
「そんなお金急に用意できるわけないでしょ。それを承知であの人は私にそんな要求をしたのよ。私が困ると思ったのよ。とっても嫌な人だわ。だから母からもらった宝石を渡したわ。」
「バカ!そんな大切なもの安易に渡してどうするんだよ!」
「母は何かの役に立つかもしれないからって言ったのよ。今がその時だって思ったわ。だってそうでしょ。来週までに用意しますからまた取りに来てくださいって言えばよかったの?もう、2度と顔も見たくなかったのよ。さっさと帰ってほしかったのよ。」
「彼女は小さいけれどクラブのオーナーだ。金に困ってない。ただの嫌がらせだ。そんなものに引っかかってどうするんだ!」
「誰のせいで嫌がらせをされたの?私が悪いの?」
「とにかく取り返してくる。お義母さんになんて言えばいいんだよ。」
「取り返してなんか要りません。私はあの人からあなたを500万円で買ったのよ。あなたは私のモノなのよ。あなたは500万円だったの。私にとってはずいぶんお高い買い物だったの。もう2度と会わないでほしいのよ。あなたは、もう自由に人に会う権利ないのよ。私がお買い物したモノなのよ。」
とわめいた。
「とにかく飯を食おう。何か食いに行こう。」と言っても動かない。仕方なく近所のコンビニでサンドイッチやコーヒーを買ったが結局梨央は何も食べなかった。
本当の修羅場は夜やってきた。「さあ、あなたがあの人にしたことを全部私にしなさい。あの人に言ったことを全部私に言いなさい。あなたは毎日500万円分私に尽くすのよ。さあ、早くしなさい。」とベッドに横になったまま命令した。
最初は「なんだ。結局やればいいんだ。梨央ちゃんはかわいい。」と甘く見ていた。しかし、梨央の嫉妬心は想像以上に大きなものだった。原因は事故物件という言葉だということは分かっていた。
「あの人とするとき一番最初に何をしたの?」と聞かれてとにかくキスをした。すると「その時あなたはあの人になんて言ったの!」といわれて「何も言わない。」と答えると「嘘!愛してるよ。って言ったのよね。私は一度も愛してるといわれたことないのよ。」「梨央を愛している。」
「さあ、その次は何をしたの!あなたは何をしてあの人を喜ばせてあげたの!」「梨央、俺はなにもしないんだよ。プロの女は男にいろんなことをするんだよ。男は何もしないんだよ。」梨央は一瞬戸惑った。
そして、「あの人はあなたに何をして上げたの!」「いろんなことだ。梨央はそんなことしなくていいんだよ。」「あの人はあなたに何をしたの!あなたはあの人に君は最高だって言ったのよね。何をされてそんなことを言ったの!」「マッサージだよ。上に乗って体を使ってマッサージをするんだよ。」と答えると梨央はまた戸惑った。「しってるわよ。」と言って上に乗ってきた。
「さあ、言いなさい。君は最高だって言いなさい。」と命令口調だ。「梨央は最高だ。梨央こんなことしなくていいんだよ。」といいながら梨央の上に乗ろうとしたが梨央は「あなたは私の命令に従うのよ。勝手に動いちゃダメ!」と許さない。「梨央、もう許してくれよ。梨央、これからずっと梨央に尽くすから、もうこんなこと止めよう。梨央の笑顔が好きだよ。」と言っても治まらない。
残念なことに気分は最悪なのに血流は激しく高揚していた。このまま、ネチネチした嫌がらせに付き合っている余裕はなかった。「梨央、今夜はこれまでにしてほしい。さあ、もう限界だよ。さあ、いつも通り梨央のイク声を聞きたい。」というと「だめよ。もう二度とあなたの下にはならないのよ。あの人はこんな時どうしたの!さあ言いなさい!」といわれて本気で焦ってしまった。
「梨央だめだ。もうそんなこと言ってる場合じゃないんだ。続きは明日だ。」と言っても聞かなかった。「あの人はどうしたの!」「梨央はプロの真似なんかしなくていいんだ。梨央は奥さんなんだから。」「でも、あの人に君は最高だって言ったのよね。妻は最高って言ってもらえないの?」「梨央は最高だ。いちいち社交辞令を言わなきゃわからないのか?」と延々と続いた。
梨央を置いてシャワーを浴びてからソファーで寝た。眠れるはずもなかった。梨央が泣く声が聞こえた。
続く
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あの事件以来私の家族はみんなで私を守ってくれたの。父は私のために家を改築したの。外から見るとまるで要塞でしょ?母は私のために仕事を辞めたわ。姉は父の片腕として働いたの。そのころ付き合っていた恋人と別れたわ。
私一人のために家族に大きな負担をかけたのよ。でもあなたと結婚して、料理や掃除も頑張っていい奥さんになろうと思ってたのよ。それに私の体があなたを喜ばせることができるってわかったの。疲れ切った顔で帰ってきた日はあなたはとっても激しくして、そのあとホントに優しい声でおやすみっていうの。私の体はあなたを癒すことができるって、とてもうれしかったのよ。初めて人を癒すことができたの。
それなのに何?突然女の人が来て、あなたはベッドで、とても熱心に愛してくれた。とても大事にしてくれた。愛しているって言ってくれたっていうのよ。わかってたわよ。そんな人が居ても可笑しくないってことぐらい。でも、なにも目の前に現れて事細かにいうことないじゃない。それでも、別れてくださいって頼んだの。そしたら500万円っていわれたわ。」
「彼女には相応のものは渡した。君がそんなことを気にする必要はない。」
「その場で払ったわ。2度と来ないでって言って、その場で払ったわよ。」
「そんな金家においてたのか?」
「そんなお金急に用意できるわけないでしょ。それを承知であの人は私にそんな要求をしたのよ。私が困ると思ったのよ。とっても嫌な人だわ。だから母からもらった宝石を渡したわ。」
「バカ!そんな大切なもの安易に渡してどうするんだよ!」
「母は何かの役に立つかもしれないからって言ったのよ。今がその時だって思ったわ。だってそうでしょ。来週までに用意しますからまた取りに来てくださいって言えばよかったの?もう、2度と顔も見たくなかったのよ。さっさと帰ってほしかったのよ。」
「彼女は小さいけれどクラブのオーナーだ。金に困ってない。ただの嫌がらせだ。そんなものに引っかかってどうするんだ!」
「誰のせいで嫌がらせをされたの?私が悪いの?」
「とにかく取り返してくる。お義母さんになんて言えばいいんだよ。」
「取り返してなんか要りません。私はあの人からあなたを500万円で買ったのよ。あなたは私のモノなのよ。あなたは500万円だったの。私にとってはずいぶんお高い買い物だったの。もう2度と会わないでほしいのよ。あなたは、もう自由に人に会う権利ないのよ。私がお買い物したモノなのよ。」
とわめいた。
「とにかく飯を食おう。何か食いに行こう。」と言っても動かない。仕方なく近所のコンビニでサンドイッチやコーヒーを買ったが結局梨央は何も食べなかった。
本当の修羅場は夜やってきた。「さあ、あなたがあの人にしたことを全部私にしなさい。あの人に言ったことを全部私に言いなさい。あなたは毎日500万円分私に尽くすのよ。さあ、早くしなさい。」とベッドに横になったまま命令した。
最初は「なんだ。結局やればいいんだ。梨央ちゃんはかわいい。」と甘く見ていた。しかし、梨央の嫉妬心は想像以上に大きなものだった。原因は事故物件という言葉だということは分かっていた。
「あの人とするとき一番最初に何をしたの?」と聞かれてとにかくキスをした。すると「その時あなたはあの人になんて言ったの!」といわれて「何も言わない。」と答えると「嘘!愛してるよ。って言ったのよね。私は一度も愛してるといわれたことないのよ。」「梨央を愛している。」
「さあ、その次は何をしたの!あなたは何をしてあの人を喜ばせてあげたの!」「梨央、俺はなにもしないんだよ。プロの女は男にいろんなことをするんだよ。男は何もしないんだよ。」梨央は一瞬戸惑った。
そして、「あの人はあなたに何をして上げたの!」「いろんなことだ。梨央はそんなことしなくていいんだよ。」「あの人はあなたに何をしたの!あなたはあの人に君は最高だって言ったのよね。何をされてそんなことを言ったの!」「マッサージだよ。上に乗って体を使ってマッサージをするんだよ。」と答えると梨央はまた戸惑った。「しってるわよ。」と言って上に乗ってきた。
「さあ、言いなさい。君は最高だって言いなさい。」と命令口調だ。「梨央は最高だ。梨央こんなことしなくていいんだよ。」といいながら梨央の上に乗ろうとしたが梨央は「あなたは私の命令に従うのよ。勝手に動いちゃダメ!」と許さない。「梨央、もう許してくれよ。梨央、これからずっと梨央に尽くすから、もうこんなこと止めよう。梨央の笑顔が好きだよ。」と言っても治まらない。
残念なことに気分は最悪なのに血流は激しく高揚していた。このまま、ネチネチした嫌がらせに付き合っている余裕はなかった。「梨央、今夜はこれまでにしてほしい。さあ、もう限界だよ。さあ、いつも通り梨央のイク声を聞きたい。」というと「だめよ。もう二度とあなたの下にはならないのよ。あの人はこんな時どうしたの!さあ言いなさい!」といわれて本気で焦ってしまった。
「梨央だめだ。もうそんなこと言ってる場合じゃないんだ。続きは明日だ。」と言っても聞かなかった。「あの人はどうしたの!」「梨央はプロの真似なんかしなくていいんだ。梨央は奥さんなんだから。」「でも、あの人に君は最高だって言ったのよね。妻は最高って言ってもらえないの?」「梨央は最高だ。いちいち社交辞令を言わなきゃわからないのか?」と延々と続いた。
梨央を置いてシャワーを浴びてからソファーで寝た。眠れるはずもなかった。梨央が泣く声が聞こえた。
続く
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