2016年03月27日
北海道新幹線開業!でも特急券が割高に感じるのはなぜか?料金体系を逆手に活用しよう!
3月26日を迎え北海道新幹線が開業しました!
道南では新幹線開業に沸いている様子が、
こちらのローカルニュースでも報じられており、
間違いなく「北海道新幹線特需」が
起こっているようです。
一方、新幹線の料金が昨年秋に発表されてから、
「北海道新幹線は高い」といった声も多かったことも
事実なんですが、
新幹線の特急料金が割高に感じるのはなぜなのか?
また、この料金体系を逆手に活用してみませんか?
北海道新幹線の特急料金は
なぜ割高感を感じるのか?そのからくり
なぜ割高感を感じるのか?そのからくり
東北・北海道新幹線の東京〜新函館北斗間の
距離は862.5キロ、通常期の普通車指定で11130円です。
同じような距離の東海道・山陽新幹線の
東京〜東広島間は862.4キロ、6900円です。
(東広島にはのぞみ号は止まりませんが、
もし止まったとしたら7420円です)
東海道山陽新幹線の「のぞみ号」と
東北北海道新幹線の「はやぶさ号」は
同等のものと考えさせていただくとしたら、
東海道山陽新幹線の「のぞみ号」7420円に対し、
東北北海道新幹線の「はやぶさ号」は11130円と、
かなりの開きとなりました。
もともと東北新幹線の料金は、
東海道新幹線よりも割高だったのですが、
時刻表などの新幹線の料金表を見ていると、
東京方面から見ると新青森駅を過ぎ、
北海道新幹線区間に入った途端、
一気に料金の増え方が上がっているんですね。
以前、【関連記事】
北海道新幹線「東京〜新函館北斗」間
はやぶさ号に乗る料金はよく見るが・・・、
札幌までは?金額を調べてみた!
https://fanblogs.jp/kyounookiniiri/archive/693/0でも、
書きましたが、
東海道・山陽新幹線の料金体系は全区間通算ですが、
東北・北海道新幹線の料金体系は新青森駅で
一度打ち切られているんですね。
この考え方を東海道・山陽新幹線に当てはめると、
東海道新幹線と山陽新幹線の区切りの駅、
新大阪駅で一度打ち切った時の東京〜博多間の
特急料金は、
★東京〜新大阪のぞみ号通常期普通車指定:5700円
★新大阪〜博多のぞみ号通常期普通車指定:5700円
新大阪打ち切りの特急料金=11400円
(通算では9130円)
ということになります。
では、東京〜新函館北斗のはやぶさ号通常期普通車指定では、
★東京〜新青森はやぶさ号通常期普通車指定:7200円
★新青森〜新函館北斗はやぶさ号通常期普通車指定:4450円
合計:11650円
この11650円から520円を引いた11130円です。
ここでなぜ「520円」を引いているのか・・・。
★東京〜新青森はやぶさ号通常期普通車指定:7200円
★新青森〜新函館北斗はやぶさ号通常期普通車指定:4450円
JRは上記のそれぞれの金額に指定席分の520円が入っており、
この状態だと東京〜新函館北斗間の1枚の特急券に「指定席分」が、
1040円分と「2重取り」していると判断したからでしょうか、
520円分を控除しています。
他の新幹線では?
東海道・山陽新幹線は新大阪で路線名が変わりますが、
料金は通算です。
その先、博多からの九州新幹線は、北海道新幹線のように、
博多で一度料金が打ち切られます。
(これをやり始めたのは九州新幹線が最初で
これをやると聞いた時、国鉄分割民営化の時の
「約束」がとうとう反故にされたなと個人的に感じました)
昨年開業の北陸新幹線は途中の上越妙高で
会社が変わりますが、
基本的に料金は通算ですが、
上越妙高を超えると「加算料金」が、
乗っかる体系です。
新幹線に限らず、特急列車の料金「特急券」は、
「1列車に1枚」が大原則です。
なので、例えば東京〜新函館北斗間で、
始発の「はやぶさ1号」に乗った場合、
「はやぶさ1号」という1つの列車に対して、
特急券は「1つ」必要になります。
実際に窓口で切符を買えば、
1枚にまとめられてきますが、
考え方は東京〜新青森間「はやぶさ1号」特急券と
新青森〜新函館北斗間「はやぶさ1号」特急券の
「2枚」分を「1枚」に語弊はありますが「丸め込んで」
発行しているわけです。
JRはその昔国鉄の時代がありました。
国鉄が分割民営となった時、
旅行好きだった私が一番恐れたのは、
「会社」毎で運賃料金が打ち切られることでした。
JR(国鉄)の運賃料金は長い区間のきっぷほど、
キロ当たりの単価は安くなるもの(長距離逓減制)ですから、
半端なところで0に戻ると料金は割高となります。
国鉄分割民営化について議論していた当時、
このことにも触れられていて、
「利用者(国民)の迷惑はかけない」との
政府高官の談話などもあったように記憶しており、
事実、JR化されてからもこの約束は守られてきたんですが、
九州新幹線の料金の計算方法で、
前例は破られました。
なので、この「新しい前例」によって、
北海道新幹線も「打ち切る」んだろうなと思ってはいました。
こんなわけで、
北海道新幹線の特急料金の割高感が
起きたわけですね。
この料金体系ならではの活用法?
個人的に東京在住時、
九州に行く機会が多くあり、
汽車旅が好きで飛行機が大嫌いなこともあり、
往復新幹線か寝台車だったんですが、
新幹線に乗っていて、
名古屋や大阪、岡山や広島などで、
途中下車したいなと常々感じながら乗ってました。
でも、余計な出費になってしまいますので、
ほとんど降りることはありませんでした。
今、北海道は石狩地方に住んでいて、
今後、新幹線で上京する機会があると思うんですが、
(帰りに東京から新幹線に乗ってくる機会)
新青森で料金が打ち切られるので、
途中下車して青森をぶらついても
料金の心配をする必要はありません。
このケースなら、
新青森(青森市内や弘前など)や新函館北斗(函館など)に
立ち寄っても料金的には負担はほとんどありません。
なお、新青森駅から青森駅や弘前駅、
新函館北斗駅から函館駅へのきっぷは別払いになります。
これからの時期だと・・・、
弘前城公園のさくら〜五稜郭公園のさくら〜札幌方面と
使えそうですね。
個人的には函館のラッキーピエロと摩周丸、
新青森駅の立ち食いそば&青森の八甲田丸+
まちなか温泉のサウナですかね・・・。
こんな感じで料金体系を逆手にとって、
時間の許す限り道中の青森や函館に立ち寄る、
こういった活用法も考えられますね。
はやぶさ号は全車指定〜席の指定は要らないんだけど・・・
ところではやぶさ号は全車指定です。
全車指定ではありますが、
区間によっては「特例」があります。
この記事の関連として、
「東北・北海道新幹線」を自由席(座席の指定をせず)で、
乗る方法を考えてみたいと思います。
この記事を書くに当たり、
今一つはっきりしない部分があり、
現在、照会していますので、
回答をいただいてから、
載せたいと思います。
【関連記事】
北海道新幹線「東京〜新函館北斗」間
はやぶさ号に乗る料金はよく見るが・・・、
札幌までは?金額を調べてみた!
https://fanblogs.jp/kyounookiniiri/archive/693/0
ご覧いただきありがとうございました。
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