2019年01月26日
十把一絡げズ 第49回 「摂関政治」
こんにちは、酒保です。
今回は藤原氏が行った摂関政治についてやっていきましょう。
摂関政治とは、一族の有力者が、天皇が幼い時には摂政、成人したのちには関白という職に就き、天皇のそばで政治を動かす政治体制です。
摂政といえば、聖徳太子も務めていた役職ですね。
摂政とは、天皇が女性の時や幼い時に天皇に代わって政治を行う役職です。
現在でも天皇が女性のときや幼い時は、摂政は置くことができると皇室典範にも記載されています。
その場合、天皇が行っている国事行為を、天皇に代わって執り行う役職ということになりますね。
一方で関白というのは成人した天皇の補佐を行う役職です。
こちらは天皇に政治能力があるので、天皇の補佐だけです。最終的な決断は天皇が行います。
摂政と違い、こちらは現行制度にはなく、関白という役職は現在ありません。
平成の天皇陛下がご高齢を理由に譲位なさるという話が出たときにも、関白を置くようにして仕事を代行させる、という話も出ていました。しかし、現行制度では無理ということですね。
さらに、代行する仕事も国事行為のみで天皇は政治判断をしない、というのが日本国憲法下における天皇制ですので、関白をおいてもあまり意味がないのかもしれません。
正直、関白が担っていた役割は現在の内閣が果たしているのではないか、とも私は思います。
それぞれの役職がわかると、いかに天皇のそばで働く役職かが理解できると思います。
藤原氏は、何代にもわたってこの2つの役職を独占し続けたことで強い力を得ていたのですね。
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