2018年10月25日
サプリメントの定義
ドラッグストアはもとより、スーパーやコンビニエンスストアにも陳列され、だれでも購入できるサプリメント。その種類は多く、配合されている成分もさまざまです。ビタミン剤などのように医薬品としても扱われているものや、漢方薬局で売られている薬と同じ成分のものもあり、医薬品とのちがいにとまどう人も多いのではないでしょうか。
ではサプリメントとはいったいなんなのかというと、栄養強化食品、栄養補助食品などといわれ、必要な栄養分を積極的に摂取するためのものです。かつては病気のときの栄養補給が主でしたが、いまでは不足している栄養素を補い、より健康的な生活を送るための食品として利用されています。
なお外見は薬のようなものでも、薬事法の規制があるため、れっきとした食品として扱われています。
《サプリメント人気の背景》
現在では国民の7割以上がなんらかの機能食品、ビタミン剤、ドリンク剤を愛用しているといわれ、その市場は1兆円を超えるともいわれています。その背景には、健康生活に対する不安があるからにほかなりません。日本は世界でも有数の長寿社会になりましたが、一方で欧米型の食生活化に起因する生活習慣病の増大、高齢化にともなう寝たきりや認知症、そして環境ホルモンや遺伝子組み換え食品など数多くの問題をかかえています。
そのなかで、生活習慣病は運動や食生活により予防することができます。そこから食生活改善への関心が高まり、伝統的な日本食が見直されています。しかし忙しい現代では外食なども多く、バランスのとれた食事をとることは至難です。また、食材自体も促成栽培(そくせいさいばい)などで栄養素が減っていたり、農薬や添加物の心配があったりと、安心して所要量を摂取するのがむずかしい現状です。
この不足分を補い、安心して摂取できる栄養分として、サプリメントが脚光を浴びているのです。
また薬へのサポートという意味合いも強まってきています。赤痢(せきり)などの感染症には西洋医学が威力を発揮しましたが、生活習慣病には画期的な薬が少なく、どちらかというと対症療法的な薬が主です。それも長期間、多量に服用するものが多いため、副作用などの不安もあります。そこで自然の動植物から抽出した健康食品、サプリメントに期待が寄せられているのです。
《サプリメントの利点》
サプリメントの利点は、錠剤やカプセルといった摂取しやすい形状が多いので、時、所を選ばず手軽にとれることです。また、多くの成分を含んだものも多く、多様なニーズにマッチしていることもあげられます。
ふつうの食品には微量しかない栄養分でも、サプリメントなら簡単に多量に摂取でき、調理にともなう加熱などで失われる栄養分を効率よく摂取できます。
栄養分のなかには単一では効果をあまり発揮しないものや、かえってほかの栄養分を排出してしまうものがあります。複合タイプのサプリメントでは、栄養分がバランスを保って配合されているので、効果も期待できます。
ただし、ハーブタイプのものなどでは、特定の作用が強く現れることがあるので、用法には注意しなければなりません。
《サプリメントの種類》
サプリメントは、ビタミンから動植物の成分抽出物まで多岐にわたり、また、単一成分のものから複数の成分が配合されているものまであり、その種類は膨大です。 素材・成分をもとにサプリメントの種類を分類すると、次のようになります。
(1)油脂などを主体としたものは、ビタミンE含有食品、小麦・米胚芽油食品、IPA・DHA含有食品、ツキミソウ油含有食品、α―リノレン酸含有食品などです。
(2)野菜・果実などの植物組織、その抽出物・成分を主体としたものは、食物繊維加工食品、ビタミン類含有食品、ダイズレシチン含有食品、梅肉エキス含有食品、緑茶エキス含有食品、エゾウコギ含有食品などです。
(3)畜・水産物組織、その抽出物・成分を主体としたものは、カキ加工食品、シジミ加工食品、ムコ多糖・たんぱく含有食品、キトサン加工食品などです。
(4)発酵および乳酸菌利用を主体としたものは、植物発酵食品、乳酸菌利用飲料などです。
(5)藻類、子実体、菌糸類を主体としたものは、クロレラ食品、スピルリナ食品、マンネンタケ加工食品、アガリクス加工食品などです。
(6)ハーブ類などを主体としたものは、アロエベラ加工食品、ギムネマ・シルベスタ加工食品などです。
(7)その他のものとして、プロポリス食品、花粉食品などがあります。
(2000-2001改訂新版『健康・栄養食品事典』東洋医学舎より一部引用)
形状は錠剤・カプセルのほか、ゼリーやドリンク、固形食品なども含まれます。
《時代の潮流を反映するサプリメント》
日本でサプリメントが注目されだしたのは、高度経済成長のころからです。飽食と微量栄養素の欠乏、添加物による弊害などが認識され、危機感が高まったためでした。当時はビタミン剤など、不足分を補うものが主流でした。
近年になると、健康を維持し病気を防ぐものが主流となり、学会や研究機関で発表された有効成分が注目を集めるようになりました。キチン・キトサンや杜仲葉(とちゅうば)などです。
さらに抗がん免疫商品のマイタケやAHCC、プロポリス、老化防止のコラーゲンやサメの軟骨、花粉症に効果があるといわれる甜茶(てんちゃ)、眼精疲労(がんせいひろう)に効くブルーベリーなど、現代の生活環境とマッチする商品が話題をさらっています。またダイエット商品の人気も見逃せません。
これらに加え、ここ数年はウメや納豆、黒酢などの伝統自然食品が見直されているのが特徴です。
ではサプリメントとはいったいなんなのかというと、栄養強化食品、栄養補助食品などといわれ、必要な栄養分を積極的に摂取するためのものです。かつては病気のときの栄養補給が主でしたが、いまでは不足している栄養素を補い、より健康的な生活を送るための食品として利用されています。
なお外見は薬のようなものでも、薬事法の規制があるため、れっきとした食品として扱われています。
《サプリメント人気の背景》
現在では国民の7割以上がなんらかの機能食品、ビタミン剤、ドリンク剤を愛用しているといわれ、その市場は1兆円を超えるともいわれています。その背景には、健康生活に対する不安があるからにほかなりません。日本は世界でも有数の長寿社会になりましたが、一方で欧米型の食生活化に起因する生活習慣病の増大、高齢化にともなう寝たきりや認知症、そして環境ホルモンや遺伝子組み換え食品など数多くの問題をかかえています。
そのなかで、生活習慣病は運動や食生活により予防することができます。そこから食生活改善への関心が高まり、伝統的な日本食が見直されています。しかし忙しい現代では外食なども多く、バランスのとれた食事をとることは至難です。また、食材自体も促成栽培(そくせいさいばい)などで栄養素が減っていたり、農薬や添加物の心配があったりと、安心して所要量を摂取するのがむずかしい現状です。
この不足分を補い、安心して摂取できる栄養分として、サプリメントが脚光を浴びているのです。
また薬へのサポートという意味合いも強まってきています。赤痢(せきり)などの感染症には西洋医学が威力を発揮しましたが、生活習慣病には画期的な薬が少なく、どちらかというと対症療法的な薬が主です。それも長期間、多量に服用するものが多いため、副作用などの不安もあります。そこで自然の動植物から抽出した健康食品、サプリメントに期待が寄せられているのです。
《サプリメントの利点》
サプリメントの利点は、錠剤やカプセルといった摂取しやすい形状が多いので、時、所を選ばず手軽にとれることです。また、多くの成分を含んだものも多く、多様なニーズにマッチしていることもあげられます。
ふつうの食品には微量しかない栄養分でも、サプリメントなら簡単に多量に摂取でき、調理にともなう加熱などで失われる栄養分を効率よく摂取できます。
栄養分のなかには単一では効果をあまり発揮しないものや、かえってほかの栄養分を排出してしまうものがあります。複合タイプのサプリメントでは、栄養分がバランスを保って配合されているので、効果も期待できます。
ただし、ハーブタイプのものなどでは、特定の作用が強く現れることがあるので、用法には注意しなければなりません。
《サプリメントの種類》
サプリメントは、ビタミンから動植物の成分抽出物まで多岐にわたり、また、単一成分のものから複数の成分が配合されているものまであり、その種類は膨大です。 素材・成分をもとにサプリメントの種類を分類すると、次のようになります。
(1)油脂などを主体としたものは、ビタミンE含有食品、小麦・米胚芽油食品、IPA・DHA含有食品、ツキミソウ油含有食品、α―リノレン酸含有食品などです。
(2)野菜・果実などの植物組織、その抽出物・成分を主体としたものは、食物繊維加工食品、ビタミン類含有食品、ダイズレシチン含有食品、梅肉エキス含有食品、緑茶エキス含有食品、エゾウコギ含有食品などです。
(3)畜・水産物組織、その抽出物・成分を主体としたものは、カキ加工食品、シジミ加工食品、ムコ多糖・たんぱく含有食品、キトサン加工食品などです。
(4)発酵および乳酸菌利用を主体としたものは、植物発酵食品、乳酸菌利用飲料などです。
(5)藻類、子実体、菌糸類を主体としたものは、クロレラ食品、スピルリナ食品、マンネンタケ加工食品、アガリクス加工食品などです。
(6)ハーブ類などを主体としたものは、アロエベラ加工食品、ギムネマ・シルベスタ加工食品などです。
(7)その他のものとして、プロポリス食品、花粉食品などがあります。
(2000-2001改訂新版『健康・栄養食品事典』東洋医学舎より一部引用)
形状は錠剤・カプセルのほか、ゼリーやドリンク、固形食品なども含まれます。
《時代の潮流を反映するサプリメント》
日本でサプリメントが注目されだしたのは、高度経済成長のころからです。飽食と微量栄養素の欠乏、添加物による弊害などが認識され、危機感が高まったためでした。当時はビタミン剤など、不足分を補うものが主流でした。
近年になると、健康を維持し病気を防ぐものが主流となり、学会や研究機関で発表された有効成分が注目を集めるようになりました。キチン・キトサンや杜仲葉(とちゅうば)などです。
さらに抗がん免疫商品のマイタケやAHCC、プロポリス、老化防止のコラーゲンやサメの軟骨、花粉症に効果があるといわれる甜茶(てんちゃ)、眼精疲労(がんせいひろう)に効くブルーベリーなど、現代の生活環境とマッチする商品が話題をさらっています。またダイエット商品の人気も見逃せません。
これらに加え、ここ数年はウメや納豆、黒酢などの伝統自然食品が見直されているのが特徴です。
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