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オンライン書店ビーケーワン「
こんどはお前の番...」と似たような話。
私が幕張で働いていたときのこと。
その頃、私達のプロジェクトは大変忙しく
深夜残業、休日出勤などは当たり前で、
「せめて月に一日くらいは全休日を作ろう」
というのがスローガンになるほどでした。
このプロジェクトに
イーヨーさんという人がおりまして、
この人、家族揃って霊感が強いそうで、
母親と姉はある霊能者にスカウトされる程だったとか。
イーヨーさん自身も深夜残業しているときなど
喫煙室から戻ってくるなり
「誰もいないのに、しゃべり声だけ聞こえる」
とか
「プリンタのある辺りにはいっつも誰か立ってる」
こんなことを言い出すような人でした。
(ちなみに何故イーヨーさんに霊感があると信じたかというと
実は私もそのプリンタのところにいる
は知っていたので
)
ある日、このイーヨーさんに飲みに誘われました
。
話は変わりますが、当時、私はプロジェクト内では
辛い物好きで有名で、
「どんな辛い物でも平気だ」
と豪語していたので、みんな私にギャフン(辛い)といわせようと
色々な店を探しては辛いモノバトルを挑んできていたので、
このときもそれだと思い焼き鳥屋さんについて行くことにしました。
イーヨーさんの学生時代の先輩がやっているという
その焼き鳥屋さんは某JRの駅前にあり、
とくに辛いものがウリというわけでもなく
いたって普通のお店でした。
焼き鳥を肴にお酒を飲みながら
色々話をしていましが、
イーヨーさんが
突然、思いつめた感じでこんなことを言ってきました。
「(黒めがね)さん、自殺しようなんて考えないでくださいね〓」
一瞬何のことかわからず、
「大丈夫ですよ、そんな勇気ないから」
と軽く受け流しましたが、
一体何でそんなことを言ってきたのか
本気なのか冗談なのか、
結局イーヨーさんには真相を聞けずじまいでした。
確かに、この頃は仕事やら何やらストレスが溜まり放題で
かつ、絶えず頭痛に悩まされ毎日限度以上の薬を服用しており
抑うつ状態になりかけていた時期ではありましたが
イーヨーさんには何が見えていたのでしょう?