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2020年02月11日

恐怖スポット巡り

思い出話を少々 友人と恐怖スポットに行く事になり、ネットで色々調べました。 まぁ、有名な場所と言う事もあって、 その時は千駄ヶ谷トンネル、小坪トンネル、八神神社?(名前忘れました)、 東京タワー、青山墓地、そして富士の青木ヶ原樹海に決定しました。 カーナビ付きのレンタカーを借り、映像を映したかったので8ミリビデオをレンタルして、夜の18時に出発。 順番は八神神社→東京タワー→青山墓地→千駄ヶ谷トンネル→小坪トンネル→樹海の順で行きました。 八神神社はごく普通の神社でした。 東京タワーはカップルだらけでした。 青山墓地はタクシーが多かった。 千駄ヶ谷トンネルは、その場所の上に墓地があるのでそこに行き、 そうしたら人が通ると反応するセンサーライトがあり、いきなりそれが付いたのでびっくりして逃げました。 小坪トンネルでは、うちらと同じ目的で来ているグループもあり賑やかでした。 最後の樹海ですが、そこに着いたのが朝の6時。 太陽もうっすらと出てきており、明るかったのですが折角来たので入りました。 さすが樹海。見渡す限り、木、木、木、です。 しかも早朝ともあって、とてもすがすがしかったです。 これでは何しに来たのか分からないので(元々目的はありませんが)、夜が来るのを待つことにしました。 近くで時間を潰し、ワイワイと楽しみました。外も薄暗くなってきたので、再度樹海に出発。 朝には気が付かなかったのですが、本当にあるんですね。 『自殺をする前にもう一度考え直しましょう』と書いてある看板。 そんな看板を横目に、樹海に入り込んでいきました。 辺りはもう真っ暗で、すぐ隣にいる友人さえライトがなければ確認出来ない状況です。 ライトを2つ持っていったのですが、それでもとても暗かったです。 3人で行ったのですが、その1人が「俺、怖いから車で待ってるよ・・・」と言い出し、 途中まで来ていたのに1人で戻ってしまいました。 1人で帰る方が怖いと思いましたが、特に引き止めませんでした。 もう1人の友人がその時、「車の中で1人で待ってる方がこえぇーよ」と言い、全くだと思い大きくうなづきました。 うちらはそんな事をぶつぶつと言いつつ、奥へと向かって行きました。 ライトが2つから1つになってしまい、より一層暗く感じます。 そんな中でも少しほっとしたのが、道路があるからです。 明かりもない道路なのですが、人工物と言う事で私はほっとしていました。 でも樹海に来たのですから、道をそれないとね。 うっそうとしたしげみと木々を避けながら、原生林の中へと入って行きました。 5メートル位進んだのでしょうか。 先程まで人工物があったという感覚等まるでありません。 足元は土、周りは闇。方向感覚を失いそうです。 その中を小さな明かりを頼りに奥へ奥へと行きました。 やはりありました。 予想はしていましたがありました。人がここに居たと言う証拠。 そこには、毛布、空き缶、本等がまとまって置いてあります。 こんな原生林の中で生活する訳もないですから・・・。 理由は言わずとも分かる事と思います。 更に進むと、どんどん出てきます。出てくると言うか発見ですかね。 木からぶら下がっている縄。靴、衣服等。 ここへ来てしまう人達は同じ思考なのでしょうね。 そして、同じ場所で・・・。 それとも、誘われてる?引き込まれてる? そう思うと寒気がします。 その時、ふと隣にいる友人を見ました。 こんな時思ってしまうんですよね。隣にいる友人が違う人間だったらどうしようと。 その友人だったのでほっとしましたが、友人の表情がおかしい。 とても険しく、何かを考えてる様子。 「どうしたの?」と私が聞くと、びっくりした顔で私を見てきます。 まぁ、今まで特に会話もせずに奥へ奥へと来てしまいましたから、いきなりで驚いたのでしょう。 そんな事を私が思っていると、 「なぁ、後ろに誰か居ないか・・・?」と言います。 私は『きたかっ!』と思い、少しワクワクしながら後ろを見ました。 振り向いたのはいいのですが、暗くて何も見えません。 ですが、何かがすぐそこにいる気配を感じます。 月明かりすら入ってこない原生林。 真っ暗で何も見えないのですが、確かに何かがいるのです。 友人はそれを感じていたのでしょうね。 私は友人からライトを奪い、その何かを照らそうとしましたが、友人がライトを渡すのを拒みます。 「見ちゃいけない!」 それでも私は見たいので、「貸しなさいよ」と言いましたが、 「見ちゃいけない!!」と友人は強い口調で、私に罵声を浴びせる程の大声で言ってきます。 そんなやり取りをしていたら、ふと気配を感じなくなりました。 友人もそれを感じたのか、表情が穏やかになり、 「戻ろう・・・」と一言、力弱く言います。 私も小さくうなづき、戻る事にしました。 木々を避けながら、草を掻き分けながら、前へ前へと。 気持ちが落ち着かないせいか、早足になっているうちら。 しかしふと気が付くと、先程の気配が後ろから付いてくるじゃありませんか。 「何か来てるね」と私が言うと、友人は小さくうなづきました。 以心伝心とでも言うのでしょうか。同時にうちらは走り出しました。 しかし、後ろの気配も同じ速度で追ってくるのが分かるのです。 さすがの私も怖くなり始めました。 「こりゃやばい」と、つい口に出てしまいました。 「うふふ、そうだね」 えっ・・・?女性の声・・・? 私はすぐに隣にいる友人を見ました。友人もこちらを見ています。しかも、ものすごく驚いた顔で。 そうなんです。その声は後ろから聞こえてきたんです。 うちらはその声を聞いて、更に早く走り始めました。 もう無我夢中でした。 とにかく前へ前へ。小さなライトの明かりを頼りにとにかく走りました。 それでも、後ろの気配が付いてくるのが分かります。 髪が乱れ、体のあちこちに木々があたろうが、そんな事気にもせず走りました。 やっとの思いで道路まで戻る事が出来ました。 ふと安心してしまい、走る速度を落としてしまったのです。 その時、私のすぐ頭の後ろで、 「ねぇ、待ってよ」と言う声がしたんです。 もう私は全ての毛が逆立つ思いでした。 私はまた走り出しました。ここまで来れば車までもう少し。 そして、すぐに車が見えてきました。 その時、車で待っている友人がエンジンをかけだし、バックだと言うのに車を走らせるじゃありませんか。 私は心の中で『置いてかないで』と叫びました。 本当なら声に出して言っているのでしょうが、走って疲れているせいか声が出ませんでした。 やっと追いついたと思うと、車は加速して追いつけない。 また追いついたと思うと、また加速する。 それを何回か繰り返した後、やっと車に乗り込むことが出来ました。 乗り込んでほっとした時、気が付いたのです。 無我夢中で隣の友人の存在を忘れていた事に・・・。 ちゃんと車に乗っているので、再度安心しました。 しばらく沈黙が続きましたが、私が「何で車で逃げたのよ!」と強い口調で言い放ったのです。 そしたら友人は、「お・お前らの後ろから、大きな人魂が追いかけてきてたんだよ・・・」と言いました。 私はこれ以来、心霊スポットと言う所には行かないようになりました。 とても長々と書き込みましてすいません。 長文読んでくれてありがとう。 でも、少し続きがあるの。 この後にね、車が動かなくなっちゃうの。 そんな状況でも、疲れていたのかな。みんなで眠る事にしたの、動かない車の中で。 私と車で待っていた友人は6時間位で起きたのだけど、 一緒に樹海の中に入った友人がどんなにゆすっても起きないの。 その友人が起きたのは2日後。 そんな不思議な体験をしたわ。 <感想> 最後の語り手の口調の変化に、 ん?ってなりますね。
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