2020年03月08日
キャンプ地でウイスキー
私の体験した話です。
大学時代、一人で山に登ったときのことです。
秋の終わりごろに田舎の近くにある山に一泊の予定で行きました。
夕方にキャンプ地に着き、テントを張ると焚き火をつくり、夕食の準備をしながら持参のウイスキーを飲んでいると、
後ろの藪で「ガサッ、ガサッ」 と藪を分けるような音がしました。
誰かきたのかな?と思い、振り返ろうとしましたが、体が動きません。
動くのは目だけで、声も出せませんでした。
え・・・金縛り?と思っていると、音は徐々に近くなり私の真後ろで立ち止まると、
「フーッ、フーッ」と匂いを嗅ぐような息をしていました。
その何かは、私が手に持っているウイスキーに顔を寄せているような気配で、
酒に興味があるのかな?と思っていると、スッとコップが取られ「ぐびっ」と飲んだようです。
あ、飲んだ・・と思った瞬間、「うええええ、げっ」と嘔吐しているような息遣いが聞こえ、
「カラーン」とコップの落ちた音がしたと同時に金縛りが解けました。
しばらく呆然としていましたが、コップを拾いに行くと、
吐いた跡がありましたが、足跡や何かがいた形跡は全くありませんでした。
「酒がダメな物の怪もいるんだなあ」と思いました。
<感想>
日本酒だったら飲めたかも?
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
posted by kowaidouga at 09:05| 超怖い話(山・森・田舎編)