学校から帰ってきたときには、もういないからね・・と言うと、小さくうなずき泣きながら身支度。
火葬は市運営の火葬場に前から決めていた。
これまでの子たちもお世話になっていて、手元に遺骨を残したりはしていない。
手ごろな箱を見つけてきて、中にふわふわのふとんを敷いた。
まだまだ1キロにも満たない小さなはなちゃん。
小さな箱にぴったり収まってしまう。
暑い時期なので、箱のふたの上にタオルでくるんだ保冷剤を乗せて、私も朝の家事と身支度を始める。
娘が家を出る前。
本当は泣いてしまうから、もうはなちゃんの姿は見ずに出かけると言っていた。
けどやっぱり最後に顔を見たくなって、最後の対面。
亡くなった直後より、口が少し開いていて死後硬直も始まっていた。
いのちがなくなってしまった姿はやっぱりショックで、やっぱり涙が出てしまった。
けど、最後に「ありがとう、はなちゃん。大好きだよ」と自然と口にしていた。
娘がペットの死にしっかり向き合ったのは初めてかもしれない。
今までわんこを2匹見送ったけど、最後の子の時でさえまだ小学生だったから。
その時は怖がって、見たがらなかった。
それでも悲しくて泣きながら学校へ行ったけど。
はなちゃんの保護から通院、弱っていく姿も息を引き取る時も目にしてきて、ショックを受けつつも色々感じる所があっただろうなぁと思う。
初めてはなちゃんを見つけた時から、あと数日で1ヵ月だった。
本当に人懐こくて、可愛い可愛いはなちゃんは、こうして空に帰っていきました。
夢のような1か月でした。(つづく)
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