2023年04月08日
FE208SS-HP:フォステクス限定販売ユニット・高級20cmフルレンジスピーカーユニット について
★ 復活した Fostex 限定販売
★ SS-HPシリーズ 第3弾:20cm
2023年3月下旬、フォステクス(Fostex)から、
音響の基礎に徹した開発理念と独自の技術を駆使して新たに
開発された、20cm口径の限定高級フルレンジユニットが発売
されました。
『FE208SS-HP 20cm口径フルレンシユニット』
● 価格 ¥55,000 (税込)/1台
● 発売日:2023年3月下旬
● 限定台数(300台? 4月現在、完売だが再販売の可能性有)
※1) 以下 バスレフ型スピーカー を BR と略称する。
※2) 以下 バックロード・ホーン を BH と略称する。
※3) 以下 ダブルバスレフ型スピーカー を DB と略称する。
『FEXXXSS-HPシリーズ』としては、
第一弾の16cm口径「168SS-HP」,第二弾の10cm口径「108SS-HP」
に続く、第3弾 となります。個人的には、ダウンサイジング
が "常識" となった現代では、大型スピーカーの自作 になる
ので、登場するのか? 心配していました。
ところで『FE***SS-HPシリーズ』は、今までのBH向け限定
フルレンジ ユニットとして、BH でなければ使えないような
"極端な特性" ではなくなり、
「108SS-HP」に至っては『Fostex』が公認?する サード・
パーティー の エンクロージャー・キット が "BH方式"
しか向かないユニットでは、相性が悪い "DB方式" となって
いました。
『FE208SS-HP』も『FE***SS-HPシリーズ』の "特性" を継承
しているようで、磁石を2枚使用した「FE208SS」や
「FE208-Sol」のような "BH" でなければ、まともに使えない
ような仕様ではありませんでした。
しかし「108SS-HP」ほどの変化はないようで、ハッキリと
"BH専用ユニット" といえる 仕様・特性 となっています。
なお『FE***SS-HPシリーズ』としての共通特徴は、
(a)セルロース ナノファイバ コーティング 新HP形状振動板
(c)強力(大型磁石2枚)・低歪みフェライト外磁型磁気回路
(b)高剛性アルミダイキャスト・フレーム
(c)UDRT(Up-Down Roll Tangential) ダンパー/エッジ
(d)ハトメレス構造/ファストン205金メッキ端子
と公表されています。
Fostex限定販売、20cm口径「FE20Xスーパーシリーズ」の
前回の発売は「FE208-Sol:2017年 9月」で
『FE208SS-HP』は、5年と半年ぶり と、なっています。
限定販売としては、定期的な間隔 だと私は思っています。
また「FEスーパーシリーズ」として、灰色?の複合素材
パルプの HP形状振動板 の アップグレード としますと
「FE208ES-R:2007年 3月?」から、なんと 16年ぶり の
モデルチェンジ? になります。
ただ『FE208SS-HP』は、「FE208-Sol」や
「FE208ES-R」のような f特(周波数特性) が
ハイ上り (高い周波数になるほど音圧が上がる) ではなく、
かまぼこ状 (中音域が頂点の緩やかな山形) の特性に
なっているのが大きな違いとなっています。
ネットを検索した情報によりますと、極端な ハイ上りの
f特は、2枚磁石の「FEスーパーシリーズ」の 大きな欠点
(専用BH採用でもまだハイ上り) となりますので、
設計段階で ボイスコイルボビン径 を WF の設計に近づけて
太くしたり ( Sol: 35.5mm -> SS-HR: 40mm ) 、
磁気回路のギャップ部のポールの断面形状をT字型 にして、
磁束密度の分布を均一化(リニアリティーUP)しつつ、強さ
をやや弱めた (BL値(N/A)、Sol: 12.8 -> SS-HR: 10.74 )
設計 を採用したそうです。
(高音域の音圧が低くなり、伸びが減る。低音の特性が良くなる。)
しかし、そのデメリットとして、全体の出力音圧レベルが、
下がった "再生音"としては "鳴りっぷり" が 後退した、
ユニット に変わったようです。
次に、BHのエンクロージャー で、長岡氏が設計した、
2枚重ね磁石の「20cm:FEスーパー」用 の
「D-58(ES)],「D-150:モア」では使えるかもしれ
ませんが、緩い低音 で ローブースト
(低い周波数になるほど音圧が上がる) な f特 になると予想
できます。
よって、一枚磁石の「20cm:FEスーパー」や
市販レギュラー 「FE208EΣ」用BH になる
「D-57」と、相性が良さそうです。
そして、一昔前の「D-3mk2」等でも良い結果が
得られる可能性が高いです
(ユニット取付でBHの奥行寸法は確認する必要有)。
本来の使用用途になる、長岡氏のホームシアター:方舟の
メインスピーカー で 共鳴管方式
「ネッシー: F-3000/U/V」のような、共鳴管型なら、
重低音域 の強化をするべき サブウーファー を必要、
とせず、使える可能性があると思います。
最後に、最初の20cmFEスーパー限定ユニット「FE206S」
で「毒を食らわば皿まで」で設計された
"中型サイズ ( 内容積 50 ℓ)" の ブックシェルフ型
密閉箱 「BS-50: コントロール20」 ならば、
現代の PCオーディオ を使えば 音楽再生アプリケーションに、
グライコ が内蔵されていて、かつ 「FE206S」より、低域を
ブースト する必要がありませんので、普通のシステムでは
まず聴けない、独特な "ハイファイサウンド" が 期待
できます。
参考にしたページは
・フォステクス FE208SS-HP の限定販売が予約で完売 !?
・フォステクス 限定 FE108SS-HP/168SS-HP について
・FE108SS-HP & Sスワン が Stereo2022年8月号:BHの世界登場。
・FE168SS-HP が Stereo2021年3,4月号:Audio Craft に登場。
・バックロードホーン・スピーカーをつくる! について
★ SS-HPシリーズ 第3弾:20cm
2023年3月下旬、フォステクス(Fostex)から、
音響の基礎に徹した開発理念と独自の技術を駆使して新たに
開発された、20cm口径の限定高級フルレンジユニットが発売
されました。
『FE208SS-HP 20cm口径フルレンシユニット』
● 価格 ¥55,000 (税込)/1台
● 発売日:2023年3月下旬
● 限定台数(300台? 4月現在、完売だが再販売の可能性有)
※1) 以下 バスレフ型スピーカー を BR と略称する。
※2) 以下 バックロード・ホーン を BH と略称する。
※3) 以下 ダブルバスレフ型スピーカー を DB と略称する。
『FEXXXSS-HPシリーズ』としては、
第一弾の16cm口径「168SS-HP」,第二弾の10cm口径「108SS-HP」
に続く、第3弾 となります。個人的には、ダウンサイジング
が "常識" となった現代では、大型スピーカーの自作 になる
ので、登場するのか? 心配していました。
ところで『FE***SS-HPシリーズ』は、今までのBH向け限定
フルレンジ ユニットとして、BH でなければ使えないような
"極端な特性" ではなくなり、
「108SS-HP」に至っては『Fostex』が公認?する サード・
パーティー の エンクロージャー・キット が "BH方式"
しか向かないユニットでは、相性が悪い "DB方式" となって
いました。
『FE208SS-HP』も『FE***SS-HPシリーズ』の "特性" を継承
しているようで、磁石を2枚使用した「FE208SS」や
「FE208-Sol」のような "BH" でなければ、まともに使えない
ような仕様ではありませんでした。
しかし「108SS-HP」ほどの変化はないようで、ハッキリと
"BH専用ユニット" といえる 仕様・特性 となっています。
なお『FE***SS-HPシリーズ』としての共通特徴は、
(a)セルロース ナノファイバ コーティング 新HP形状振動板
(c)強力(大型磁石2枚)・低歪みフェライト外磁型磁気回路
(b)高剛性アルミダイキャスト・フレーム
(c)UDRT(Up-Down Roll Tangential) ダンパー/エッジ
(d)ハトメレス構造/ファストン205金メッキ端子
と公表されています。
Fostex限定販売、20cm口径「FE20Xスーパーシリーズ」の
前回の発売は「FE208-Sol:2017年 9月」で
『FE208SS-HP』は、5年と半年ぶり と、なっています。
限定販売としては、定期的な間隔 だと私は思っています。
また「FEスーパーシリーズ」として、灰色?の複合素材
パルプの HP形状振動板 の アップグレード としますと
「FE208ES-R:2007年 3月?」から、なんと 16年ぶり の
モデルチェンジ? になります。
ただ『FE208SS-HP』は、「FE208-Sol」や
「FE208ES-R」のような f特(周波数特性) が
ハイ上り (高い周波数になるほど音圧が上がる) ではなく、
かまぼこ状 (中音域が頂点の緩やかな山形) の特性に
なっているのが大きな違いとなっています。
ネットを検索した情報によりますと、極端な ハイ上りの
f特は、2枚磁石の「FEスーパーシリーズ」の 大きな欠点
(専用BH採用でもまだハイ上り) となりますので、
設計段階で ボイスコイルボビン径 を WF の設計に近づけて
太くしたり ( Sol: 35.5mm -> SS-HR: 40mm ) 、
磁気回路のギャップ部のポールの断面形状をT字型 にして、
磁束密度の分布を均一化(リニアリティーUP)しつつ、強さ
をやや弱めた (BL値(N/A)、Sol: 12.8 -> SS-HR: 10.74 )
設計 を採用したそうです。
(高音域の音圧が低くなり、伸びが減る。低音の特性が良くなる。)
しかし、そのデメリットとして、全体の出力音圧レベルが、
下がった "再生音"としては "鳴りっぷり" が 後退した、
ユニット に変わったようです。
次に、BHのエンクロージャー で、長岡氏が設計した、
2枚重ね磁石の「20cm:FEスーパー」用 の
「D-58(ES)],「D-150:モア」では使えるかもしれ
ませんが、緩い低音 で ローブースト
(低い周波数になるほど音圧が上がる) な f特 になると予想
できます。
よって、一枚磁石の「20cm:FEスーパー」や
市販レギュラー 「FE208EΣ」用BH になる
「D-57」と、相性が良さそうです。
そして、一昔前の「D-3mk2」等でも良い結果が
得られる可能性が高いです
(ユニット取付でBHの奥行寸法は確認する必要有)。
本来の使用用途になる、長岡氏のホームシアター:方舟の
メインスピーカー で 共鳴管方式
「ネッシー: F-3000/U/V」のような、共鳴管型なら、
重低音域 の強化をするべき サブウーファー を必要、
とせず、使える可能性があると思います。
最後に、最初の20cmFEスーパー限定ユニット「FE206S」
で「毒を食らわば皿まで」で設計された
"中型サイズ ( 内容積 50 ℓ)" の ブックシェルフ型
密閉箱 「BS-50: コントロール20」 ならば、
現代の PCオーディオ を使えば 音楽再生アプリケーションに、
グライコ が内蔵されていて、かつ 「FE206S」より、低域を
ブースト する必要がありませんので、普通のシステムでは
まず聴けない、独特な "ハイファイサウンド" が 期待
できます。
参考にしたページは
・フォステクス FE208SS-HP の限定販売が予約で完売 !?
・フォステクス 限定 FE108SS-HP/168SS-HP について
・FE108SS-HP & Sスワン が Stereo2022年8月号:BHの世界登場。
・FE168SS-HP が Stereo2021年3,4月号:Audio Craft に登場。
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