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2024年度版 スッキリわかる 日商簿記3級 [ 滝澤 ななみ ]

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2024年05月28日

【お金の疑問】減価償却?燃やすの?消すの?【簿記Day12】

簿記の勉強を始めた新社会人の12日目

今日は「有形固定資産」「減価償却」について学んだ

固定資産といえばイメージ通り建物や土地、パソコンといった備品にトラックなんかの車両運搬具など

長期にわたって所有する資産のことを指す

building_house1.png

長期間所有するので経年劣化などでその価値は日に日に目減りしていくことになる

house_boroboro.png

もちろん、その価値の目減りを帳簿のうえでも記録する必要があり、価値減少を費用として計上するのが

減価償却というわけだ

決して何かを燃やしたり消したりするわけではない

減価償却を行う上で大事になってくるのが「取得原価」「耐用年数」「残存価額」の3つの要素だ

取得原価は文字通り買ったときの値段なわけだが、購入時の付随費用も取得原価に含めるという点に注意が必要となる

例えば土地を購入したときには、「これは俺のだ!」と登記簿に公示する必要があり、これには登記料がかかる

また不動産会社に仲介手数料を支払う必要もあるだろう

これらもまとめて取得原価に含めるというわけだ

土地そのものの値段が2000だとしても付随費用が100かかれば取得原価は2100となる


耐用年数とはその資産の効果が持続する年数のことである

残存価額とは耐用年数まで使用したときに残る資産の価値のことを指す

ここから毎年同じだけ価値が目減りすると考えたとき(定額法)の減価償却費を計算できる

「減価償却費」 = (「取得原価」 ー 「残存価額」) ÷ 「耐用年数」

例えば取得原価2000、残存価額が取得原価の10%、耐用年数が6年の毎年の減価償却費は

(2000-2000*0.1)/6= 300 

と計算できる

決算日にはいくら減価したのかをまとめる仕訳が必要になる(間接法

(減価償却費)100  (減価償却累計額)100

といった感じだ

決算日までに1年が経過していない固定資産については月割りで計算を行う


固定資産を売却したときはどのように仕分けすればよいのかというと

tochi_urichi.png

売却金額と減価償却累計額の合計と取得原価の差額分を「固定資産売却益」or「固定資産売却損」で調整する

例えば取得原価2000、減価償却累計額1500の土地が450で売れたとする

このときの仕訳は

(現金)450          (土地)2000
(減価償却累計額)1500
(固定資産売却損)50


となる

期中に売却した場合はここにそれまでの減価償却費も併せて記入する


減価償却の考え方は普段の買い物にも使えそうだなと感じた

一見高い買い物に見えても耐用年数が長く残存価額が高いものならすぐ劣化して壊れてしまうものよりも結果的にお得になるみたいな…

あれ、これって…

安物買いの銭失いかどうかは減価償却で考えろってこと?!

24774306.jpg


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