新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2018年05月26日
【Part3:完結編】SSDのキャッシュにメモリ(DRAM)を使う
自分が購入したCFDのSSDは、メモリ(DRAM)をSSDのキャッシュとして利用するソフト(プチフリバスター)が利用可能だと知り、前回、前々回のブログではその効果を確認してきました。
結果は、十分な容量をキャッシュに割り当てられれば、リード速度は改善されそうですが、特にランダムな書き込みではキャッシュを使わない状態の方が速いと言う結果でした。
(理屈はちょっとわからないです。)
ただ、通常のワークロードでは、リードが7割、ライトは3割程度と言われており、比率の大きいリード速度が改善されるなら、通常利用時に効果があるのではないか?
と言う気もします。
そうは言ってもベンチマークで書き込み性能が悪くなっていると言う状況を見てしまうとキャッシュソフトの利用を躊躇してしまうのも事実。
と言う事で、今回は、「本当に書き込み性能は落ちているのか?」を検証してみます。
まず、環境(設定)は以下のような感じ。
・キャッシュの容量は、2048MBを割り当てる。
(デバイスへの反映時間は「3秒」に設定。
・RAMDISKに1024MB割り当てる。
この状態で、
〇確認1
RAMDISKにデジカメの写真(3〜4MB/枚)を291枚(合計約1GBMB)コピーし、RAMDISKからSSDへのコピーを行う。
この時のコピー速度を測定。
(Windowsのコピー中Windowに表示される転送速度を確認する。)
〇確認2
1ファイルで850MB程度のファイルをRAMDISKにコピーし、RAMDISKからSSDへのコピーを行う。
この時のコピー速度を測定。
〇確認3
上記「確認1」のRAMDISKからSSDへのコピーを、キャッシュ設定を解除して行う。
〇確認4
上記「確認2」のRAMDISKからSSDへのコピーを、キャッシュ設定を解除して行う。
以下が結果です。(順番入れ替えて記載)
〇結果1:【キャッシュ有り】3MB程度の写真ファイル290枚、約1GBのコピー速度
〇結果3:【キャッシュ無し】3MB程度の写真ファイル290枚、約1GBのコピー速度
この結果を見ると、全体的な速度は【キャッシュ無し】の時の方が速いようです。
続いて、
〇結果2:【キャッシュ有り】850MB程度の1ファイルのコピー速度
〇結果4:【キャッシュ無し】850MB程度の1ファイルのコピー速度
こちらも同様。
と言うか、こちらは、より【キャッシュ無し】の場合の方が速くなっています。
〇結論
書込み速度を考慮すると、キャッシュソフトはお勧めできない。
となりそうです。
※今回検証の環境(特に東芝のSSD)に限るかもしれませんが。
〇考察
今回の検証では、「キャッシュを使って高速化」と言っても、なかなか理論通りの結果にはなりませんでした。
それは、そもそも
・SSD自体がキャッシュを搭載したり、書込みのアルゴリズムを最適化したりと、できる限り高速に処理する仕組みを持っている。
ということだと思います。
ベンチマークの結果では、「読込みは高速化された」と言う結果になっていますが、これは、
・キャッシュに収まるデータ量でベンチマークを実施しているため。
と言うことだと認識してください。
このように考えると、最近、低価格で話題となった、ColorfulのSSDは「キャッシュレス」なので、このようなSSDなら、キャッシュソフトの利用は有効かもしれません。
今回は、思いがけず、東芝製のSSDの安定した書込み速度を実感することとなりました。
結果は、十分な容量をキャッシュに割り当てられれば、リード速度は改善されそうですが、特にランダムな書き込みではキャッシュを使わない状態の方が速いと言う結果でした。
(理屈はちょっとわからないです。)
ただ、通常のワークロードでは、リードが7割、ライトは3割程度と言われており、比率の大きいリード速度が改善されるなら、通常利用時に効果があるのではないか?
と言う気もします。
そうは言ってもベンチマークで書き込み性能が悪くなっていると言う状況を見てしまうとキャッシュソフトの利用を躊躇してしまうのも事実。
と言う事で、今回は、「本当に書き込み性能は落ちているのか?」を検証してみます。
まず、環境(設定)は以下のような感じ。
・キャッシュの容量は、2048MBを割り当てる。
(デバイスへの反映時間は「3秒」に設定。
・RAMDISKに1024MB割り当てる。
この状態で、
〇確認1
RAMDISKにデジカメの写真(3〜4MB/枚)を291枚(合計約1GBMB)コピーし、RAMDISKからSSDへのコピーを行う。
この時のコピー速度を測定。
(Windowsのコピー中Windowに表示される転送速度を確認する。)
〇確認2
1ファイルで850MB程度のファイルをRAMDISKにコピーし、RAMDISKからSSDへのコピーを行う。
この時のコピー速度を測定。
〇確認3
上記「確認1」のRAMDISKからSSDへのコピーを、キャッシュ設定を解除して行う。
〇確認4
上記「確認2」のRAMDISKからSSDへのコピーを、キャッシュ設定を解除して行う。
以下が結果です。(順番入れ替えて記載)
〇結果1:【キャッシュ有り】3MB程度の写真ファイル290枚、約1GBのコピー速度
〇結果3:【キャッシュ無し】3MB程度の写真ファイル290枚、約1GBのコピー速度
この結果を見ると、全体的な速度は【キャッシュ無し】の時の方が速いようです。
続いて、
〇結果2:【キャッシュ有り】850MB程度の1ファイルのコピー速度
〇結果4:【キャッシュ無し】850MB程度の1ファイルのコピー速度
こちらも同様。
と言うか、こちらは、より【キャッシュ無し】の場合の方が速くなっています。
〇結論
書込み速度を考慮すると、キャッシュソフトはお勧めできない。
となりそうです。
※今回検証の環境(特に東芝のSSD)に限るかもしれませんが。
〇考察
今回の検証では、「キャッシュを使って高速化」と言っても、なかなか理論通りの結果にはなりませんでした。
それは、そもそも
・SSD自体がキャッシュを搭載したり、書込みのアルゴリズムを最適化したりと、できる限り高速に処理する仕組みを持っている。
ということだと思います。
ベンチマークの結果では、「読込みは高速化された」と言う結果になっていますが、これは、
・キャッシュに収まるデータ量でベンチマークを実施しているため。
と言うことだと認識してください。
このように考えると、最近、低価格で話題となった、ColorfulのSSDは「キャッシュレス」なので、このようなSSDなら、キャッシュソフトの利用は有効かもしれません。
今回は、思いがけず、東芝製のSSDの安定した書込み速度を実感することとなりました。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image