2015年06月03日
子供のアトピー治療にステロイド以外のお薬を
アトピーの症状で病院へ行くと、
ほとんどの場合がステロイドの軟膏が処方されます。
ですが、ステロイドは副作用が心配で、、、と
言われることも多いです。
ステロイドの副作用には、
皮膚の細胞の増殖が抑制されて皮膚が薄くなる、
皮膚から毛細血管が浮き出て見える
ニキビやヘルペスなどは、
ステロイドによって悪化してしまう
などがあります。
どちらもお医者さんの指示をまもって
適切に使えば問題ないのですが、
やはり、副作用の心配はない方がよいですよね。
ちなみに、ステロイド依存になるという噂がありますが、
まったく根拠のない話なので、信用なさいませんように。
で、副作用の心配がないお薬の話がニュースになっていたので、
ご紹介です。
ピメクロリムスというお薬の話です。
実験の対象は、
軽度から中等度のアトピー性皮膚炎がある2,418人の子ども。
ランダムにわけた2グループに、
ステロイドとピメクロリムス、
5年間にわたってそれぞれの薬品の治療を受けました。
5年後には、どちらのグループでも、
全身の症状に対して85%以上、
顔の症状に対しては95%で、
治療成功となっていました。
どちらのグループでも、
免疫のしくみに悪い影響は見つかりませんでした。
ピメクロリムスは日本では承認されていませんが、
近い種類の免疫抑制薬がアトピー性皮膚炎に処方されることがあります。
>もとの記事はこちらから読むことができます
このピメクロリムスは、
エリデルと言う商品名で、アメリカで使われているそうです。
このピメクロリムスと同じ分類のお薬で、
タクロリムスというものが、プロトピックと言う商品名で、
日本で使われています。
「ステロイド=嫌」
と思っている方にとっては、
とても良い薬だと思います。
私も処方されたことがあります。
しかし、ステロイドの副作用がないかわりに、
発癌性や腎障害などの副作用がないとも言い切れないのです。
結局、まったく副作用の心配のないお薬はないのか、
とちょっとつっこみたくなるニュースでした。
でもどちらのお薬も、
お医者さんの指示にしっかり従って、
使っていればいいのではないかと思います。
副作用を心配するあまり薬を避けて、
今のアトピーが重症化してしまうよりも、
今できる治療をしたほうがいいのでは、
と思うのです。
もちろん、副作用などない新しい薬が開発されれば、
それが一番なんですけどね。
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