2018年08月26日
美容と健康には不可欠な必須ミネラル!体内では合成されないので不足しがち・・・
暑いこの時期、『汗をかいてミネラルが不足する』とかよく言いますが、そもそもミネラルってなによ?って思うことありませんか?
人間の体にとって必要なものだというのはわかっているけど、いったい何のために必要なのか?不足したらどうなのか?
どんな食材で摂ることができるのか?って実際によくわからないですよね?
今回はそんなミネラルについてです。
ミネラルとは?
人体を構成している元素のうち、炭素、水素、酸素、窒素を除いた成分(無機質)をミネラルと言います。
我々、人間にとって必須のミネラルは16種類が知られていると思いますが、このミネラルさん達、残念ながら体内では合成できないので食品で摂る必要があります。
日本人はカルシウムや亜鉛が不足しがちで、ナトリウムやリンが過剰な傾向があります。
過剰症では、ナトリウムの摂りすぎにより高血圧を招いたり心臓病や脳卒中の一因となることがよく知られています。
ミネラルは、食品の精製・加工のたびに失われてしまいます。
一方、食塩(ナトリウム)や食品添加物(リンが多い)などは加工時に付加されます。
加工食品が多い食生活では、ミネラルのバランスが崩れるため注意が必要です。
カリウムは、細胞内の余分なナトリウムを排出して、血圧を正常に保つ働きがあるので、普段から摂取する塩分(ナトリウム)を減らすとともに、カリウムを多く含む食品の摂取も増やすことを心がけましょう。
また、リンとカルシウムには、適切な比率もあります、
リンを摂りすぎるとカルシウムの吸収が悪くなったり、骨から血液中にカルシウムが放出されて、骨が弱くなったりします。
ファミリーレストランやファーストフード、コンビニ弁当等はこの典型で、ミネラルのバランスを崩しやすくなる一因となります。
3食は無理としても、なるべく加工の少ない食品で調理した食事を取り入れるようにしましょう。
ミネラルには主に次のような働きがあります。
・骨や歯など体の構成成分になる(カルシウム・リン)
・血液や体液のバランスを調整する(カルシウム・カリウム・ナトリウムなどのイオン)
・神経や筋肉の働きを調整する(有機化合物と結合したリン、鉄など)
・酵素の成分になる
必須ミネラルの特徴と主な働き
カルシウム(Ca)
カルシウムは骨や歯を形成する働きがあり、神経の興奮を鎮める効果などもある。
骨粗鬆症、不整脈、神経過敏などの改善が期待できます。
小魚、乳製品、海藻などに多く含まれています。
リン(P)
骨や歯の形成働きがあり、リン脂質や核酸の成分、糖質の代謝をサポート。
骨粗鬆症、歯槽膿漏などの改善が期待できます。
牛乳、魚類、鶏肉などに多く含まれています。
鉄(Fe)
赤血球のヘモグロビンの成分で鉄欠乏性貧血などに効果的。
レバー、魚介類、ほうれん草などに多く含まれています。
カリウム(K)
細胞内液の浸透圧の維持、心臓や筋肉の機能の調節などの働き。
脱力感、食欲不振などに効果が期待できる。
干し柿、枝豆、納豆などに多く含まれています。
ナトリウム(Na)
細胞外液の浸透圧の維持、筋肉や神経の興奮を抑えるなどの働き。
倦怠感、食欲不振などに効果が期待できる。
食塩、コンソメスープの素などに多く含まらる。
マグネシウム(Mg)
酵素の活性化、神経の興奮を抑制する働きがあります。
動悸、不整脈、神経過敏、抑うつ症などの改善が期待できる。
アーモンド、豆類などに多く含まれています。
亜鉛(Zn)
味覚・嗅覚を正常に保つ働きや、ビタミンCとともにコラーゲンを合成する働きなどがある。
味覚異常、成長障害、皮膚炎などの改善する働きが期待できる。
カキ、レバー、帆立貝などに多く含まれています。
イオウ(S)
皮膚・爪・髮を形成。酵素の活性化などの働きがある。
爪がもろくなったり、皮膚炎を改善する働きが期待できる。
チーズ、卵などに多く含まれています。
マンガン(Mn)
骨の形成に関与。糖質や脂質の代謝に関与。
骨の発育不良、生殖能力の低下の改善が期待できる。
玄米ご飯、大豆、アーモンドなどに多く含まれています。
ヨウ素
発育を促進。甲状腺ホルモンを作る原料。
甲状腺腫などの改善が期待できる。
昆布、ワカメ、のりなどに多く含まれる。
上記の必須ミネラルの特徴と主な働きを見てわかるように、必須ミネラルには骨や歯など体の構成成分であったり、血液や体液のバランスを調整する働きや、神経や筋肉の働きを調整するのに有効に働いてくれるものだというのがわかりますよね。
ファストフードや加工食品を全く食べないというのは難しいかもしれませんが、出来るだけ気をつけ、日頃の食生活で必須ミネラルを含むバランスの良い食事を心がけたいものですね。
美容と健康を保つのにとても大切な必須アミノ酸ですが、体内では合成されませんので、賢く食品で取り入れましょう。
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