毎年若返りたい！

高いIQだったという人のお話です。

「僕のIQは高かったよ。だから僕はmensaの会員（IQが148以上であることが
入会基準である団体）だよ。
僕は今64歳。
高いIQだから成功したかというと、全くその逆かもしれない。

僕は前妻ととある小さな政治集会で出会った。メンバーはたったの５人。
リーダーは結婚していたんだけど、メンバーの一人と不倫していた。
前妻はリーダの奥さんだった。子供は３人。
僕が入会するやいなや、積極的にアプローチしてきた。

僕は女性と全く縁のない生活をしていたから
その女性の情熱に負けて、夫と離婚するのを待って結婚した。
容姿に魅力はなかったけれど、明るく楽しいところに惹かれた。

残念ながら結婚が失敗なのはすぐに判った。
彼女の気性の激しさに僕はついていけなかったし
いつも僕のことなじってばかりいた。
とはいうものの、２人の間に３人の子供ができ
僕は６人の子供の父親となった。

1990年代になって大変な不況が押し寄せ
僕は失業した。降格することで会社には残れたが
どうしてもそれは嫌だった。
前妻は僕をものすごくなじった。
そして看護婦になるといって勉強を始めた。

ある日子供たち３人（下から３人）と海に遊びに行った。
帰ってくると妻は家から出て行っていた。
「この生活に耐えられない」というメモを残して。
そして僕らは離婚した。

妻の連れ子の上３人はほぼ成人していたので
間もなく家を出て行った。

下の３人は初めは母親が恋しくて泣いてばかりいた。
僕のつくる料理は焦げたものばかりだった。
次第に状況に慣れていった。そして、全く状況について愚痴は言わなかった。

３人の真ん中の息子は登校拒否に、上の娘もいじめにあって大変だった。
僕は学校に行ったりで、子供たちを守るのに精いっぱいだった。
睡眠障害にもなり、殆ど眠れない日が続いた。
そしてある時、やっと医者が薬を処方してくれて
僕は眠れるようになり、そしてまた前のように元気を取り戻すことができた。

今は在宅でインターネットビジネスをやっている。
真ん中の子供はパソコンが得意でいろいろと手伝ってくれる。
下の子は大学で勉強中。上の娘は声優を目指して頑張っている。

人生を振り返ってみて。
今僕は子供たちと一緒にいられるだけで幸せだ。
辛い時期も文句もいわずに僕を信じてくれた。
シングルファザーは辛かったけれど、
今では前妻に感謝している。親権を僕にくれたから。
それに僕は今つきあっている女性もいる。

高いIQを生かした人生は送れなかったけれども
僕は今本当に幸せなんだ。」

幸せって心の中にあるんですね。本当の話です。

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