2020年11月02日
サンバーのフロントドアをデッドニングしてみました【制振・吸音材】
先日フロントドアのパワーウィンドウ化を行った時に防水のビニールとビニールを張り付けてある黒いネバネバしたブチルゴムを除去したのですが、このままでは雨の時にマズいことになりますので、ドア内の穴(メンテナンスホール)をふさぐついでにデッドニングしてしまおうと考えたのです。
デッドニング自体は以前に乗っていた車にオートバックスで売っていたデッドニングキットを使用してやったことはあるのですが、サンバーは高額なデッドニングキットなどを購入しても軽バンならではの構造上あまり意味が無さそうですので、最低限必要な材料を購入してやってみることにしました。
そもそもデッドニングって何なのでしょう?と書いておきながら私もあまり良く分かってはいません。
少し調べたのですが、要はクルマのドアをスピーカーの箱のようにすることでドアのスピーカーの性能を引き出すような事らしいです。
そのためにドアのスピーカー裏のパネル(車のドアの外側から見える鉄板)に吸音材を貼り付けたり、制振シートを貼り付けて防振処理をして余計な振動を抑えたりします。
さらにドアの内側のパネルのサービスホールや小さな穴を全てふさいでドアをスピーカーボックス化します。
デッドニングの作業は以前に乗っていたNBロードスターでもやったことがあり、純正のスピーカーでも良くなったことを覚えていますが、軽バンのサンバーではあの薄っぺらいドアですのやっても無駄だと考えていました。
しかし、先日のパワーウインドウ化で内張リの下の防水ビニールをはがしてしまったので、どうせ穴をふさぐならお金をお掛けずに簡易的なデッドニングをやってみようと考えたわけです。
そんなわけでデッドニングとは言うものの今回の内容はカーオーディオにこだわる方がやるようなお金と時間を掛けた立派なものとは違い簡易的なものです。
安上りでも少しくらい効果があったらいいな的なスタンスです。
今回のデッドニングの作業で購入したのは以下の通りです
- スピーカー背面制振吸音材
- レジェトレックス制振シート
- すき間埋めスポンジテープ(100均)
- 台所用アルミテープ(100均)
- スピーカー(KENWOOD KFC-E1056J)
エーモン 音楽計画 スピーカー背面制振吸音材 約195×195mm 厚さ約25mm 2枚入
スピーカーの裏に貼り付けるとドアパネルへの余分な振動を低減することで音質を向上させるそうです。
これはいろいろなタイプがあるようなのですが、1番ベーシックな凸凹形状のスポンジタイプを選びました。
購入したのはエーモンのアマゾン限定品で単なるスポンジかと思ったら3層構造になっていました。
制振シートもいろいろな種類があるのですが定番製品らしいレジェトレックス制振シートを購入しました。
最初は格安に全て100均の台所用アルミテープでやろうと思ったのですが、さすがにそれでは逆にビビり音が発生しそうだったので最初から定番品を選んだわけです。
レジェトレックス制振シートは厚手のアルミシートで裏面は黒いネバネバのブチルゴムのような粘着剤が付いていますのでそのまま貼ることが出来ます。
カットもハサミで簡単に切れました。
大きさは1000mm×500mm×1.5mmで4つ折りになった製品を選んだのですが、フロント2枚のドアでは少し余ったのでリアのドアにも貼れました。
スピーカーとドアのすき間やドアの内張り(ドアトリム)とのすき間をスポンジで埋めるために買ってみました。
もちろん100均です。
厚み10mmで幅15mmの2メートル巻きが2つ入ったものを買いましたが少し余りました。
最初はアルミテープで全部やろうと思いましたがすぐに破けてしまうので細かいところに補助的に使いました。
スピーカーは後から買いました。
純正より少し小さめな10cmサイズですが、5000円程度で買えるコスパの高いスピーカーとして人気が高く、1ヶ月の入荷待ちで購入したのですが、2週間弱で届きました。
素人作業ですので参考にはなりませんが、作業内容を記録する目的で書いておきます。
最初はスピーカー背面制振吸音材をスピーカーの後ろ側のアウターパネルに貼り付けました。
貼り付ける前にパーツクリーナーで脱脂をしてから貼り付けました。
貼り付けるだけですので簡単ですが、密着させた方が良いらしいので手のひらで強く抑えつけました。
これはスピーカーの音が外にもれるのも防げるようですが、薄っぺらいドアのサンバーには効果がありそうです。
真ん中の白っぽい柱のようなモノはサイドガラスのスライドレールです。
レジェトレックス制振シートを貼る前にサンバーのドアの穴(サービスホール)の形に合わせてレジェトレックス制振シートを切り出さなければならないので初めに新聞紙とペンで型紙を取ることにしました。
穴の形にペンで型を取ろうとしましたが、上手くいかないので鉛筆でなぞるようにやったらうまく型紙のラインを出すことが出来ました。不器用なので・・・
そして新聞紙を切り抜き、レジェトレックス制振シートに乗せて少し大きめに油性ペンで型を書き入れてからハサミでレジェトレックス制振シートを切っていきます。
サンバーのフロントドアには大きめなサービスホールが片側3か所ずつありますので左右で6枚のシートを切り出しますが、左右のドアのサービスホールは同じ形ですので、型紙をひっくり返してしまえば反対側のドアの型紙として使えました。
また、6枚のシートを切り出したらすぐに貼り付けるのではなく、その前にやらなくてはならないことが2つあります。
1つ目は、インナードアハンドルをコルゲートチューブなどで保護しなくてはなりません。
サービスホールから室内のドアハンドルまでリンケージが通っていますので、そのままサービスホールに切り出したレジェトレックス制振シートを貼り付けてしまうとリンケージも一緒に貼りついてしまって室内からドアを開けることが出来なくなってしまいます。
そのため余っていた内径7mmくらいのコルゲートチューブをリンケージにかぶせてからサービスホールの外側にアルミテープでで貼り付けておきました。
さらにもう一つやることはレジェトレックス制振シートをドアのアウターパネルの内側に貼り付けてドアパネルの振動を抑える作業です。
作業と言ってもドアの内側の形状に合わせてレジェトレックス制振シートを切り取って貼り付けるだけです。
そこで、ドアの内側の寸法を測るために覗き込んでみると!!!
何と!サンバーバンには標準で制振シートが最初から貼り付けてありました!
ドアの真ん中あたりにかなり大きなサイズのシートが貼ってありました。
このサンバーは新車で購入したので標準装備に間違いありません。
制振シートの貼り付けは密着しないと効果が出にくいそうなのでハサミの持ち手部分などで強くこすりつけておきました。
ドアの内側の作業が終わったら、ここでようやく型紙から切り出したレジェトレックス制振シートを貼り付けます。
スピーカー周辺には小さな穴が沢山ありますので切れ端などを使って穴を埋めました。
スピーカーは純正スピーカーをそのまま使うつもりでした。
しかし、デッドニング完了後に試しに聴いてみたら予想を上回るほどの良い音でしたので、どうしても社外品のスピーカーを試したみたくなったのでした。
今回のスピーカー取り付けにあたり、ドアスピーカーをネジで固定するための純正のグロメットが無かったため新しく購入してみました。
純正品はパーツNo.661179000で一つ22円だったかな?なのですが互換品が10個入り送料込みで350円(1個35円)だったのでスバルディーラーまで2回行く手間も考えて購入しました。
安いのにないと困りますよね・・・
ドアトリムを取り付けて完成です。
素人の簡易的なデッドニングが完成してから試聴してみて驚きました。
最初は純正スピーカーで聴いてみたのですが今までは聞こえなかったと思われる音が出ているようです。
楽器やボーカルが一歩前に出て演奏しているような感じです。
そのため、新しいスピーカーであればどうなんだろう?とスピーカーを購入したのですが少しメリハリがついた感じになりました。
しかし、意外にも純正スピーカーも悪くないことも分かりました。(捨てるのはやめました)
サンバーでは無駄だと思っていたデッドニングですが予想外に良いですね。
でも高速走行などするとロードノイズやエンジンからの音によってかき消されてしまいますが・・・
あと、意外な副産物がありました。
それはドアを閉めた時の音です。
ちょっと高級なクルマのような「バスッ」という感じの音に変りました。
これは制振シートを沢山貼ったことによりドア自体の重さが増えたことと、制振効果、さらにドア内を密閉にしたことによるものなのでしょうか。
ところで、サンバーのドアの開閉音は他の軽バンのような「パコン」という安っぽい音ではなく、意外と悪くない音だと感じていたのですが、その理由は今回発見した生産工場で貼られていたとみられる制振シートのようなモノのおかげかもしれません。
今回のデッドニング自体の費用はちょうど4,000円ほどで出来ました。
スピーカーを含めても1万円以内に納まりましたので、良くなった音を聴いていると満足です。
お手軽にサンバーのオーディオの音質を良くしたい方にはオススメします。
それではまた次回!
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10264506
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。