昨夜8時過ぎのこと、おばあちゃんが家の中のどこにもいないのだ。だが、すぐに玄関をコツコツと叩く音と、おばあちゃんの声が遠くに聞こえ、やはり外にいるらしいことが分かった。後で分かったのだが、どうやらジロタンの秘密の脱走ルートと同じサッシ戸から、おばあちゃんも外へと「脱走」した模様だった。
おばあちゃんくらいの高齢者になると、ワシらでは平気なレベルの寒さでも、まるで冬山遭難並みの寒さに感じてしまうものらしく、夢の中で変な幻覚や幻聴を聴いたのだと思う。その夢と現実が混同したまま、夢の続きで外へ出てしまったようだ。老人が徘徊してしまうのは、このような現実と夢との境目が分からなくなることも原因の一つだろう。
とにかく、すぐにおばあちゃん自身もワイも今起きている現実に気づいて、僅か数分間の脱走劇で済んだけれど、これが夢から覚めないと冬山並みに、こんな中途半端な中山間地でも、最悪「凍死」が有り得るので注意が必要だ。多分、時間にして10分程度、茶の間のサッシ戸が開いていただけだと思うが、そんなチャンスを見逃さない脱走工作員ジロタンではなかった。
ワイはなんやかんやがあったけれど、9時には布団に戻って寝たけれど、またおばあちゃんが変な行動に出ないか内心心配ではあったものの、すぐに寝入ってしまったようだ。夜11時頃、また猫の布団への出入りで目が覚め、てっきりジロタンも中にいるものばかりと思っていた。
ところが、2時15分頃、いつも夜中には絶対大きな声を出さない兄シロタンが、ワイの枕元で大きな声で一回鳴いて目が覚めた。しかも、階段を上がったり下りたり落ち着かない様子に、すぐに事情が呑み込めた。多分、外にジロタンがいるのが心配になって、ジロタンを中に入れて欲しくて、ワイを起こしたのだろう。
すぐに起きて、縁側のカーテンを開けサッシ戸を開けると、外には月夜に照らされたジロタンがいた。この寒い夜に、7時間半も外にいて何をしてたんだか。ジロタン自身も今回の脱走を完全に失敗したと反省しているかのように、すぐに家の中に飛び込んで来るなり、容器の餌をガツガツと食い出した。
あのおばあちゃんの「脱走」のドサクサに紛れて、自分もついでに脱走したに違いない。でも、夜の寒空に7時間半も一人で外にいたことで、家の中の有難みがよーく分かったようで、今日は外に出たいとも騒がずに静かだった。
猫日記より(2020.12.13)
昨夜11時半、珍しくジロタンとクロヨンが二回も布団に入って来た。
【朗報】ミッチーを譲渡した里親さんがメールをくれ、「留守番が長くなるので、もう一匹飼いたい」とのこと。すぐに里親募集に出していたもう一匹の妹猫のクロヨンをお勧めしたら、「姉妹で飼いたい」との了解を受けた。どこか知らない福島辺りに里親に一匹だけ出すのは心苦しい気がしたので、本当にこんなに良い話はないくらいの良縁だと思った。すぐに譲渡証明書をローソンに行って印刷してきた。
ダイソーで買った300円のフート付きの冬用の茶色いウエアを、くしゃみの多いミネちゃんに着せたら、嫌がらずに着てはいるが、青ジャージほどは似合わない。
2022年12月13日
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