2016年09月30日
憧れのデルタ 心の見える工業製品
こんにちは
当ブログにお越しいただき 有難うございます
憧れの米国デルタ社の1/8GPマシン達
今回記事はモノづくりを趣味にされてる方すべてに伝えたい
心が見える工業製品なんて滅多に出会うことがありません
米国デルタ社とは70〜80年代に世界で最も高いラジコンを製造販売していたメーカーです
今でもデルタの製品に惹かれるファンが多くいます
少し前にヤフオクで170万(中古なのに!)で出品されていたほどです
何故?そんなに長く語り継がれているのかを書いてみます
1979年第3回ラジコン世界選手権の優勝者A・カーボネルさん
氏は小児麻痺により右手が不自由な方です
デルタ社のキャンベル社長はカーボネル氏の為に片手で整備できるマシンを設計します
凄いことだ
その後、カーボネル氏はデルタワークスの選手として活躍しDELTA CK800 SJというマシンで世界チャンピオンとなります
パラリンピックの精神をも感じさせられる逸話だと思います
それ以降のマシンは構造が複雑になり流石に片手で全ての整備できるとまでは行きませんが簡単な調整程度(サーキットでの足回り調整レベル)は他社製のマシンとは比較にならない程触りやすい構造となっています
使い手への配慮が見えます
写真はデルタ・イーグル最初期型 ぴぃぴぃさん所有
極上の美しいマシンです
此方はデルタ・イーグル後期型 同じくぴぃぴぃさん所有
これもカッコイイ
ステアリングサーボはメカプレート上に配置されます
少々重心が上がってもメンテしやすい搭載方法を採用しています
そのフロント回りの拡大
矢印の部分にご注目下さい
他社のサスペンション固定はダンパー先端にボールエンドをねじ込みボールを車体側に固定する方法が主流ですがデルタ車はダンパーシャフトと車体への固定を2つのイモネジで済ませてます
真上から工具を充てる事で簡単に足回りの調整が可能です
このような配慮は他の部分にも見られます
書き出すときりがない程の唸らせる構成が見えてきます
キャンベル社長がカーボネル氏の為に設計してこの形になったんだと想像できます
4半世紀以上前に一度だけデルタ車がサーキットを走る姿を見たのですがクラッシュした後のコース復帰が目茶苦茶早かった事に感動しました
整備性の良さと丈夫さを目の当たりにした
設計者の心が伝わってくる製品はラジコンだけでなく他の工業製品でも中々見つからないと思います
デルタ・P4 これもぴぃぴぃさんの所有!
デルタ最初で最後の4独4駆でした
このマシンでもデルタらしさ全開です
他社では前輪駆動用のベルトをメカプレート下に隠しているのにデルタはベルトやFシャフトまで見えている
ゴテゴテ感さえ感じるデザインですがこれも使うユーザーの使い勝手が最優先されているのだと思われます
アッパーデッキに隠されていないフロント回りのメンテナンス性は低いわけがない
マシンの状態がほぼ真上から確認、メンテが出来ます
これは比較用、私のKYOSHOエボルバの写真です
F周りは何かあれば完バラに近い作業が必要です
言葉ばかりのお客様第一ではナイ
高いだけではナイ 偉大なるブランドでした
何時かはデルタ・・・もう新車では買うことは出来ません
旧車ではあってもこれを知ると最新のラジコンを見ても感動が無い位の存在感がアル
こんなメーカーはもう現れないだろうなぁ
今回はぴぃぴぃさんのコレクションの写真を使わせていただきました
有難うございました
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大雨と強風
外には出れません室内でゴロゴロしています
台風が過ぎ去るまでは遊べそうにないなぁ
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