ボイスコも自然な声質で、上手
演劇をモチーフにしたゲームゆえか、演出も細かい。
日記を書くシーンでは、暗転中に鉛筆を転がす音がする。
なかなかする人がいない演出だ
本当に「書いてる」という感じで、とても良い
だから何?絵やシナリオのほうが重要でしょ?と思う人が大半だろうし絵やシナリオも勿論重要だが、私はこのようなディティールに拘るので、細部こそ評価する(笑)。
廃部になった演劇部の元部員である淵上が、人形の首を折る猟奇的な嗜好を先輩の小夏に揶揄われるところから始まるのだが、ここでも少し面白いなと思ったことがある
タグに「男主人公」とあるように、本作は後輩男子の淵上が主人公なのだが(でも実際には「ダブル主演」と思う)、左に配置されているのは、終始女子の先輩である小夏なんだよな
見ての通り生意気そうな女子で、淵上を食ったような言動をする。
以前少し書いたが、舞台のセオリーとしてシーンをリードする人物を左に置く、というものがある。
これはゲームでも同じで、キャラが2人表示されるゲームでは、主人公は決まって左だ
つまりこのゲームは淵上視点の物語にも関わらず、小夏が支配しているわけだ
作者の意図かは分からないが、主人公が右側にいるのはかなり稀有だ
エンディングは2種類、エンドB→エンドAの順番で見た
エンドBは怪奇小説のようなブラックさを気に入ったのだが、トゥルーエンドというのなら、エンドAだろうね(実は猟奇的な選択肢で到達する)
ダブル主人公が同時に喋る演出は必見だ。
相いれないようなふたりだが、実は似た者同士やったんやな、って……
ムービーを含めた伏線回収も上手い
この作風にしては清涼感があって、満足した
評価B+
70点
絵、ボイス、ストーリー、演出、どこを見てもハイクオリティで面白かったです。小道具にもこだわってた。
定番のクリア後タイトル画面変化も必見。淵上も実は〇〇してたんだな…と印象も変わる
さて世間はコロナ一色で、コミケも中止になりましたねえ。
私はコミケに参加した事ないんですが(でも中学生の時コピー本を出したことはある。コミケというか同人誌即売会に)、焼いた同人ゲーのディスクはどうなるんだ?って事とかは気になりますねえ…
次に回すのかな。でも抽選漏れしたらどうするんだろう…
今回参加予定だったサークルは、無条件で参加できるのかな
(´・ω・`)?
同人ゲームのイベントではありませんが、先日、作品展示系イベントで某フリゲの制作者とお話しましたね…
「このゲームお姉さんが作ったんですか?」と訊くと「そうですよ」とにこにこで色々喋ってくれました。
作風の割にテンション高い姉さんだった
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