今回もネタバレあるよ
攻略といっても、ストーリークリア後の雑談がほとんど
実装されたサウンドテストを聴いてると、名シーンの数々が思い起こされるのが、ゲーム音楽のいいところだよな
シーン音楽としては、「キオク×復讐×腫瘍」の「雲わすれの夏1」「雲わすれの2」「雲わすれの夏3」(ガチで名曲だと思う)の推移がストーリーと一致してるのが印象的だね
音楽を聴いてどのシーンか思い出せることが、真の名作だね
今ではこの曲を聞くと、私の目には寝転がったへそ出しの桃子が浮かび、耳には銃声が鳴り響く
この曲は「死月編 代理姉妹」でも生死観や動物の連れ合いに関するシーンで流れたので、「キオク×復讐×腫瘍」の同様のシーンでは、それがフラッシュバックしたな
私はゲーム音楽には相当拘りがあるが、このゲームは素材でありながら、独自のアレンジがされているし、使い方が非常に上手かったね
特別なのは、キャラクターテーマとしてBGMを設定したこと
実はこれ、フリゲではかなり珍しい。
キャラクターBGMを設定するのが当たり前のギャルゲーでさえ、あまりない
目の前にキャラクターが登場しても、音楽が変わらないことがほとんど(理由は色々ある)
私にはもう「light song」は「五島のテーマ」だし、「紅葉のダンス」は「夏菜のテーマ」なんだよな
これらの曲を聴くと…
片手を上げた黄色い少女と…(そう言いながら何故このシーンを引用した?)
両手をあげた黄蘗のロリ(シルエットはユニークな手法だが、ほんとは腋が見たかった。会うたびに腋を見せてくる女子…伊勢が前かがみになるな)が目に浮かぶ
音楽は現実の人間が現れても当然流れないが、完全に「架空の人物と音楽が紐づけされた瞬間」だったな
素材BGM自体はフリーゲームや、最近はyoutuberの動画でも頻繁に耳にするようになったが、「使い方」ってのも結構工夫がいるもんで、ただ垂れ流すよりも効果的な使い方をしてるんだよねえ…
多くのアレンジがされているが、コスプレしたエリカが登場した時に五島のテーマが呪われた曲調になってた気がするな。あれは面白かった
ここは心底シルエットやモザイクで良かった
絵なら吐いていた
しかし夏菜、番外編のヒロインだけあって、いいキャラしてるな。
「どうしたらそんなにかわいい顔になれるんですか!?身長いくつ!?体重いくつ!?座高は!?バストは!?ウエストは!?ヒップは!?カップ数は!?平均体温は!?上の血圧は!?トイレットペーパーはシングル派!?ダブル派!?男に経済力求める!?エロサイトの透明な広告についてどう思う!?好きな男子と目が合うだけで1日幸せになる方!?『月がきれいですね』って言われて引くタイプ!?」
「春花ちゃん、いつもこんな美少女2人を侍らせて歩いてるの!?確か…… 女子高生の3人組って、大体は2人かわいくて、1人はイマイチだよね?」
「だって春花ちゃんの顔、見飽きちゃってよく分からないんだもん ……。そうそう 、春花ちゃん知ってる!?3人組の女の子をナンパする時は、1番イマイチな子に声をかけるといいんだってよ!そしたら、女の醜い嫉妬心で、かわいい2人もついてくるんだって!!春花ちゃんが1番声かけられるんじゃない?」
このあたりは「夏菜という少女がどういう人間か?」ってのがすぐさま分かるのよね。
「佐波県で起きた地震」のリポーターが、別人になってるのは怖いね。演出もホラー度が上がった
ほんわかしたローカルTVの女子アナが、かちっとしたNHKアナっぽくなってる…
苗山事件的な事かな…
いい人そうなお姉さんは、桜の養分にされちゃったのかしら…
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
それだと可哀想なんで地方に飛ばされたって事にしとこう…
お姉さんの無事を祈る…
もうすぐ配信1周年……
レビュー感想では、10年程度では本作と並ぶゲームすら現れない、なんて書いたかな
あれからすこし私の気持ちも冷め、正直なところ…
過大評価していたという自覚はあるね
いやもうはっきり言ってしまおう……この際だから……
「死月妖花」なんて全然大したゲームではない。
開発に3年半以上をかけ、立ち絵パターン800以上、イラストデータ数700以上(差分、アニメーションパーツ込)、BGM170曲以上
動画ファイル数80以上を誇り、BGMは多くのアレンジがされ、グラフィックがよく動くだけ。
プレイボリュームなんてアーカイブコンプまでやってもたったの100時間程度しかない。1週間も不眠不休なら、クリア出来てしまう。
多忙な4月に配信されたが、睡眠時間を削ってまでプレイしたので、上半期にギリギリ間に合ってしまった程度のボリュームしかない。
ダウンロードも近年のADVではありえないくらい高い数字で、高評価が知れ渡り最早隠れた名作ではなくなってしまった
ストーリーは怪人による殺人事件からフードファイト、バトル、ラブコメまでデパートの如くなんでも取り揃えており、LiveMakerの機能を極限まで引き出した多種多様な機能性で誰でも快適にプレイでき、大量にあるアーカイブを一目で管理できるインターフェースという、作り込まれただけの丁寧なシステム。
迷子になってもマウスホイールを回すだけで次のストーリーを探せるのは、ただ便利なだけだった。
ロード画面でそんなシステムのチュートリアルが表示されるのはおばあちゃんに席を譲る女子高生みたいな単なる親切心でしかないし、覚えたら非表示で高速化できる程度の情報。
LiveMakerの限界を突破したかのような機能のお陰で、プレイヤーはまるで本当にゲームの中にいるかのような疑似体験を味わえ、商業ゲームでもやらないような様々な演出がなされ、余りの手の込みようと拘りぶりに、作者がハゲてないか心配させられた。
案内人のミカは和んだり伏線を張るだけの雑談でプレイ時間を水増しするのに、結果としてミカのお陰で弾みをつけ、クリアまで導かれてしまった。
怖い能面なのにお茶目で可愛かったり抜けたところが愛らしかったり、ただ装束の下に隠しきれない巨乳と苦悩があるだけの、都合のいい存在。
ホラーゲームでありながら感情的に訴えかけてくる描写が多く、完結したと見せかけて次々に展開するストーリーは目まぐるしいだけ。続きが気になりすぎて、プレイヤーの睡眠や仕事を妨害する
登場する女の子たちも、ちょっと可愛い程度で結婚したいと思えたのは春花だけだった。
ぐう聖だが怒りっぽいなつみ、頭脳派だが激情屋の五島はとてもゲームキャラとは思えず、人間味に溢れている。
そしてヒロインでもあり、ある意味プレイヤーと表裏一体でもある春花がベストオブフリゲヒロインというだけ。
男性キャラも、命がけで家族を守ろうとする父親。
有能でイケメンなのにロリコンというだけで全て台無しだけど、最後は少女に愛され、エリートなのに出世コースを外れてでも本当の愛を見つけた世界一幸せなロリコンの刑事など、想像を絶する熱い男たちがいるだけ。
終盤はプレイヤーとキャラクターの体験や情報量が密接に絡み合い、かつてないエモーショナルなエンディングと、ゲーム体験につながる。
これを超えるフリゲやADVが出ないといっても、せいぜい20年〜30年の問題
レビュー感想を書いてから10カ月ほど経つのに、いまだに記事へのアクセスが絶えず、新作レビューページより伸びる日まである
そんなどこにでもある名作ADV
それが「死月妖花」
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笑っていただければ本望です。芸人として。
実は「死月妖花」のコラ画像や即オチ2コマ、ちょっとHな画像などを作っていたのですが、披露のタイミングを逸してしまいました。スクショの加工が、あまり望ましくないためです(私がたまにアップするしょーもないコラ画像は、スクショではなく、素材編集なのでOKなんです)。
何れどこかの画像掲示板などに、ひっそり投下するかもしれません。
「いかにも怪しい奴が登場する時の音楽」ともいうべき……
あ の 不 審 者 感 丸 出 し の B G M で す よ ね !