「ib」「ママにあいたい」のような雰囲気の微ホラーゲームだが、内容は全く違う
この短いマップの中に、
人生や愛への皮肉成分がふんだんに盛り込まれている
非常にダークな雰囲気だが、トゥルーエンドを見ると、何故だか「moon」のように、前向きな気持ちになれた。
人生、家族、いじめ、虐待、愛……そして、自己。
多くのテーマをダークかつ、シニカルに描写した一作だ。
注目したいのは最初のマップに登場する、来世占いの本。
ここに籠められた皮肉成分、私はかなり好みだ。
一気にこの世界観に好意を持ってしまった
やはりゲームは最序盤が重要だなと、改めて思った。
ゲーム内容とは別として驚きなのが、開発期間の短さだ。
この作画枚数や自作グラフィックスをあわせても、
たったの1週間とか、サバ読みを疑ってしまうレベルだ
作者はこれが処女作なのだろうか?
最近は一作目とはとても思えない良作を作る作者が増えたが、1週間というのは、中でも飛び抜けて早い。製作者ならまずそこに驚く筈だ
評価C+
65点
こういうゲームは「雰囲気」が大事なんですよ。「雰囲気」が好きなら、おすすめですねえ……
【フリーゲームレビューにまつわる小話】ゲーム関係のコンテストが、また俄かに盛り上がりを見せる時期ですねえ。
某コンテストでは、運営の評価基準が余りにも不透明である事が批判されていました。
それだけゲーム制作を本気でやってる作者が多いのです。
運営には真摯な対応と、実態の透明化を望みます。今回はすこしだけ、このブログの評価方式について語ります
このブログでは
高慢ちきにもランクと得点によりA、B、80、70……みたいに……
おっぱいのカップサイズみたいな(私はD、Fが好きです)採点方式を採用しています
アマチュア制作であるフリーゲームを採点批評すること自体がすこし奇妙に思われるかもしれませんが、それは出版業界も音楽業界も、どこも同じです
B 70点とかC 60点とか、どうやって算出してるの?
…と1度は疑問を持たれた方もいるかと思います
もしかして感覚なの?
……ですって?
(^ω^)
……
(;^ω^)
……?
(;^ω^)
違います
アァ?(´Д`)σ)Д`)ァゥァゥ仮にも人の作品を評価する以上、そんな適当な事は有りません
「狙いに来る」制作者がいるかもしれないので全て公開出来ませんが、これはレビュー改正後、
オリジナリティ、グラフィック、音楽、没頭度、快適度、ストーリー、好み……などの要素から緻密に評価用フォーマットを作成し、計算します(ストーリー性がないジャンルは、ストーリーは除外)
極めて細かく、グラフィックは「自作」「素材」に分け、更に「キャラ絵」「背景」などで分類し、より細かく審査します。
音楽も「作曲」「素材」に分け、自作なら音楽の質を、素材ならシーンごとの選択センスや、楽曲を上手く使えているかなどを見ています
私はよく「〜〜も自作されているし」と言及するのでお気づきでしょうが、どちらも、「自作」のほうが設定した点数が高いです。
たとえ拙くても、どの「素材」よりも「自作」を高くしています。やはり「自作ゲーム」なので、「自作」にこそ意義があるからです
各項目が平均より少し上になると、C 65点になります
だからC 65点は優良作品に近い評価なのですS、A、B、C、D……
それぞれこのくらいで該当します。(実際には細かい数字が入る)
お察しの通り、
C 60点が一番多いのは、この為です。
なので、余りにも実態と掛け離れた評価、スコアという事は、まあないとは自負しています
これまでレビューしたゲームで最高評価は「死月妖花」で、SS++ 200点というスーパーオーバーした評価をつけました。
S+ 100点の2倍という単純な話ではなく、かつてない美点に高得点をつけていき、採点した結果が丁度200点だったのです
「はぇ〜〜すごいゲームだったねえ……キーボードカタカタ……総評200点くらいかな……カタカタ……ターン!……うお!マジで200点じゃん!」とフィーリングと計算が200点で合致した事は、驚きでした
なのでもしかしたら、190点とか205点という、
高得点なのに微妙な空気になる点数になっていたかもしれません。(3月7日産まれだからこの子の名前は紗南、じゃあ3月6日ならSAMなのかよみたいな)
一番の評価点は、ゲーム……いや創作全般で一番大事な、
「オリジナリティ」意外に思われるかもしれませんが、あれほど力の入ったストーリー、演出、システム、スクリプト諸々より高評価で、……
「数万本は発売、配信されたゲームで、これは「死月妖花」だけなのでは……」という極めて高い1つの独創性が決め手で、各項目で一番高い評価でした。
次に高得点なのは、「夏ゆめ彼方」……
「ほろびのゆりかご」……
S+ 100点です。
「夏ゆめ彼方」は、初めて100点満点をつけました。
驚くべきことにこの2作……
減点0でした。「没頭度」「ストーリー」の2つに満点つけてます。
100点だから欠点が無いという意味ではありません。
世の中に完璧なものなどないので、あくまで
2時間ゲームの中で、微細な問題点はあれど、大きな欠点が露呈していない、という意味です
開始直後フリーズしたけどな次に「夜底奇劇」がS+ 90点です。
ストーリーが満点で、グラフィックもそれに次ぐ高得点でした。
でもべた褒めしてる割に、どうして満点じゃないの?
「語り継がれる名作になる」とまで言った語り口にしては、思ったよりは低い……という疑問(を持った人がいるかは知らないですが)に、そろそろ答えます
ズバリ!
プレイヤーに「プレイ時間損失」が発生し、
「快適度」のスコアが低いからです
m9っ`・ω・´)シャキーン
プレイ中のストレスがやや多かったのです。
面白くない、プレイ時間稼ぎと思われるおつかいイベントが多過ぎました
これはゲーム(特にRPG)で一番要らない「作業」で、フリゲにボリュームを求める層は余りいませんし、ましてやおつかいでの水増しは得策ではありません(ストーリーそのものが長編というのは、また別です)
ゲームプレイでいちばん辛いのって、「つぎに何をしたらいいのか分からない」っていうことなんですよね。そのあたりの丁寧さって大事ですよ。
「ここでこっちが正解だということを分からせないと不安が付きまとう。後ろ髪引かれながらずっと行くのは辛い。」これはかの堀井雄二の言葉ですが、まさにその通りです。
「ほしもの」はまさにそこが、
「辛い」のです。
更にはバグがとても多く、20個くらいありました。リセットし、やり直すことも多かった……
現在まで20数回のアップデートを行っており、今もなおデバッグ中です
よって、現在のバージョンをレビューしたら、採点は間違いなく上がります
+は特別な追加点としていますが、Sランクには全て+がついています。
これは設定している訳ではなく、そこまで優れたゲームならやはり特別な評価点があるもので、自然とそうなりました。
フリーゲームレビューでは、もう暫くS評価はつけていません。これもS評価が数年に1本レベルの名作と言う定義通りです
私が絶賛した「籠の街」「奈落の華」「ママにあいたい」などは、ふりーむでもやはり金賞でした。
これらはクリアした瞬間から、
「金獲ったな」という確信がありました。
…正直なところ別格でした
なので結局明かされなかった
「ふりーむの採点基準は、私と同じではないか?」と思ってたりします
ふりーむはコンテストを辞めましたが、
「第15回をやってたら、これが受賞作品やろなあ…」というゲームは、私だけの直感で分かった感じでいます