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2017年11月07日
有機肥料での液肥の作り方は?【家庭菜園】
市販されている有機肥料には液肥がありません。
しかし、液肥がないわけではありません。
液肥の入手方法と使い方をご紹介します。
腐汁
水10に油かす1から3くらいの割合で入れます。
この時、ペットボトルなどフタ付きのものを使うことが多いと思いますが、ガスが湧くので、容器が壊れないようにフタを外しておくことが大切です。
そして、とても強烈な悪臭が辺りに漂うまで放置します。
水は茶色く濁りますが、その水に油かすの主要成分であるチッソが溶けだし、即効性のあるチッソ液肥の完成です。
じょうろにちょっと入れて、植物にまいてあげると葉っぱや茎の成長が良くなります。
これは菊栽培などで使われる伝統的な液肥だそうですが、ハッキリ言うと、排泄物や腐敗臭に似ているような臭いです。
家の中にも置いておけないくらい臭うので、庭やベランダに置くことになります。
住宅が密集をしているような場所で作ると近所迷惑になる可能性があります。
生ごみ堆肥の副産物
キッチンに設置するコック付きバケツ型の生ごみ処理機の副産物として液が手に入るのですが、その液が肥料です。
俗に生ごみ液肥なんて言われます。
使い方は水と薄めてまくだけです。
生ゴミが原料なので、腐汁と違い、様々な栄養素が入っているのが特徴になります。
特に、有機肥料では入手し辛いアミノ酸が入っているのがいいですね。
液肥も腐るので、早く使いきってしまうか冷蔵庫で保存しましょう。
畑に設置するタイプの家庭用コンポストでは手に入れたり、キッチンに置くタイプの電気式の生ごみ処理機では手に入りません。
液肥は固形状の肥料よりも植物への吸収が早いので、即効性のある肥料が欲しいのなら生ごみ液肥を手に入れるのもいいと思います。
ただ、デメリットもあります。
・製品によってはフタをしても臭いが漏れる。
・容器に生ゴミの臭いがつく。
・発酵促進剤を購入しないといけない。
・生ごみによってはいれてはいけない。
・生ごみは穴を掘って埋めなきゃいけない。
・天然のものなので、腐るリスクがある。
臭いが気になるような方には向きません。
臭いが外に漏れない製品もありますが、力が弱い方は開け辛いとのこと。
他にも段ボールタイプのものもありますが、段ボールなので臭いや虫に悩まされることも少なくないようです。
まとめ
有機肥料における液肥は2種類あります。
・油かすのエキスを水に抽出した腐汁。
・生ごみ堆肥の副産物である液肥。
腐汁の主な成分はチッソで、葉っぱや茎を育てる助けをしてくれますが、本当にひどい悪臭をします。
止めはしませんが、これを作るくらいなら液肥を購入することをおすすめします。
生ごみ堆肥の副産物である液肥については栄養が豊富で、有機栽培では高価なアミノ酸肥料を入手出来るという大きなメリットがあります。
ただ、こちらも腐ったり、臭うというデメリットがある上、結構、面倒くさいので、液肥が欲しいという理由だけで生ごみ堆肥をするのはおススメしません。