四季ラビオリ

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少し前にきたみりゅうじさんの「新卒はツラいよ！」を読みました。
＊ ネタバレを含みます。


きたみさんが大学卒業後に勤めた会社で起きた様々な出来事を、マンガで面白おかしく書いています。
実際に同じような会社で働いたことのある人間にとっては、心に刻まれた爪痕が反応して笑えない部分も多々あると思いますが（笑



読んでいて特に勉強になったのは、大きなプロジェクトを外からきた人間と一緒にやる部分。
人数的にはまったく余裕がない状況でスタートしましたが、
外から来た人間は「通勤時間が惜しいので自宅で作業を進めたい」と提案してきたので、
相手を信じ、要望を受け入れて数日・・・・・・
確認してみると作業をまったく進めていないことが発覚。
定期的な報告や会議への参加も義務づけていたのに、それにも色々と言い訳をして会社に来ない。
ただでさえ仕事が押しているのに、そういったことの対応で更に四苦八苦するという悪循環になり・・・。
いい大人が嘘をついて逃げるということする部分に恐怖を感じました。



だってお金をもらって働いているわけです。
遊びではなく仕事です。
約束したことを守らなければいけないのは、子供でも知っていますが、
このズルイ人間は、仕事であっても約束をやぶるわけです。
普通であれば考えられないことですよね。



それで、きたみさんも本書の中で、
『常識は人の数ほどあるという常識』
ということを述べています。
それを読んで、自分もやはりこれが真実なのだろうなと思いました。



結局、約束を平気でやぶれる人間というのは、その人間の中で許される理由を作っているからなのでしょう。
「俺にはこういう理由があるから、約束を守らなくてもいい」
この考えを持ち出して理由を作り、自分の中で正当化させるわけです。
悪い意味で自己正当化能力がとても高い。
だから約束を守らなくても心が痛まないし、反省もしない。
この手の人間と一緒に仕事をするとなったら、約束ではなく契約を結んで、守らなかった場合はペナルティーがあるよと脅すぐらいしないと効果は見込めません。



でも、こうやって契約などと言いだすと、また色々と面倒なこともあるわけで・・・。
基本的には口約束であっても、約束したなら守るのが人として正しい道だと思います。
と、このように信じて口約束で済ませると、相手がクソだった場合は、また被害を受けるわけですが（笑



自分は生きていく上での自己正当化能力は高い人間だと思っています。
悪い意味で・・・。
だからこそ、この「新卒はツラいよ！」を読んで、やはり人に迷惑をかけるほど自己正当化能力を使ってはいけないのだと反省しました。
自分は楽かも知れないけど、周りのまともな人間が死ぬような思いをすることを考えると、任された仕事、約束したことは守らなければいけないなと。



ただ、やはり様々な人間がいます。
『常識は人の数だけあるという常識』ということも頭の片隅に入れていくことも必要です。
そういう考えをもっていれば、クソな相手に会った時も、すぐにとるべき対応を取れるでしょうから。



この「新卒はツラいよ！」
今回、自分が取り上げた部分以外にも、勉強になる箇所がたくさんあります。
春の季節、新入社員の方は是非読んで、今後のことを考えてみるのもオススメです。
読むと間違いなく心の棚が増えて、会社勤めのいざというときに役立ちます。
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