昼休みを終え、自分の机に向かう恭亮。
トロ6の抽選券は財布の中で眠っている。
抽選日は明後日の水曜日。すぐだ!
毎週二度も抽選日があるトロ6。
他の宝くじに比べて、沢山待つ必要もない。
ただし、その分妄想出来る期間も少ない。
宝くじの醍醐味は妄想だと信じて止まない恭亮。
仕事を終え、自宅に戻るまでの間、ずっと夢ある妄想が続いていた。
「ふぅ。」
恭亮の自宅は8階建てマンションの401号室だ。
もうこの家に住んで丸十年になる。
メインルームの広さは身長185cmで体格の良い恭亮にとって、窮屈な6畳だ。
トイレとバスルームは別になっていて、その間のスペースは2畳位。 そこにキッチンもある。
恭亮は大好きなカップラーメンにお湯を入れて、財布からトロ6の抽選券を取り出した。
自分で選んだ6つの数字、、、。
コレを信じて水曜日になるのを待つだけ、、、。
お風呂から出た恭亮は若ハゲの気になる個所に最近使用している育毛剤を塗った。
前彼女と別れて以来、若ハゲは進行を続け、額の広さは指4本の広さより大分広い。
おまけにM字部分も相当ヤバイ! 正にやばいよやばいよ〜!、、、である。
育毛剤は気持ち良い、、、。 だがあまり期待は出来ない。
今まで何十種類以上の育毛剤を試してきたが、一度も効果を感じられた事がない。
育毛剤の種類は星の数ほどあるが、恭亮に合う育毛剤に出会う事が出来れば、
恭亮の髪は復活する事が可能なのだろうか、、、。
いや、疑問を持っちゃいけない! 自分に合う育毛剤に出会えば、髪は復活するのだ!
恭亮は育毛剤のスーッとする成分を生え際に感じながら、
トロ6の1等が当たった時の使い道を妄想しているうちに眠ってしまうのであった。 →第五話に続く。
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