恭亮は買い物を終え、ワンルームマンションの一室へと帰って来た。
靴を脱ぐと革のバッグから三和堂のこしあん二袋を取り出し、小さな食品棚にバサッと放った。
(さてと、、、。
何もする事ないし、昼寝でもすっかな。)
恭亮は沢山寝ないとダメな人種だ。
毎日8時間から9時間は寝ないと気が済まない様で、
平日は必ず夜中の12時前に寝る事にしている。
恭亮はゆっくりと、このマンションに引っ越してきてからずっと使い続け、
かなりガタが来ている簡易折りたたみ式ベッドに横たわった。
「そうだっ!」
恭亮はさっき見た宝くじ売り場の光景を咄嗟に思い出し、
パソコンの電源を入れた。 そう、トロ6について調べる為である。
検索内容は、、、そのものずばり、【トロ6】
検索結果の一番最初のページに、亮恭の欲しかった内容のページはなかったが、
[他のキーワード]という一覧に【トロ6確率】というリンクが貼ってあったので、
そこをクリックしてみた。
するとどうだろう。 恭亮の知りたかった情報がすぐに見つかった。
全く便利な世の中である。
恭亮の知りたかった情報、それはトロ6の当選確率だ。
理数系の亮恭は何でも確立で考える癖がある。
この世の中、確立を制した者が勝つんだ。。。
トロ6の1等当せん確率は末表示四捨五入すると約600万分の1。
約100万円の当せん確率は約56.000分の1。
約1万円の当せん確率は約610分の1 。
(なるほど、そうか。
じゃあ例の2等当選者は約56.000分の1の壁を遥かに超えていったつわものだったんだな。)
知りたい情報を得た恭亮はすぐにパソコンの電源を落とし、再びベッドに戻った。
そして布団にうずくまる。
布団の端を鼻の下にまでもってこないと落ち着かない恭亮の変な癖。 どうしてなんだろう?
お気に入りの位置まで布団の端を持って来ると、恭亮は決心したのだった。
(明日、トロ6買ってみよう。) →第三話に続く。
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