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2023年04月15日
首相って男性でもなれるの? 〜バイアスの与える負の影響〜
こんにちは。
Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。
今回は、2023年2月28日の投稿を掲載しますので、
興味のある方はリンクをクリックして、各サイトをご覧ください。
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こんにちは。1月に更新しそびれてしまったので、2月は更新!(ギリギリすぎ)
今回はアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)についてです。
私の投稿にしてはかなりキャッチーなタイトルになりました。
と言うのも、知ってる方もいるかと思いますが、
こちらは宝島社が22/1月に、朝日新聞朝刊と日刊ゲンダイに掲載した広告のタイトルを
お借りしたものだからです。
メルケル首相が16年首相を務めたドイツでは、小学生が「首相って男性でもなれるの?」と聞くそうです。
女性の首相の誕生したことのない日本では考えられない質問で、
無意識のうちに形成されるバイアスは、
世界中の人類で共通なのではなく、身を置いている環境により異なること、
また同時に、きっかけがあれば180度変えられるものだということを実感します。
メルケル首相と言えば、政治家では珍しい物理学者であることを知っている方も多いかと思いますが、
女性と理系科目の関係という面では、ジェンダーバイアスの与える負の影響についてのとある実験も
有名です。
数学のテストを用意し、「このテストは男女で出来に差がある」という説明を冒頭にすると、
女性の成績は男性よりもかなり悪くなりますが、「男女差はない」という説明をすると、
男女間で成績の差はほぼないという実験。
Google人事部のBrian Welleによれば、
これはスタンフォード大学のClaude Steeleという研究者が行った実験で、
固定概念で自分を判断されることに対する不安により、テストなどの評価が落ちてしまうそうです。
「女性には〜は無理だ」とか「女性は〜に弱い」といった言葉を聞いたり、
自ら言ってしまったことはありませんか?そういったことがまるで言霊のように、
女性たちに負の影響を与えているかもしれません。
「女性だって何だってできる!」と言うことは、場面によっては無責任な場合もありますが、
パフォーマンスを最大化するためには大切な心持ちだと思います。
そして、こちらは知らなかったのですが、Claude Steeleは、別の実験もやっています。
身体測定としてゴルフをさせると、有利というバイアスのあるアフリカ系アメリカ人の方が
白人よりスコアが良くなる一方、戦略測定としてゴルフをすると、
今度は白人の方がスコアが良くなったのだそうです。
バイアスのプレッシャーによって結果が逆転さえもしてしまうのは、非常に恐ろしくもありますね。
今回は女性に特化しましたが、性別や年齢、人種、その他何らかのカテゴリーに対するバイアスで、
自分や周囲の可能性を狭めることない社会であってほしいと思います。
PR TIMES、【宝島社企業広告】「男でも、首相になれるの?」1/6(木)掲載 〜企業として、
いま、社会に伝えたいメッセージ〜、https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001354.000005069.html、
2022年1月6日公開。
ログミーbiz、「女性は数学が苦手」という固定観念がテストの点数を下げる!? 思い込みが
パフォーマンスに与える影響、https://logmi.jp/business/articles/46304。
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2023年04月09日
女性が改姓するときの理由
こんにちは。
Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。
今回は、2022年12月31日の投稿を掲載しますので、
興味のある方はリンクをクリックして、各サイトをご覧ください。
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お久しぶりです。2022年の投稿は1月以来、
そして今日は12/31というギリギリの滑り込みになってしまいました…すみません…
今回は、結婚ラッシュの中で私が考えた、女性が改姓するときの「理由」についての投稿です。
(投稿テーマの投票へのご協力ありがとうございました!)
内閣府 男女共同参画局によれば、結婚して姓を変える人は女性が圧倒的に多く、
令和2年時点で婚姻届を出した夫婦の約95%で、女性が改姓をしています。
実際に私がこれまで見てきた周囲での結婚も、男性が改姓したのが1組、
国際結婚で夫婦別姓を選択したのが1組、その他は女性が改姓、と明らかな偏りしか感じません。
結婚ラッシュが起きているとは言っても、直接報告を受けるくらい身近な人はおらず、
LINEなどの名前で苗字が変わったり変わらなかったりするのを見て、
男女のどちら側が改姓したのかを察したり、インスタの投稿で知ったりしていたのですが、
先日初めて友人の一人から結婚することになったという話を聞きました。
私たちは女子校出身なこともあって、普段の飲み会で選択的夫婦別姓について話すこともあったので、
「名字はどちらが変えるの?」と気軽に聞くと、その子(女)だと答えた上で、
「私は自分の苗字にこだわりがないから」と「理由」を付け加えてくれました。
そのときの私は、確かに私やその他の何人かは、
自分の苗字にアイデンティティがあったり、研究成果が改姓によってリセットされることが嫌だったり、
大半の夫婦で女性が改姓することに疑問があったりと、何かしらの「こだわり」があるけれど、
それがないのなら改姓するのかなあ、くらいに、若干のモヤモヤを抱えながら受け止めたと思います。
今もその子が改姓すること自体には、当人間の自由でもありますし、ネガティヴなイメージもありません。
ただ、このエピソードについての投稿をしたいと思ったのは、苗字に「こだわり」がないことは
改姓をする動機にはならないのではないかと、ふとモヤモヤの正体に気づいたタイミングがあったからです。
女性側が改姓に抵抗がなかったとしても、
男性側も同じく抵抗がなければ、男性が改姓する選択肢もあるでしょう。
はたまた、男性側が女性側の姓に変えたいという願望を持っていたならば、
改姓するのは男性側になるはずです。
つまり、法律婚の為に苦渋の決断で姓を譲ったのではないにしても、
「女性が改姓するのが当然だと思っていたから」とか「社会の風潮に押されて」とか
「男性側に改姓してほしいと言われたから」とか、改姓することにした、もっと決定的な理由が
本当は存在しており、そちらこそが肝心なのではないでしょうか。
私は選択的夫婦別姓制度の導入を望む立場ではありますが、
そもそも男女のどちらがしても良いはずの改姓を、95%の夫婦で女性がしているという偏りが
現在進行形でも進んでいるのを日々実感する中で、その要因について、個人的にとても気になるところです。
〈男性側の改姓なんて考えもしなかった〉という人を減らすだけでも、社会は少しずつ変わると思います。
皆さんも、「改姓はどちらがするの?」という質問、親しくない人や目上な人等の誰に対しても
比較的聞きやすいので、是非使ってみてください。
そして来年はもう少し投稿しますので、引き続き宜しくお願いします!良いお年を︎
内閣府 男女共同参画局HP、夫婦の姓(名字・氏)に関するデータ、https://www.gender.go.jp/research/fufusei/index.html。
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