2021年09月22日
「デートは男性が支払うべき」と思っている人へ
こんにちは。
Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。
今回は、2021年7月4日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
各サイトをご覧ください。
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今回はデートのお会計問題についてです。
「男性が奢るべき」という価値観の人は、今は少なく、一昔前の話というイメージが個人的にはあった
のですが、状況はちょっと違うのかもしれないと思う調査結果を見つけたので紹介します。
博報堂生活総合研究所「生活定点」調査によると、2020年、「デートの時の勘定は男が払うべきだと思う」
と答えた人の割合は24.0%でした。4人に1人未満と考えると、やはり少数派ですね。
ところが、折れ線グラフで推移を見てみると、初回調査の1994年時点で27.8%。
多少減少傾向とはいえ、時代とともに減ってきたというよりもほぼ横ばいと言えると思います。
総合すると、少なくとも30年近く前には「男性が奢るべき」と考える人は既に少数派だったのです。
にもかかわらず、デートのお会計問題は未だにしばしば議論の対象になっていて、
このメジャーでない価値観に悩まされていると思うと、少数派の意見を簡単に軽視しがちな日本で
興味深い現象だと思いました。
1994〜2020年まで、回答者全体で20〜30%という割合ですが、性別で見ると男女差が顕著にありました。
「デートの時の勘定は男が払うべきだと思う」という女性は10〜20%で推移しているのに対し、
男性は30〜40%と、男性の方が多くなっています。
また、女性は年代別のバラつきが比較的小さいですが、男性は比較的大きくなっていました。
このことから、「男性が奢るべき」という価値観が根強く残っているのは、男性(特に30〜60代)と
読み取れます。
男性に負担のかかる「奢り文化」を男性の方が重要視しているというのは、私にとっては意外な結果でした。
「男性が奢るべき」と思う男性がどのような理由でどの程度そう思っているのかは分かりませんが、
個々人が進んで快く奢っている分には全く問題ないと思います。
ただ、「男だから」という性別を理由に、デート代を支払う「べき」という半ば義務を課すような考え方は、
自分や周りに生きづらさを与えてしまっているかもしれません。
この調査結果を見て、1994年からずっと、6人中5人の女性は「男性が奢るべき」とは思っていなかったと
気づくことで、「男らしさ」から一部解放されるきっかけになればいいなと思いました。
博報堂生活総合研究所「生活定点」調査、「11. 恋愛・結婚 デートの時の勘定は男が払うべきだと思う」、https://seikatsusoken.jp/teiten/answer/772.html。
余談ですが、博報堂生活総研の「生活定点」調査は、約1,400項目にも渡り、
データや情報を表示/複製/掲載/印刷など自由に利用することができるので、とても良いと思いました。
他のトピックも少しずつ見て、取り上げられるものがあれば紹介していこうと思います!
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