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2021年08月17日
ご主人/奥様に代わる配偶者の呼び方A
こんにちは。
Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。
今回は、2021年5月23日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
各サイトをご覧ください。
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前回は、夫の呼称に関するアンケート調査の中で、
実際に使っている呼称、未婚の人が仮に配偶者がいた場合に使いたい呼称、「理想の表現」と考える呼称の
回答結果を紹介しました。
今回は、理想と現実のギャップから来る違和感や困り事について取り上げます。
まず、アンケート調査では、「他者の夫について言及する際、表現に困った経験」の自由記述欄に
966の回答が寄せられたと言い、記事では、以下の3種類が抜粋されて紹介されています。
❶ 消去法で「旦那」などを使っている
・丁寧さがありつつ自然な表現が見当たらず、消去法的に「旦那さん」と呼んでいる。
自分が使われたくない言葉を、人に対して使うのは申し訳なさもある。
・お名前を知らない場合になんと呼べばいいか分からず、「旦那さん」と呼んでしまうが、違和感がある。
・本当は「お連れ合い」などを使いたいが、あまり一般的でないため、「ご主人」を不本意ながら使っている。
❷ 「ご主人」、「旦那さん」の使用を避けたいという考えから工夫しているものの、
コミュニケーションコストや不自然さが否めない
・「夫さん」を使うと、9割方、聞き返される印象。「弟」と間違えられることもある。
・「パートナーの方」と言ったら、「違う。結婚している。」と返されたことがあった。
・名前が分からない時は、主語をなくした文章にする。なんとなく通じるが、不自然。
❸初対面の相手の一緒にいる人や家族に言及する仕事上の場面での困り事がある
・主人や旦那といった表現は避けたいが、ビジネスの場で丁寧な表現をしようとすると、
「ご主人」、「奥様」とつい口に出てしまう。
・医師という職業柄、患者さんの家族関係を詳細に把握する必要のある場面が多く、
同性カップルの方や事実婚の方に配慮した表現はないものかと頭を悩ませている。
又、「『主人』に替わる、男性配偶者を表現する言葉の提案」の自由記述には1324の回答があったそうです。
❶「夫」、「パートナー」、「連れ合い」など、今ある言葉を定着させる案
この代替案については、以前私がプライベートのTwitterアカウントで、
上司の配偶者に対する適当な呼称がないことを呟いた際にも、友人から提案があったものです。
(実際に、「夫/妻さん」を使っている人を身近に知っているという友人もいました。)
但し、「夫/妻さん」がもっと浸透すればいいと言う人たちがいた一方で、
会話相手やその配偶者の性別を固定することになると感じている人もいたそうで、
その点は私自身、当時、意識が足りなかったなと思いました。
❷その他の提案
「相方」、「相棒」、「彼/彼氏/カレ」、「連れ/ツレ」、「同居人」、「ご家族」、「伴侶/御伴侶さん」、「結婚相手」、
「配偶者/配偶者さま/配偶者の方」、「ご夫君(ふくん)」、「つま」(夫も妻も)、「ダーリン/ハズバンド/hubby」、
名字で呼ぶ、新しい言葉が欲しい
アンケートの回答者に偏りはあるかと思いますが、
ご主人/奥様という配偶者の呼び方に違和感を持っている人、代替表現がないという困り事を抱えている人、
性別を固定しない新しい呼称を求めている人が多くいたことに、良い意味で驚きました。
そして、ハフポスト記事の筆者も含め、使い始めは言い慣れなかった言葉も、言っているうちに慣れ、
自分の中でしっくりくると主張する人たちに勇気をもらいました。
皆さんは、他者の配偶者/パートナーをどのように呼んでいますか。
私たちの作っていく新時代の呼称としてどれが気に入りましたか。
連帯して別の呼称を使っていくことで、主人/旦那/奥さん/嫁などの呼称を聞く機会が無くなっていくと
良いなと思います。
ハフポスト日本版、
「『主人』『旦那さん』に替わる言葉は必要?配偶者の呼称、みなさんはどうしていますか
【2000人アンケート】」、
https://m.huffingtonpost.jp/amp/entry/story_jp_6037932cc5b67259f8940da5/、2021年3月5日公開。
︎夫婦間の合意のもと、自身の配偶者に対し、個人の趣向で「主人」「家内」等の上下関係の感じられる呼称を使用することについては自由ですので、反対していません。
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タグ:配偶者の呼称
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2021年08月13日
ご主人/奥様に代わる配偶者の呼び方@
こんにちは。
Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。
今回は、2021年5月16日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
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今回は配偶者の呼称についてです。
ジェンダー平等に気を遣う人であれば、自身の配偶者を夫/妻(またはパートナー等)と呼ぶことは
今や当たり前になっているのではないかと思います。
しかし、会話相手などの他者の配偶者の呼び方については、時代に合った呼称が浸透していないのが
実態です。
困っている人はいないのだろうかと考えていたところ、ハフポスト日本版にて、
夫の呼称に関するアンケート調査を見つけたので、紹介します。
※1 実施時期: 2020年6月23日〜7月27日
※2 アンケートはTwitterなどを通じてインターネット上で回答を募ったものであり、
正式な統計調査ではありません。
※3 回答数2271(女性1868、男性340、その他・答えたくない63)
❶男性のパートナーがいる女性に伺います。夫について家族以外の第三者に伝える際、
どの言葉を使っていますか。
1位 夫(1062)、
2位 名前(夫の下の名前や、名字など)(598)、
3位 旦那(412)…
❷現在結婚していないと回答された女性に伺います。仮にあなたに男性の配偶者がいた場合、
夫について家族以外の第三者に伝える際、どの言葉を使いたいですか。
1位 夫(304)、
2位 名前(夫の下の名前や、名字など)(235)、
3位 パートナー(190)…
❸女性のパートナーがいる男性に伺います。あなたの妻は、あなたについて
家族以外の第三者に伝える際、どの言葉を使っていますか。
1位 夫(115)、
2位 名前(夫の下の名前や、名字など)(83)、
3位 主人(66)…
❹現在結婚していないと回答された男性に伺います。仮にあなたに女性の配偶者がいた場合、
妻があなたについて家族以外の第三者に伝える際、どの言葉を使って欲しいですか。
1位 夫(71)、
2位 名前(夫の下の名前や、名字など)(57)、
3位 旦那さん(45)、パートナー(45)…
❺全ての方に伺います。一般的に、妻が夫について言及する際、あなたが「理想の表現」だと
考えるのはどれですか。
1位 夫(1556)、
2位 名前(夫の下の名前や、名字など)(968)、
3位 パートナー(792)…
❻全ての方に伺います。あなたは、他者の夫について言及する際、どの表現を使っていますか。
1位 旦那さん・旦那さま(1441)、
2位 名前(下の名前や、名字など)(844)、
3位 ご主人(684)、
4位 パートナーさん(329)、
5位 夫さん(304)…
一部抜粋ですが、このアンケート結果を見ても、自身の夫の呼称には
「夫」が定着していることが分かります。
更に、「パートナー」のようなあらゆるジェンダーに配慮した呼称が
希望や理想の上位に入りつつあるものの、実際にはまだ浸透していない(使用できていない)ようです。
一方、そのような現状の中でも、他者の夫に対しては、「旦那さん・旦那さま」、「ご主人」が
上位に君臨しています。
アンケートは夫の呼称にフォーカスしたものですが、妻の呼称についても同様に、
自身の妻の呼称には「妻」が定着しており、他者の妻に対しては、「奥さん・奥さま」などが
使われ続けていると想像できるのではないでしょうか。
この理想と現実のギャップから来る違和感や困り事について、次回の投稿で紹介、考えていきます。
ハフポスト日本版、
「『主人』『旦那さん』に替わる言葉は必要?配偶者の呼称、みなさんはどうしていますか
【2000人アンケート】」、
https://m.huffingtonpost.jp/amp/entry/story_jp_6037932cc5b67259f8940da5/、2021年3月5日公開。
︎夫婦間の合意のもと、自身の配偶者に対し、個人の趣向で「主人」「家内」等の
上下関係の感じられる呼称を使用することについては自由ですので、反対していません。
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タグ:配偶者の呼称
2021年08月10日
婚約指輪 〜女性のみ?〜
こんにちは。
Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。
今回は、2021年5月9日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
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今回は婚約指輪についてです。
先日ティファニー(Tiffany & Co.)が、初の男性用エンゲージメントリングを発表した
ニュースを見ました。
それまでは婚姻届に指輪が3つ並んでいる写真を見て、絵面が良くていいなと思う程度でしたが、
その発表を見て、ふと何故婚約指輪は女性だけがつけるものなのだろうと思いました。
まず、ゼクシィやI-PRIMOによると、婚約指輪は、
プロポーズの際にサプライズで用意することも多く、結婚の約束を交わした記念・証として、
男性から女性に贈るものだそうです。一方の結婚指輪は、結婚の印に男性も女性も身につけるもの。
これは、世間一般の共通認識と等しいと思います。
ティファニーの今回の発表に関する報道に戻ると、
「性の多様性の尊重や同性結婚の増加などの新しい時代の愛を体現」する為、
男性用の婚約指輪を5月中に旗艦店やオンラインストアにて発売予定とのこと。
女性用エンゲージメントリング「ティファニーⓇ セッティング」の姉妹品として展開し、
伝統的な男性用婚約指輪のバンドリングとは一線を画すデザインとなっていると報道されていました。
・・・
つまり、従来から男性用の婚約指輪も存在する…?
そこで「男性用エンゲージメントリング 」で検索すると、BAUNATやVENUS TEARSのサイトでは
下記(原文まま)のように書かれ、男性用の婚約指輪が取り扱われていました。
「以前は、女性と男性の両方が結婚式に向けてリングを着用するのが非常に一般的でした。
そして、男性の婚約指輪がしばらく廃れていたように見えても、いま、確実にカムバックしています。」
(BAUNAT)
「最近では、男性専用の婚約指輪が販売されているショップも多くなってきています。
実際メンズエンゲージユーザーも増えてきています。」
(VENUS TEARS)
「男性が婚約指輪を身につけることで、婚約していることのアピールにもつながります。
また、婚約指輪でなくペアリングをプレゼントするというのも一つの方法です。
婚約指輪は男性から贈られるものという固定概念に捕らわれて、絶対に女性から男性に贈ってはいけない
ということはありません。二人にとって納得のいく婚約指輪や、婚約の記念となる品を選ぶことが
大切です。」
(VENUS TEARS)
このように、男性用婚約指輪自体は存在していたようですが、
世界5大ジュエラーの一つであるティファニーの本発表は、“婚約指輪は女性のみが身につける“という、
ある意味ジェンダー不平等な固定観念/慣習に多くの人が疑問を持つきっかけになると良いなと思います。
人によっては「プロポーズは男性から」というジェンダーステレオタイプに縛られ、
苦しんでいるかもしれません。
個人が「彼氏からプロポーズしてほしい」と思うことや「彼女に婚約指輪をプレゼントしたい」と思うことは
自由ですが、ジェンダー平等の考え方が少しずつ広まっていく中で、相手すら自分の考え方に違和感を
持つ可能性もあり、二人にとって適切な“新しい“形を探っていく時代になるのだろうと感じました。
そのような時代に即した試みに積極的な企業を応援していきたいですね。
FASHION PRESS、
「ティファニー初のメンズ エンゲージメントリング『チャールズ ティファニー セッティング』」、
https://www.fashion-press.net/news/72680、2021年5月6日公開。
FASHIONSNAP.COM、
「ティファニーから初の男性用エンゲージメントリング登場、多様性の尊重や同性婚の増加をうけて」、
https://www.fashionsnap.com/article/2021-05-01/tiffany-mens-engagement/、2021年5月1日公開。
ゼクシィ、「Wedding Manual:婚約指輪と結婚指輪って何が違うの?意味は?価格は?徹底比較で解説!」、
https://zexy.net/s/mar/manual/ring_info/kiso_chigai_article2.html。
I-PRIMO、婚約指輪FAQ、https://www.iprimo.jp/smt/engagement/rings/。
BAUNAT、男性向け婚約指輪、https://www.baunat.com/jp/dansei-no-konyaku-yubiwa。
VENUS TEARS、「男性でも婚約指輪をつける時代へ│メンズエンゲージユーザー増加中」、
https://www.venus-tears.jp/columns/200901-2、2020年9月2日公開。
ティファニー(Tiffany & Co.)、https://www.tiffany.co.jp。
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2021年08月07日
働く女性と生理
こんにちは。
Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。
今回は、2021年5月3日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
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私は学生時代など、かつては生理痛の軽い方で、今でも時たま酷いときが年に1、2回ある程度です。
そのような中で、先週久々に酷い頭腹痛に呻きながら仕事をし、考えたことをシェアします。
同じ生理前/生理中の女性でも、
頭腹痛が酷い人、尋常じゃない眠気に襲われる人、イライラする人、気分の落ち込む人、
これらが複合的な人もいれば、特に苦労のない人等、人によって程度も症状も様々だと思います。
一方、PRESIDENT WOMAN、東洋経済オンラインによると、女性ホルモンの波による
PMS(月経前症候群)や更年期障害の仕事への支障を自覚している人は多く、
昇進・退職等のキャリア形成にまで大きな影響を及ぼしています。
法律上、生理日の就業が“著しく困難“な女性は生理休暇を取得できます。
ところが、ハフポストによると、この生理休暇の取得割合は年々低下傾向にあり、
ピーク時の1965年度には26.2%と女性の4人に1人が生理休暇を取っていたものの、
2014年度の調査ではその割合が0.9%にまで激減しています。
減少要因として、生理用品の改良や薬(低容量ピル含む)の普及もあるでしょう。
しかし、全労連の調査で、最も多かった理由の回答は
「人員の不足や仕事の多忙で職場の雰囲気としてとりにくい」でした。
又、生理休暇には、男性側が“女性優遇“と快く思わなかったり、
当事者側がそのような見方を気にしたりする心理的ハードルが想像でき、
産休や育休よりも格段に取りにくい現状があると言えます。
PMSや生理痛等を緩和する為に漢方/低容量ピルという選択が女性側に広まりつつあり、
仕事をする上で女性自らが自分の生理と上手く付き合っていく工夫が大切なことは理解しています。
その一方で、社会として、“女性の社会進出“や“女性活躍“を推進しているにもかかわらず、
生理という健康な女性であれば基本的に毎月やってくる現象への合理的配慮が不足しているように
思えてなりません。
就業が“著しく困難“という表現もどの程度から適用されるのか曖昧で
私自身生理休暇を活用したことがありませんし、その他の要因も相まって、
全体の取得率は前述したように1%未満です。
そもそも、軽度であっても不調を抱えながら勤務することは生産性が良いとは考えにくいです。
それでも、昨今、日本では〇〇における女性の割合を増やすという話ばかりで、
追加の制度を整える話は聞かず、既存制度の中で男性に同化して働くことが求められているように
感じられます。
女性だからというだけで責任のある仕事のチャンスが減ったり
重要な会議の“オブザーバー“に留められたり…
不平等な扱いは早急に改められるべきですが、一方で、合理的に配慮が必要な、
生物学的な性差が存在するのも事実です。
(ニュージーランドではアーダーン首相が産休を取得し、多くの女性に希望を与えました。)
その上で、女性に限定した制度だけではなく、働いている人誰もが、
心身の不調で休みたい/休んだ方が良いときには休めるように、
我慢や無理の上に成り立つ日本企業・社会の体質を根本から変えていくことも
求められていると思います。
PRESIDENT WOMAN、「女性の5割はホルモンのせいで昇進を断る」、
https://president.jp/articles/-/27237、2019年3月3日公開。
東洋経済オンライン、「『女性ホルモン』の知識は、男性にも不可欠だ」、
https://toyokeizai.net/articles/amp/122683?display=b&_event=read-body、2016年6月21日公開。
ハフポスト、「生理休暇の取得1%割れ その理由は? 『体調不良なら休暇を自由に取れる環境を』の声も」、
https://m.huffingtonpost.jp/2017/05/25/seiri-_n_16811720.html、2017年5月26日公開。
ハフポスト、「『生理がつらいのに働くのは非効率』 Pairsを作った女性が生理休暇をすすめる理由」、
https://www.huffingtonpost.jp/2017/04/14/period-policy-and-working-style_n_16004390.html、
2017年4月14日公開。
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2021年07月23日
大学の入学式と就活は黒スーツ?
こんにちは。
Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。
今回は、2021年4月26日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
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今回はフォロワーさんから共有いただいた違和感についてです。
大学の入学式の際、何故皆んな、まるでお葬式かのように黒のスーツを着ているのだろうと
疑問に思った「カラスの群れにはなりたくない!」さん。
高校の卒業研究としてリクルートスーツの多様化を取り上げ、その経過報告をInstagramで
発信されている他、ご自身の入学式には可愛らしいピンクのスーツで出席されました。
入学式の黒スーツに疑問を抱いたきっかけは、朝日新聞の「私の視点」という企画で、
国際基督教大学学生部長の加藤恵津子さんの寄稿を読んだことだそうです。
その寄稿は、「(新入生に向けて)あなたには黒を着る権利も、着ない権利もあります」という
メッセージで締めくくられています。
又、入学の約2年後に始まる就職活動を見据え、リクルートスーツとして使えるように
黒いスーツを買う人が多いのではないかという分析のされている別の記事を紹介する中で、
仕事探しのために“黒い群れ“となることを当然と考えることにも疑問を投げかけています。
「就活は黒のリクルートスーツ」という慣習が変化していかないと、スーツを1着しか買えない
/買わない人は黒色を選ぶしかないのかもしれません。
一方で、他人から評価される中どうしても弱い立場となる就活時はさておき、自らが主役で
めでたい行事である入学式くらいは、自分の好きな服装をしてほしいという気持ちもあります。
複数の要因が双方向に絡む問題は解決の糸口を見つけることが難しいですが、この問題に限らず、
まずは、より多くの人がおかしな“常識“に疑問を抱けるように、気づいた人から自分の違和感を発信し、
共感の輪を広げていくことが大切だと思います。
このアカウントを開設して3ヶ月が経とうとしていますが、私はこれからも日々の違和感を投稿し
続けていきますし、投稿してほしい違和感があれば、コメントやDMをお願いします︎
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2021年07月18日
敬称 「殿」
こんにちは。
Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。
今回は、2021年4月11日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
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ビジネスで一般的な敬称として、「様」「御中」「さん」等があると思います。
その中で、弊社ではメールの宛名の敬称として「殿」が日常的に使われています。
入社時に教育される訳でも社内フォーマットの訳でもないので、「様」を使う人もいますし、
部署内などの近い人には「さん」を使う人もいますが、それでも何となくそのような社内の
雰囲気に染まっていってしまうのか、中堅社員以上の大半が「殿」を使っている体感があるのです。
「ビジネス 敬称 殿」で検索してみると、省庁が発行する公用文では「殿」が使われるのが一般的で、
ビジネスなどその他においても使われていることがあるそうです。
1952年に国語審議会が『これからの敬語』の中で「公用文の『殿』も『様』に統一されることが
望ましい」としたため、一部の地方自治体等では「様」への切り替えが始まり、「様」に統一する傾向は
進行中と言います。
また、本来は目上から目下の者への軽い敬称として使われるものだそうです。
目下の者であれば相手の性別を問わず使うことができるようですが、個人的には、国会にて
議員が「君」と男女問わず呼ばれるのと同じような時代錯誤な感覚を受け、好きになれません。
また、弊社で「殿」をメールの宛名の敬称として使用している人たちは、目上の人に対しても区別
することなく使っていて、尚更、古臭い慣習を思考停止で踏襲しているような印象があります。
2018年の朝日新聞デジタルの記事で、当時、衆院予算委員会初の女性委員長となった
野田聖子さんが、発言者を「さん」付けで指名したと取り上げられています。
衆/参議院の規則には「互いを敬称で呼ぶ」とあるだけなのに発言者を「君」付けで呼ぶ慣例に、
一石を投じたものでした。
私自身、近年は国会中継を見ることが殆どないので、国会の現状がどうなっているか把握して
いないのですが、公的機関・株式会社にかかわらず、相手に敬意を表すはずの場面で、ある意味
女性蔑視的な敬称がいつまでも使われているのはおかしいと思います。
「様」や「さん」で統一するというごく簡単なところから、ジェンダー平等な社会にしていきたい
ですね。
朝日新聞デジタル、「国会の『君』付け、ルーツは松陰? 野田聖子氏が一石」、
https://www.asahi.com/amp/articles/ASLC84DV9LC8UTIL01S.html、2018年11月8日公開。
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2021年07月11日
ジェンダーギャップ指数 2021
こんにちは。
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今回は、2021年4月4日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
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「森元首相の発言から感じたことB」で触れた、世界経済フォーラム(World Economic Forum)が
毎年公表する「Global Gender Gap Report」の2021年版が先月末に発表されました。
調査対象となった世界156カ国のうち、日本の順位は120位(前回121位)。今回も先進国で最下位
でした。
4分野別では、医療: 65位(前回40位)、教育: 92位(前回91位)、経済: 117位(前回115位)、
政治: 147位(前回114位)と全て順位を落とし、依然、政治と経済の分野で特に評価が低くなって
います。
政治と経済の分野で順位が特に低い要因として、小項目の中でも、
・衆議院議員に占める女性の割合(140位)や閣僚に占める割合(126位)が低い
・過去50年の女性首相の在任期間(76位)が無い
・管理職に就いている数の男女差(139位)
・専門職/技術職の数の男女差(105位)
があります。(※ 4分野の点数は、幾つかの小項目の点数で決まる。)
先日“ジェンダー平等を掲げるのは時代遅れ“という報ステCMが炎上しましたが、仮にもう
ジェンダー平等が達成されつつあると考える人がいるとしたら、上記の小項目は先進国で
最下位どころか、世界平均をも下回っているという現実を忘れてはいけません。
2020年から2021年の発表までで何も変わっていないのは事実なので今回の順位は相応だと
思いますが、東京オリパラ組織委員会の森喜朗前会長による発言をきっかけに、男女平等への
世間の関心は高まっているように感じます。
世界との相対評価の中で順位を上げることは時間がかかるかもしれませんが、実態として、
2022年の発表までに少しでもジェンダー平等が進んでいると良いなと思いました。
世界経済フォーラム(World Economic Forum)、「Global Gender Gap Report 2021」、https://www.weforum.org/reports/global-gender-gap-report-2021、2021年3月30日公開。
時事ドットコム、「男女平等、日本120位 先進国で最低―世界経済フォーラム調査」、https://www.jiji.com/amp/article?k=2021033100258&g=int、2021年3月31日公開。
NHK NEWS WEB、「世界各地の男女格差 日本は156か国中120位」、https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210331/k10012945921000.html、2021年3月31日公開。
ハフポストジャパン、「ジェンダーギャップ指数2021、日本は120位 G7最下位は変わらず低迷」、https://www.google.co.jp/amp/s/m.huffingtonpost.jp/amp/entry/story_jp_6062cdc4c5b65d1c2818ac86/、
2021年3月31日公開。
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2021年07月10日
メイクの手間暇とすっぴんへの抵抗感の狭間で
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新型コロナウイルスが国内でも流行り始めて一年。
この一年の9割をテレワークで過ごした私ですが、自宅でノーメイクで過ごすうちに
メイクをすることが億劫になり、いつしか友達との用事以外は殆ど家を出なくなりました。
そう、コロナ禍だからというよりもメイクにかかる手間暇が高いハードルになり、外出を
避けているのです。
「それならすっぴんで出かけなよ!」と思った貴方への回答(?)も含めて、私の感じている
ことをシェアしたいと思います。
@ジェンダー不平等性
まず考えてしまうのが、自分が男だったらもっと気軽に外出していただろうなということです。
最近ではメンズコスメも普及し始めましたが、男性がメイクをすることが受け入れられつつ
あるだけで、大半の男性がメイクをしていないのが現実です。
そして、では逆に、女性がメイクをしないことが受け入れられつつあるかと言うと、
そうは感じません。
また、現在外出に消極的になる程に好んでいないメイクを、出社していた平常時は毎朝しており、
それも自分の好きなメイクでなく“マナー“としてのメイクを受け身的にしていたと考えると、
直接強制されている訳ではないとはいえ、「女性はメイクをするべき」という社会的な暗黙の了解、
強要文化の存在を意識させられます。
A「メイクをする=美意識が高い」なのか
そもそも一般的に、メイクをする男性を見て“美意識が高い“と、反対に、すっぴんの女性を見て
“美意識が低い“、(死語になっていてほしいですが)“女を捨てている“等と評するように思います。
しかし、その“美意識“とは何なのでしょうか。
勿論ある程度の清潔感は他人と接する上で必要ですし、なりたい自分に近づくためのメイクを
自発的に楽しんでしている人を止めるつもりはありません。
一方で、メイクをしない人が怠惰ということはないと思います。
「ボディポジティブ」という考え方です。
「ありのままの自分で十分美しい」と外見を取り繕うことなく見せている人もまた、私には
“美意識が高“くとても素敵だと思うのです。
Bルッキズムの後遺症とすっぴんへの抵抗感
最後に、「@Aのように考えるなら尚更すっぴんでいいんじゃない?」と思う人へ。
自分でもそうしたいと思い、最近、スーパーへはすっぴん×メガネで行けるようになりました。
しかし、それ以上の外出に対しては抵抗があり、まだまだボディポジティブの精神が未成熟だなと
感じています。
社会に根付いているルッキズム(外見至上主義)の後遺症と言えば良いでしょうか。
私レベルの顔面がすっぴんで出歩いてはいけないと考えてしまうのです。
〈絶世の美女だったら出かけていたかな〉〈いやでも、私より可愛い友達も皆ちゃんとメイクをして
いるしなあ〉等と。外見で人の価値を測られたくないし測りたくないはずなのに…
大学講師でライターのトミヤマユキコさんはNEWSポストセブンの記事の中で、
「『カワイイはつくれる』という言葉は、『つくれるのにつくらないのは怠惰ではないか』に容易に
ひっくり返る、光と影のある言葉だと思っています。」
「自分が綺麗になりたいと思っているのか、(周りの目を気にして)綺麗にならなければいけないと
思わされているのか。ここをよく考えなければいけない。」
と述べられています。
皆さんは普段メイクをしていますか。それは主体的な行動でしょうか。
私自身、自分が本当はどうしたいのか、これからも続く自粛生活の中で考え、見つけていきたいと思い
ます。
NEWSポストセブン、「『ルッキズム』の矛盾 解消するより自覚しておくことが大事」、
https://www.news-postseven.com/archives/20210102_1624170.html?DETAIL、2021年1月2日公開。
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2021年07月08日
不必要に性別を言う違和感 〜スクリーンに映る女の人を〜
こんにちは。
Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。
今回は、2021年3月21日の投稿を掲載します。
参考リンクはないのですが、興味のある方は見ていってください。
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※今回のエピソードは指摘ポイントが細かく、共感が得られにくいかもしれませんが、
事実、私が違和感を感じた瞬間の一つであり、決して言葉尻を捕らえたいのではないので、
ご理解ください。
新入社員として労働組合の全社大会に出席したときの話です。
大会は長丁場だったので、リフレッシュとしてストレッチタイムが用意されていました。
そして、それに際し、司会の方が「これからスクリーンに映像を流しますので、
女の人の真似をしながらストレッチをお願いします」というようなことを仰いました。
皆さんはこれを聞いて、どのような映像が流れることを想像しますか。
私が当時想像していたのは、男女の複数人がストレッチしている見本映像です。
あえて“女の人“と述べたのは、スクリーンに“男の人“と“女の人“が映されるが、
(会場内の周囲の人と衝突しないように等の何らかの理由で)全員“女の人“の動きをするように
という指定だと考えました。
ところが実際にこの後流されたの映像は、“女の人“が一人、見本のストレッチをしているもの
でした。
司会の方が何故“女の人“とあえて言ったのか、恐らく何の意図もなく性別に言及したのだと
思いますが、私にはとても不思議で、大会が終わってすぐ仲の良い同期に違和感を共有し、
しかも共感を得られなかったのを今でも覚えています。
私は中学・高校を女子校で過ごし、そうでない人よりも“女性“とわざわざ限定する機会の少ない
環境で育ったと思われます。
兄弟構成も妹との2人姉妹です。
そのためか、当時深く考えて違和感を覚えた訳ではありませんでしたが、今大袈裟に言うならば、
側から見て“女“である人が心の性も“女“だとは限りません。そのような理由でも不必要に性別を
言及することは避けるべきです。
今回の件であれば、「これから流すスクリーンの映像を見ながらストレッチをしてください」と
言えば十分だったと思います。
この投稿に明確な結論はないのですが、必要以上に性別を意識したり無意識のうちに不必要な
言及をしたりしないよう、一人一人が気をつけていくだけでも、ジェンダー平等な社会に近づく
のではないでしょうか。
是非皆さんの感じたことを教えてください。
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2021年07月06日
ラーメンの食べ方 〜女性らしさ(?)〜
こんにちは。
Instagramをメインに、日々の中で覚えた違和感やジェンダー等に関するトピックについて
発信しています、「女子校育ちの会社員」です。
今回は、2021年3月14日の投稿を掲載しますので、興味のある方はリンクをクリックして、
各サイトをご覧ください。
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職場の複数人でラーメンを食べに行ったときの話です。
皆でテーブルに座り、談笑しながらラーメンを食べていると、上司が私に次のように
言いました。
「女子ってレンゲ使ってラーメン食べるんじゃないの?」
周り(一緒にラーメンを食べに来た人)を見ると、発言主の上司をはじめ、誰もレンゲを
使っている人はいませんでした。でも、「女子」である私だけに言ったのです。
正直なところ、このときまで私は、パスタをフォークだけで食べるのが正しいように、
ラーメンも箸だけで食べるのが正しいと誤解している部分がありました。
実際にレンゲのないときは麺の先端を箸で支えるようにすることがマナーであり、
汁が飛び散ることはありません。
しかし、中華料理の代表的なマナーとしては、箸で取った麺を一度レンゲの上にのせて
食べることになっているようです。
ちなみに、レンゲに麺と具とスープを取り小さなラーメンのようにして食べることもNGです。
上司の発言は、「マナーを守って上品であるべき」という趣旨だったのでしょうか。
一部のサイトを槍玉にあげるつもりはないですが、ラーメンの食べ方マナーを検索して
いると「大人の女性に必ず読んでほしい『美しくラーメンを食べる』5つのワザ」という
題名の記事まで出てきました。
“マナーに教養が表れる“という人もおり、マナーの良い振る舞いは好ましいことかもしれません。
但し、それならば男女問わず求められるべきだと私は考えます。
或いは、「(レンゲに小ラーメンを作るという)“女子らしい“食べ方をするべき」という意図だった
のかもしれません。
世の中には他にも、“女子なのに沢山食べるね“、“男は弱音を吐くな“等というステレオタイプな
“男/女らしさ“が蔓延しています。
自分も知らず知らずのうちに、同じように他人を決めつけたり押し付けたりしている可能性が
あります。
そんな“らしさ“の押し付けに縛られず、誰もが何よりも“自分らしく“いられる社会であって
ほしいと思います。
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